2020年10月31日(土) スタジオジプリ「耳をすませば」の地球屋を造る#2
ペーパーキットは紙という素材なので、建物の構造上の強度を持たすために建物の内部は、しっかりと仕切りが入って強度を保たしています。
また、さんけいミニチュアートのペーパーキットは環境に優しい再生紙を使用しているのが謳い文句になっているので、パーパーの表面がザラザラしています。
パーツがシートに収まっているうちは、いかにも再生紙の厚紙という感じになっていましたが、パーツを組み立てて建物にしていくと、ツヤ消しのいい感じのストラクチャーに組み上がってきます。
またペーパーキットが苦手にしているのは、立体的な表面である屋根瓦などは、印刷で表現するしかないようです。
この建物は瓦ではなくスレート拭きの屋根ですが、溝の表現は印刷になります。
ペーパーキットが不得意な部分は、立方体以外の立体物で、例えば丸い物や円柱形の物は苦手としています。
2Dのペーパーのパーツを丸めるか、2Dの大きさの異なるパーツを貼り合わせて、円筒形に見せる方法をとっています。
この煙突は4枚のペーパーを貼り合わせて、円筒形に見せようとしています。
でも、ほとんどの部分は、3Dでは円筒形になるものを、2Dの平面なパーツを、妥協して円筒形とみなしてしまうものもあります。
ベランダのテラスの柵には、円柱型の柵が取り付けられていますが、2Dの平面のパーツですが、何となく円柱形に見えてしまいます(^_^;)
今回、ペーパーキットを造るのに、初めてロケットカードグルー(Roket Card Giue)を使いましたが、このボンドは木工用ボンドに比べたら、接着時間が極めて短いので、組み立てがとても早く進められます。
欠点としては木工用ボンドは粘度が高いのに比べ、ロケットカードグルーは液体でサラサラしているので接着面から接着剤がハミ出したり、流れ出したりするのが欠点です。
それを防ぐ為に、ロケットカードグルーには別に極細のノズルが付属しているのと、自分は小さなパーツには、爪楊枝の先に接着剤を付けて、ハミ出しを防いでいます。
それでも初めてのロケットカードグルーの使用で不慣れだったので、今回のペーパーキットの製作では、、何カ所か塗料がハミ出てしまいました(^_^;)
ハミ出た部分のツヤ消しペーパーの部分は表面がテカテカ光っていて、けっこう目立ちます。
この失敗した部分をリカバーするのはウェザリングです(^_^;)
今までプラスチック製のストラクチャーキットに対するウェザリングは、タミヤのスミ入れ塗料を使っていました。これは薄めたエナメル塗料で、塗った後に拭き取るとウェザリング効果が現れますが、ペーパーキットにはこれは通用せずに、ただ染みこんでしまうのみです。
ペーパーキットに有効はウェザリングツールは、タミヤのウェザリングパレットです。
化粧のドーランみたいな素材で、綿棒か指先で、6色あるパレットの色から塗りつける部分と似た色のものを、ペーパーキットの接着剤がハミ出てテカテカになった部分に擦り付けます。
こうすればテカテカになった部分も、周りに合わせてツヤ消しになってくれます。
でも、次回作からは接着剤がハミ出ないようにもっと慎重に作業を進めていくことにします(^_^;)
また、レンガや石積の壁の目地の部分や、板張りの部分の隙間部分を強調したいときにも、ウェザリングパレットを使用するとモールドがくっきりします。
ペーパーキットなのに、ポリゴミバケツや。樽などプラスチックキットならば、一つの成形部品で済むものを、何枚ものパーツを組み合わせて造るものもあります。
たとえば、ポリゴミバケツは、下のペーパーシートの1番から6番までの8枚のパーツを接着して造ります。
組み立てると、このような形になります。
同様に、樽も10枚のパーツを貼り重ねて、樽の形にします。
都市型レイアウト 戸崎駅周辺の県庁公園に置くのに、ペーパーキットのジオラマ部分は要らないので、組立説明書の全27ページ中、名シーンのジオラマ部分は使用しないので10ページ分ほど説明書を飛ばして、建物の完成に持っていきます。
あとは地球屋の建物の前のロータリー。 「耳をすませば」のアニメーションを見れば、このロータリーも再現したくなります。
ペーパーキットにもロータリーの一部が再現されていますが、完全なロータリーにはなってなく、ロータリーに置かれている猫のムーンが上を歩く塀とフェンス扉はジオラマ仕様で、変な遠近法が付けられているのでレイアウトには使えません。
次回以降、このロータリーも再現していきたいと思います(^_^)
製作記#1~100 101~150 151~200 201~250 251~300 301~350 351~400 400~450