制作記#427
                      更新日2020年11月23日更新            

2020年11月21日(土) PLUM 甘兎庵の建築


 今回の製作するのは鉄道模型界では新興メーカーのPLUMのペーパーキットです。
 PLUMという会社は長野県諏訪市にある中小企業のメーカーで、1/200の国宝 松本城諏訪 高島城信州上田城などの城のキットを発売したメーカーで今後の展開を楽しみにしているメーカーです。
 城以外にも、1/350田舎館村役場や、1/150諏訪大社 下社秋宮など他社がまず出さないだろうというプラスチックキットを発売しています。
 長野県諏訪市に本社があるメーカーなので城のプラスチックモデルの会社かと思っていましたが、本業は自動車部品、電子部品、携帯電話の備品等の金型設計開発をやってしました。しかしリーマンショック後は金型の開発設計は海外に流失し、売上減少の危機感に参入したものが、自社の金型技術を利用して参入したのが、萌えフィギュアの世界だったそうです。
 その後、長野県の地元らしい製品の松本城、上田城などが城ブーム、大河ドラマの真田丸のブームに乗って当たり、城関係のプラスチックモデルを次々に発売し、硬派な会社かなと思っていたら、萌えフィギュアを多数発売し、主力はキャラクター商品会社のイメージの方が強くなっています。
 
 また金型技術があるのでさまざまなプラスチック製品を出していますが、この新型コロナウィルス感染の時期にはタイムリーなフェイスガード・マウスガード プラスチックキット(1,500円)を同社の製品なので購入しましたが、これは何とも使いづらく、これだけはハズレでした(>_<)

 最近購入したのが災害時緊急キット シャベルズ。 雪掻き用だと思いますがプラスチックとアルミ製のスコップの先が交換できて、組立式で自動車に持つんで行くようにハードケースに入れられたものが通常8,800円(税抜)がセールで5,000円(税抜、送料別)で直販していたので購入しました。高価な雪掻き用ショベルで、まだ雪は降っていないので使用していませんが、これは満足しています。

 そんなPLUM、鉄道模型の世界にも手を広げています。
 といっても1/80のHOスケールの方なので、当方には恩恵は少ないのですが、1/80のJR東日本の201系電車JR西日本の201系電車のプラスチックモデルが発売され、意表を突かれました。このキット、造ってみたいと思いましたが、模型店の店主にこれに夢中になると時間が取られるからやめておいた方がいい、と止められたので買わなかったのですが・・・・

 1/80HOシリーズの線路周りのアクセサリーも出ています。継電箱/キュービクル鉄道信号機セットなど、Nスケールでも発売してほしいものがあります。でも、この分野はGREEN MAXやTOMYTECと競合する分野なので、

 1/80の人形も発売しています。超ミニフィギュアシリーズということで、塗装済みのHOスケールのフィギュアも発売しています。1/80スケールの人形で超ミニフィギュアならば、1/150のNスケールの人形ならば、超超ミニフィギュアになってしますのではないかと思いましたが、基準は同社の1/7のフィギュアなので1/80でも超ミニなのでしょう。 
 完全に日本人の人形なのでいいのですが、完全に顔がのっぺらぼうになっていて、1/150のTOMYTECのジオラマコレクション ザ・人間コレクションを大きくしたような感じなのが頂けない。1/80の大きさなのでPreiserのように、顔の目、鼻、口がハッキリと判るくらいの造形ならば良かったと思います。

 その他に石油化学コンビナートを再現できるような工業地帯シリーズも出ました。Nonスケールということになっていますが、Nスケールでも通用する大きさになっています。


 そんなPLUMが2020年から1/150、1/80のペーパーキットのシリーズが始まりました。1/80の方はペーパーキット パンタ点検台ペーパーキット 洗浄台 ペーパーキット架線柱が出ています。 こちらはNスケールでは他社から発売しているものと被ります。 
 
 それは別に、2020年現在、HOスケールで1種。、Nスケール2種のペーパーキットストラクチャーが発売されています。

 今回製作するのは1/150のPLUMのアニテクチャー:03 1/150 甘兎庵&シャロの家 4,500円(税抜)です。
 
 

 

 この建物は「ご注文はうさぎですか??」という4コマ漫画とアニメ化されたものに出てくる、木組みの家と石畳の街にある和風喫茶店らしいです。
 アニメと言えばほぼ昭和の時代のものしか判らないので(^_^;)、どのような設定かは判りませんが、ストラクチャキットとしては木組みのドイツ風の日本の建物で赤壁なのが気に入ってしまし模型店に予約注文しました。
 
 このPLUMのキットを実際にを組み立ててみるとると、Sankeiみにちゅあーとのキットと同じパーツ構成なので、Sankeiが設計したキットのように感じます。

 

 組立を初めてました。Sankeiのペーパーキットを組み立てた経験があるので、簡単に作成することが出来ます。

 

 このキットにも窓ガラス用の透明プラ板が入っており、窓の大きさに切り取って接着することになっています。

 しかし、このキットも中はガランどうで、透明プラ板を貼り付けると完成後、建物の中を覗くとガランどうなのが見えてしまうので、大型文具店に出掛け、半透明なプラ板を買いにいきました。

 しかし、売り場で漫画制作に使用するスクリーントーンが何種類も置いてありました。その中で細かいドットが入ったスクリーントーンがあったので、これを窓ガラスに使用することにしました。

 

 スクリーントーンはとても薄く、糊付きなので裏の台紙を剥がすとシールのように貼れるので、ハサミで切って貼り付けるだけなので、透明プラ板を切って貼り、その後ろに透けないように紙を貼るという手順よりも遙かに効率がいいので、今回は楽に作業を進められました。
 ただしスクリーントーンはA41枚700円以上したので、コスト的には割高になりますが。

 

 説明書に従い組立て行きます。

 スレート葺きの屋根は、スレートの隙間のパターンが目立つように、タミヤ・ウェザリングパレットのグレーを軽く塗り込んでいます。

 

 店舗のファサードに、キット付属の甘兎庵の看板と、薄緑と白のストライプのオーニングテントを貼りました。

 

 でもこのオーニングテントの色調を変えたいと思ったので、オーニングテントは自作のものと変えることにしました。

 ワープロソフトの一太郎と花子のコンビで、ささっと60mm×8mmのサイズの赤と白のストライプのテントのパターンを紙に印刷し、それを使用しました。
 べつにアニメの設定に囚われることもないので、アレンジして造って行きます。

 

 2階の窓の外には南ドイツの家のように、大1個、小2個の木製プランターが下げられています。このプランターも紙パーツをそれぞれ5枚使ってプランターにするのですが、2mm×2mmのプラ角棒に置き換えます。
 キットの紙の色と似た色に調色したタミヤのエナメル塗料を切断したプラ角棒に塗りました。

 

 プランターの植物はキット付属の緑色のスポンジと赤いスポンジを使用することになっていますが、それも変更しました。
 緑色のスポンジをプランターに盛った後に、フラットホワイト、フラットイエロー、フラットレッドのエナメル塗料を爪楊枝の先に取って、緑のスポンジに点付けして花が咲いているようにしました。

 

 甘兎庵の建物が完成したところで、隣に建つシャロの家という小さな家も組み立てます。

 この小さな家も木組みの木造の家で、ツーバイフォーの板の隙間もレーザーで表現されていますが、ペーパーキットの場合、プラキットよりも溝が浅く目立たないので、タミヤ・ウエザリングマスターのサビ色をすり込んで目立たせます。

 

 組み立てましたが、木組み部分がキットでは壁と同じクリーム色なので、木組み部分を目立たせるためにレットブラウンで塗装しました。
 次に屋根を載せます。

 

 屋根はパーパーキットだと、どうしても堀が浅くなって平板になってしますので、アメリカから屋根用のプラ板を取り寄せました。

 鉄道模型用の樹木メーカーのJTT TreeのWebで注文し、主なものとしては地球屋前のローターリーの杉の巨木に使用するものをメインとして、他に樹木をいくつか注文しました。

 数年前から、JTT Treeの製品はPLATZが日本での代理店になって、JTTtreeの製品や同社の製品を使用したオリジナル商品を発売していますが、品揃えは本家の方が遙かに多いです。
 PLATZが代理店になったことから、日本からのWebでの注文が出来なくなることを危惧していましたが、そんなこともなく無事に注文出来ました。

 この新型コロナウィルス(COVID-19)の感染下の現在、アメリカから荷物が無事に届くか心配でしたが、無事に届きました。
 送料も0.5kgで2、3日で届く高いエキスプレス便でなく、$17のエコノミー便で注文しましたが、発注後1週間で届きました。
 日本とアメリカの航空便が激減しているので、航空便も時間がかかると思いましたが貨物便のDHLで配達されたので、今までと同じ期間でアメリカから届きました。

 以前注文したときには、樹も店頭で販売されているよな個別にパッケージに入っていましたが、今回はまとめてスポンジに差してあったり、ビニールに包まれていて、エコな合理的なパッケージングでした。

 

 屋根用のプラ板としてアメリカで見る洋瓦のパターンと、石畳のパターンのプラ板を購入しました・

 

 これをキットの屋根の大きさに合わせてカットしました。

 

 プラスチックの地肌なのでツヤが目立つので、赤いマイタルカのサーフェーサーを吹くか塗装しようかと思いましたが、ツヤ消しサーフェーサーを吹きました。

 

 完成した甘兎庵をレイアウト上に置いてみます。
 けっこう大きな建物で地球屋の建物が目立たなくなってしまいますが、あと何軒か製作してみようと思います(^_^)

  

  


 製作記#1~100   101~150   151~200   201~250  251~300  301~350  351~400  400~450