2020年10月17日(土) スタジオジプリ「耳をすませば」の地球屋を造る#1
しばらくは、レイアウト北側拡張部分に並べる建物を用意するために、しばらくはストラクチャーの製作が続きます。
実際の都市計画ならば道路を計画し、区画整理で新たな道路を開通させてから、建物の建築が始まりますが、鉄道模型のレイアウトの製作手順として、道路の計画はざっと行い、並べる建物を製作してから道路の計画を修正していく方法で、新しい街の街区を形成していこうと思います(^_^)
今回製作するのは、スタジオジプリのアニメ作品 「耳をすませば(Whisper of the Heart)」で物語の中心的な舞台となる小さな西洋古道具屋の「地球屋」です。
スタジオジプリの作品は全部見てはいませんが、「耳をすませば」は好きな作品でDVDを何回か見ています。 最近もテレビ番組で放送されました。
また、愛知県の愛・地球博記念公園に2022年秋開業を目指して青春の丘エリアに地球屋が建てられるそうです。
この報道を受け、ムーミンの世界や、戸崎反転地のある県庁公園にこの「地球屋」の建物を造りたくなりました。
この建物を含んだペーパーキットがさんけいから みにちゅあーとキット スタジオジブリ作品シリーズ 耳をすませば 【耳をすませばジオラマ】non-scaleが2020年7月に地球屋の建物を含んだジオラマセットとして発売されました。
non-scaleといっても、ジオラマ部分がnon-scaleで、建物はNゲージストラクチャーとして使用できる1/150になっています。
レイアウトのストラクヤーとして必要なのはほぼ建物だけになると思いますが、ジオラマセットとなっているので、価格が 29,700円(税込)とペーパーキットとしては高額になっています。(上には上があるもので、同社の「千と千尋の神隠し 豪華12種セットは10万円を超えています)
ただ必要なのは建物だけだったので、このジオラマセットを購入してから気付いたのですが、建物単体のペーパーキットが以前発売されており、今でも流通在庫として、6千円~7千円の価格で販売しており、高価なジオラマセットを購入したのは選択の誤りでした(^_^;)
セット内容:レーザーシートA〜Z、a〜r(44枚)、印刷シート(4枚)、プラ板(1枚)、樹木・庭セット(スポンジ、パウダー、色砂)、組立て説明書 とペーパーキットですがパッケージはずっしりと重いものになっています。
初期のさんけいみにちゅあーとのペーパーキットと違い、ペーパーは厚く堅く、環境に優しい再生紙になり組み立て易くなりました。
塗装しなくてもいいように色別のシートになっていますが、ごく一部に塗装が求められ、またアニメに登場する地球屋は古びているので、ウェザリングというかエイジングを施す必要があります。
ペーパーキットなので、樹の幹も枝も、登場人物もペーパーで再現し、草や葉だけはパウダーやスポンジを使用します。
製作時間は40時間とされていますが、ジオラマ部分は製作しないので、そこまでの時間はかからないと思いますが、都市型レイアウトに組み込むので、地面部分は新規に製作することになります。
組立に入ります。
ペーパーキットなので、パーツを切り離すカッターと接着剤を使用します。
接着剤は最近、いい物がホビーセンターKATOから発売され、模型店でこれいいよと進められて物を使用しました。
いままでパーパーキットにはタミヤのクラフトボンドを使用していましたが、新しくイギリスから来たペーパークラフト用の接着剤ロケットカードグルー(Roket Card Giue)を使用します。
タミヤのクラフトボンドは粘度の高い木工ボンドという感じでしたが、ロケットカードグルーはサラサラな白い液体のボンドで、広い面を接着する時にはノズルから直接塗り、細かいパーツには爪楊枝でチョン付けしました。
木工用ボンドを紙に使用すると、完全接着まで少し時間がかかりますが、ロケットカードグルーは貼り付けて指で圧着させると、瞬間接着剤のようにすぐに完全接着されます。
まさに名前の通りペーパーキットの瞬間接着剤です。
液体なので時々接着面からハミ出ることがありますが、テッシュパーパーや綿棒で拭き取れば大丈夫です。指に液体接着剤が付いても、木工用ボンドのようにベトベトしたり、瞬間接着剤のように指が貼り付いたりはしません。
パーツがズレたりして接着に失敗したときに貼り直そうとしても、液体が紙に染みこんでいるので剥がすのがたいへんになるので、貼り付けるときには張り直しがないように注意して貼り付けることになります。
ホビーセンターKATOは今までアメリカのWoodlandScenicsのジオラマ素材を仕入れていましたが、最近はヨーロッパのいいジオラマ素材を仕入れてくれるので助かります。
パーパーキットなので、パーツに厚みを持たせるためには、2枚、3枚、4枚と同じ形をしたものを貼り合わせなければならない(窓枠など)のが、プラスチックキットと違って少し面倒です。
建物が形になる前で壁面を組み立てているうちは、建築をしているよりも、紙切り細工をしている気分になりましたが、壁が組み上がり建物の形になってくると建築をしている気分になれました(^_^)
初期のさんけいみにちゅあーとのペーパーキットは紙が薄く、柔らかったので組立しずらいものでしたが、今回の製品は厚さと堅さもあり、キチンとパーツが組み上がる合いの良さがあり、非常に組立が楽になっています。各パーツの設計が優秀なんだろうと思います。非常にストレスを感じないペーパーキットになっています。
ペーパーキットなので、強度を持たせるために、建物内部に補強の為の仕切りが設けられます。
階段の組立もペーパーキットらしいです。18枚の細長いパーツを実際の階段のように貼り付けて階段を造ります。プラスチックキットならば階段のパーツが一つだけですむのですが、パーパーキットは手間がかかります。
でもかっちりと階段になるので、楽しい作業でしたが。
塀に囲まれた庭があって、説明書には木工用ボンドで付属のパウダーなどを撒いてくださいとあります。
塀や建物が完成した後にパウダーを撒くのもたいへんなので、塀を取り付けていない今のうちにパウダーを撒いておきます。
説明書には木工用ボンドを薄めずにと書いてありますが、またホビーセンターKATOのジオラマ素材の草はら糊を使用します。
草はら糊は木工用ボンドに近いですが、有機系接着剤の臭いがなく、さっぱりとした感じです。
今まではWoodlandScenicsのアクセントグルーを使用していましたが、これは粘度が強く、ニカワのような接着力があるので、ハミ出て指に付くとネバネバが指についてやっかいでしたが、草はら糊はあっさりとしています。
草はら糊を爪楊枝ですくって、芝生の予定地に塗り、KATO=WoodlandScenicsのターフの緑色ブレントを撒き、キットの敷石を4枚並べました。他の花や草や木は完成後に植えることにします。
さて、地球屋が完成後にどこに配置するか検討してみました。現在手がけているハイラインに置こうかと思いましたが、ジプリのアネメーション映画に登場した建物なので、レイアウト製作記 201~250当たりで製作した県庁公園の戸崎反転地公園とムームンの森公園に隣接したエリアに置くことにしました。
やっぱり地球屋の建物の魅力は、アニメの一場面のようにベランダから眺めを楽しむところにあると思うので、眺めを楽しめるような場所にしたいと思います。
眺めを楽しむ為にはある程度高さがないといけないので、建物の完成後は、隣の公園のように高台を形成し、アニメのようなロータリーも作れたらいいなと思います(^_^)
製作記#1~100 101~150 151~200 201~250 251~300 301~350 351~400 400~450