制作記#396
               更新日2017年 6月20日更新            

2017年 6月17日(土) 1/150 GM 東京モノレールの組立#1


 今回から拡張部分のレイアウトの道路をパソコンで作図していきますが、それだけだとパソコンでの作業だけになってしますので、同時並行的にストラクチャーも組み立てて行きます。

 まず最優先で取り組むのはモノレールの組立です。モノレールの車両限界が判らないとモノレール駅の製作が始まらないので、駅より先に車両の方の組立を先に行います(^_^)
 また駅の形が決まらないと、地面の作画も出来ないので、車両が完成すると優先的にモノレールの駅、そして軌道を製作していく予定です。


 GREEN MAXの1/150東京モノレール 1000形 新塗装 & 旧塗装は塗装済みストラクチャーキットシリーズの中の製品で、元は技術協力したフジミの(長い名前の)ストラクチャーシリーズキットシリーズのものです。 

 

 オリジナルのフジミのキットは、基本キットが車両4両なので、6両にするには2両分入った中間車両セットを購入しなければなりませんが、GREEN MAXのキットは最初から6両セットになっています。
 そして、もう一つ違うのはキット組立に対するテンションの違いです。 これは組立説明書を見れば違いが判ります(^_^;)
 
 フジミのキットは、通常のプラモデルと同じく、塗装して仕上げるのが当たり前。
 
 GREEN MAXの場合は、ボディが塗装済みなんだから、塗装はしなくても格好は付くというスタンス。
 
 そこはプラモデルメーカーと鉄道模型メーカーの文化の違いで、Nゲージの模型は車体が塗装されていれば、車内や床下、台車等は未塗装でも楽しめるますが、プラモデルだったら、見えるところで塗装していない部分があるなんていうのは、ありえんだろ! というのがプラモデルの文化(^_^;)

 GREEN MAXの組立説明書を見るとはっきりと現れています。
 フジミのキットでは車内のシートなどの内装パーツの組立指示が、号車ごとに指示されていますが、GREEN MAXの説明書では、シートなどの取り付けは求められていなく、内装パーツはサービスパーツ扱いになっています。
 そして、扱いも小さくなっています(^_^;)
 
 

 説明には、本製品には、模型の完成度をより高めることができるパーツ各種が付属しています。細かい部品が多いため、取り付けには一定の技術を要します。なお、パーツを使用しない場合でも、模型としての機能上は問題ありません。  とあります。
 
 シートなどの塗装指示もないので、フジミのキットの説明書と、実車の写真を参考に内装と塗装もやるつもりです(^_^)


 新塗装と旧塗装の2編成を組み立てるのですが、同じ手順を2回繰り返すのもたいへんなので、新塗装と旧塗装を同時に2編成の組立を行います。

 最初にボディにフジミの説明書を参考に、色差しをしてきます。
 屋根にベンチレーター、そしてボディ側面にパネル等のラインがモールドされていますが、塗装されている白い塗料の皮膜が厚いからか、あまり目立たないので、タミヤのスミ入れ塗料のブラックを使って、軽くウォッシング(塗ってすぐにティッシュ等で拭き取る)をしました。

 

 説明書には鉄道模型メーカーらしく前照灯と尾灯の入るライトケースの塗り分けが参考として載っており、指示通りに前照灯とライトケース全体をシルバーで塗装。尾灯をクリアーレットで塗りました。その上にライトケースカバーとしてクリアパーツをはめ込みます。

 

 キットにはデカールが多量付属しています。塗装済みキットなので4分の3は使用しなくてもいいのですが、車体番号とか社紋など細々としたディカールを貼る必要があります。 でも、東京モノレールの模型ではなく、とざきモノレールとして組立るので、いろいろとあアレンジしてデカールを貼っていきます(^_^;)
 
 

 社紋はTokyo MonorailのTMRを図案化したものになっていますが、東京モノレールも、とざきモノレールも同じTMRなので東京モノレールの社紋を使っても問題ない・・・

 社紋、車番、ドアシール、行き先表示を貼りました。
 号車番号や車椅子マークのデカールはないので貼っていません。 いずれNゲージ用のシールを使って貼ろうと思います。

 



 次は台車の組立です。電車のボギー台車は2軸の鉄の車輪が2つ付いているだけですが、モノレールの2軸ボギー台車は、走行用の大きなタイヤが4本。それにガイド用の小さなタイヤが6本と、計10本のタイヤを一つの台車に取り付けなければなりません。それにモーター2基、ブレーキも2基なども取り付けることになり、かなり複雑な構造になります。
 ボギー台車1基あたりの部品点数は24パーツになります。 1編成6両ならば、ボギー台車を12基組み立てなければなりません。幸い4両に短縮しているので、8基に減少していますが、2編成同時に組み立てることにしたので、16基組み立てることになります(^_^;)
 これは、細かい部品を使って16基組み立てるのには、かなりの時間と、根気が必要です(^_^;)

 

 しかし、完成後はこのボギー台車はスカートに覆われて見ることが出来なくなります(>_<)

 GREEN MAXの説明書では、その辺りを心得ていて、モーターやブレーキのパーツの取り付けは参考程度。そんなものを取り付けなくても、タイヤを10本取り付ければレールに跨がさせるのに何の支障もないので、モーターやブレーキなどの取り付けは不要という扱いになっています。

 左がフジミの説明書の通りに、モーターやブレーキなどを取り付けた台車。 右がGREEN MAXの説明書で最低限求められているパーツを付けたものです。
 パーツ数が24個から17個に7個ほど減少しています。 

 

 パーツが7個しか減少しないと言うなかれ・・・ 台車の数が多いので、かなりの工数減少になります。

 しかし、私は戦車や自動車のプラモデルを組み立てるときに、完成後は完全に見えなくなるエンジンなどのパーツの組立をする主義です。エンジンの計上や構造を知るためです(^_^;)
 昔は律儀に塗装までしていましたが、最近は堕落して合理的な思考に至るようになってきて、見えない部分は塗装を省略するようになってきました。

 今回の場合も、モーターやブレーキなどのパーツがある以上組み立てることにしました。さすがに塗装の方は省略させて頂きました(^_^;)
 それにしても、複雑な形状の台車、同じモノを16基連続して組み立てるのに、時間と根気をかなり消費しました・・・

 フジミの方式とグリーンマックスの方式では2倍近くの時間の開きが出てしまいますが、とりあえず時間のかかるフジミ方式でボギー台車を16基組み立てました(^_^)
 お陰で、モノレールの台車で行われる駆動方式、ブレーキ、集電方式が良く判りました・・・

 

 次回は、これまたパーツ数の多い座席を並べていく、車内の組立を行う予定です(^_^)


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