2017年 7月 8日(土) 1/150 GM 東京モノレールの組立#2(モノレールに乗りに行く)
以前、1/150ゆりかもめを組み立てた最中に、実物のゆりかもめに乗ってみたくなり、新橋-豊洲間のゆりかもめに乗ってきました。
今回もGREEN MAX(フジミ)の東京モノレールのキットを組み立てているうちに、実物の東京モノレールに乗りたくなってきました。
それで先週末、浜松町-羽田空港第2ターミナルビル間の東京モノレールに乗ってきました(^_^)
羽田空港への交通手段として、東京モノレールは早い、便利で、ビル群を縫うように走り、水辺を高架橋で走り抜ける眺望の良さもあり、メインのルートとして愛用していました。しかし、50年以上前に東京オリンピックで羽田空港の公共輸送施設として造られた東京モノレールにも、強力なライバルが参入してきました。 京浜急行電鉄です。
京浜急行電鉄は以前は羽田空港駅という名称でも、空港のかなり手前の位置(今の穴守稲荷駅と天空橋の中間地点)で、空港アクセスとしての体をなしていませんでしたが、1998年に羽田空港沖合移転事業終了後に羽田空港に乗り入れが開始され、2012年に空港線の複線高架化工事が完了すると完全に東京モノレールを脅かす存在というか、圧倒される存在になってきました。
もちろん東京モノレールもこの事態を看過するはずもなく、ダイヤや運賃などを工夫して対抗しています。 また、いつの日か実現するかもしれませんが、新橋駅や東京駅にまでの延伸計画もあります。
東京モノレールには始発駅の浜松町から乗りました。複数の駅で乗り降りしたいと思うので、切符は東京モノレール沿線お散歩1dayパス 700円。浜松町駅-羽田空港第2ビル駅を普通運賃で往復すると980円で、10日間有効のモノレール羽割往復きっぷ 800円よりも安い、羽田空港に用もないのにモノレールに乗りに来た人間にとって、乗り降り自由で、お得な切符を使います。
最初に降りる駅は車両基地のある昭和島駅で降りたいので、停車しない空港快速や区間快速でなく、普通に乗ります。普通は空いているので余裕で運転席真後ろの席を確保出来ます。
昭和島駅は開業時から車両基地として使われていた場所に、1985年に職員や周辺事業所の通勤用のために駅が開設された駅なので、土曜日の日中で乗降するのは1人か2人くらいのもの。
また昭和島駅は普通列車が快速空港や区間快速に追い越しをさせるための待避駅になっています。
ホームの羽田側はタダでさえ狭いホームはさらに狭くなっています。
車両基地にはモノレールの高く太い軌道が、何本も並んでいるので迫力があります。
旅客用というより、業務用みたいな天井の低い地下道をくぐって外へ出ます。
駅舎も極めてシンプル
駅を出て、京浜運河を渡るモノレールを見たくなり北の方向に向かいます。
金網フェンス越しに車両基地の昭和島車両区を見ることが出来ます。
キットにはディスプレイ用に車止めが用意してありますが、モデルにしたのが上の画像の手前の軌道上に設置されている、鉄アングル材を組み合わせた錆止め塗料を塗っただけの簡易なものだとは思いませんでした(^_^;)
途中、モノレールの台車の展示がありました。もちろんフェンスの外から見えるように置いているわけではなく、昭和島車両区を見学に来た人や車両区一般公開用に置かれているのもですが、フェンスの外からも見ることが出来ます。
ボギー台車を組み立てるのに24個ほどパーツを使いますが、実物のボギー台車を見ると実物はもっと複雑な造りになっています。
実物の台車の案内タイヤや誘導タイヤの下には、タイヤが破損したときに備えて、円盤が取り付けられています。
フジミもここまでパーツで再現したら、もっと組立に時間がかかるキットになるので、省略してもらって良かった(^_^;)
真ん中の部分は、集電装置ですがフジミもこんなに細かく再現できないので、集電装置はあっさりとデフォルメされたパーツになっています。
先を歩くと、いきなり運転手がリムジンバスに給油している光景が目に入りましたが、ここは東京空港交通(株)のリムジンバスの車両基地でした。
運河に着き、運河を渡るモノレールの軌道が見えるところに来ました。
橋脚は船舶が衝突しないように両脇に太い杭が打ってあり、船舶が通行する真ん中の橋脚は黄黒のゼブラマーク、そして古タイヤが巻いてあって、安全対策がなされています。
橋脚の間隔もフジミのキットよりも狭く感じます。東京モノレールのホームページを見ると軌道の間隔は基本20mなので、1/150だと約133㎜なので、倍くらい間隔が開いています。レイアウトに置くときには橋脚の数を倍にして、間隔を狭めようと思います。
しかし、東京モノレールの軌道は基本的に50年前に設置されたモノなので、今の時代のモノレールの軌道を参考にするのであれば、多摩都市モノレールや沖縄都市モノレールの軌道を参考にしたいと思います。
この後、モノレールに乗ったり降りたりして、モノレールの軌道の様子を見てみましたが、50年経過の古さを感じます。
ここ大井競馬場前駅は東京モノレールで最初に開設された途中駅ですが、開業後に営業運転をしながら(当時は)運河上に建築された駅なので、駅がトラス構造の上に載っかっています。都市型の駅には見えないので、レイアウトに設置するのは他の都市モノレールの駅を参考にしたいと思います(^_^;)
東京モノレール沿線を歩き回った後は、東京国際空港に行き、国際線ターミナルビルから飛行機を眺めていました。
ちょうど国際線仕様のSTAR WARSプロジェクトのBB-8 ANA JET(B777-300ER)が降りてきました。
さて、1/150モノレールキットの組立です。
前回は2軸ボギー台車を16基組み立てるのにかなりの時間がかかりましたが、今回は運転台や座席を組み立てるのに、それ以上に時間がかかりました(^_^;)
完成後にスカートに隠れ、見えなくなる台車と違って、座席は窓ガラス越しに見えるので、フジミの組立説明書も参考に、座席を組立て、塗装も行いました。
何といっても、座席の数も多いし、座席の種類だけで7種類もあり、座席によっては背もたれや肘掛けのパーツを取り付けるので、2~3個のパーツを組み立てます。特に肘掛けのパーツはとても小さく、ピンセットを使って接着します。とにかくたいへんでした(^_^;)
最初に、ランナーに付いたままの座席のパーツをオフホワイト(サテン調)のスプレーで吹きました。
次にランナーに付いたまま座席のクッションの部分を筆塗りでフラッドブルーを塗りました。出来れば原色のブルーを塗るのは避けたいところで、フラットブルーにフラットブラックをほんの少々ブレンドしてダークブルーくらいの色調にしたいところですが、何回か分けて塗装作業を行うので今回は原色で塗りました。
クッションの部分が塗れたら、シートに肘掛けを取り付けて、床板に接着します。
東京モノレールならば、背もたれに背もたれカバーが掛かっているのですが、東京モノレールではなくて、戸崎モノレールなのでカバーは省略です(^_^;)
結局、一週間で4両1編成分のシートを取り付けるのが精一杯。2週間で2編成分の座席の組立が終わりました。
東京モノレールの車両はタイヤのハウジングが出っ張っているので、どうしても座席の配置が複雑になってしまうのが大きな欠点ですが、その代わり車高が低く抑えられ東京モノレールの車両は精悍な感じがします。
多摩都市モノレールの場合は車高を高くしているので、車内の床はフラットですが、車高が高いので縦長の長方形した顔は違和感を感じます(^_^;)
沖縄モノレールは、車高の高さを感じさせないように、正面を丸めてデザインで工夫しています。
座席の取り付けが終了したので、床板に台車とスカートを取り付けようかと思いましたが、仮組みをすると床板にボディを接着してからでないと、下回りのスカートは取り付けられないようです。
すると、車内に人形を配置しようとすると、この段階で行わなければならないので、次の1週間は車内に人形を載せることに時間を費やしました(^_^;)
配置する人形は、どうせ窓越しに乗っている人がいるようだ、程度にしか見えないのでPreiserのような高価な人形を投入するほどでもないので(^_^;)、ゆりかもめでも使ったトラムウェイの中国製の人形、それにTOMYTECの情景コレクション ザ・人間 乗る人々の人形などを投入しました。
こういった良く見えないところに並べれば、レイアウトに違和感を与えない存在の人形はありがたく、2編成で85体ほどの人形を投入しました。
次回はボディを接着し、下回りの組立を行いたいと思います(^_^)
製作記#1~100 101~150 151~200 201~250 251~300 301~350 351~400