制作記#392
               更新日2017年 4月23日更新            

2017年 4月22日(土) とざきハイライン二期工事#15(森の小径#1)


 The Spurの中や、前後には樹を多く植えたいと思います。
 ただ、樹を植えるのには、根を張らすためにある程度土の部分が深くなければなりません。

 しかし、元鉄道の高架橋ではそんなに深く穴を掘れないので、どうしようかと思いましたが、香港に事例がありました。

 

 香港 九龍島の星光大道(Avenue of Stars)、ブルースリーなどの銅像が置かれているのが有名ですが、対岸に香港島を眺められる海沿いのプロムナードです。(2018年まで改修工事の為、閉鎖されています)
 このプロムナードの延長上に尖沙咀海濱花園があります。そこには樹のキャノピーに覆われた小径(こみち)があります。

 

 樹を植えるために土を盛って地面を嵩上げしてあります。

 

 土を盛り上げてあげれば、ハイラインに樹を多く植えることが出来ます。

 香港の樹の小径に入ると、日差しが強くて暑い香港の海辺にいるのを忘れるほど、木陰は心地良い空間になっています。ここでしばらく、対岸の香港島の高層ビル群と海峡を通る船を眺めていました。

 

 



 さて、とざきハイラインでは、隣を走る鉄道線を見られる森の小径を造ります。

 土を高く盛るには情景用の粘土を使用します。
 使用する粘土はクレオスのMr.情景クレイです。

 しかし、クレオスの粘土で乾燥後の反りで痛い目にあっているので、今回は芯としてカッターで削り出した、7mm厚のスチレンボードを使うことにしました。

 

 7mm厚のスチレンボードを芯にして、クレオスの粘土を薄く形を整えながら盛っていきます。

 

 四面に粘土を盛り上げました。

 
 


 次は、小径になる通路部分を粘土がまだ固まる前に、粘土に埋め込んでいきます。
 香港の小径は緩やかなスロープですが、レイアウトではスペースの関係上、木製の階段にします。

 

 ステップに使うのは、スケール模型用の板材、MIDWEST MICRO-CUTのSCALE LUMBERの薄い板材を10mmの長さにニッパーでカットし、階段状に並べました。

 

 ついでに水平部分の小径も板材を蛇行させる形に並べました。

 

 板材の素材のままだと、模型の木片ぽく見えるので、塗装としてタミヤのスミ入れ塗料(ブラウン)を付属の刷毛で塗りました。
 スミ入れ塗料はエナメル塗料を薄めたものなので、板材に塗るとほどよく吸収されるので、使い込まれた木材のような色に仕上がります。

 

 スミ入れ塗料のブラウンが塗り終わり、乾燥した後に、板材の繋ぎ目に同じスミ入れ塗料のブラックも塗って、繋ぎ目を強調させます。

 


 クレオスの情景粘土が乾燥して硬化した後に、緑化を始めます。今回はクレオスの粘土も乾燥後はひび割れは生じたものの、反ったり剥離することもなく、安心しました。
 
 緑化の最初の段階は下草部分として、KATO=WoodlandScenicsのターフ(若草色)に、ヤマト糊と水を加えてペースト状にしたものをコテで塗りつけます。

 

 全面にペースト状のターフを塗り終わると、ヤマト糊を使った為にテカテカしています。
 しかし、これは乾燥後は完全にツヤ消し状態になるので安心です。

 

 ただ、乾燥前にペースト状になったところを触ると、糊の成分で指に付いてしまうので、ペースト状態になっているところの上に、同じターフの緑色ブレンドをふりかけます。そうすれば上から指で押して形を整えても、指に粘り突くこともないので、安心して指で形を整えることが出来ます。

 

 2日間くらい乾燥させると、完全に固まります。

  

 次回は、小径沿いにベンチを並べたり、花や草を多く植えたいと思います(^_^) 


 製作記#1~100   101~150   151~200   201~250  251~300  301~350  351~400