2014年9月20日(土) 戸崎観光港岸壁&桟橋#4(車輌転落防止材の取付)
岸壁の整備を続けます。
岸壁は、鉄道のプラットフォームと同じく端が垂直に切り立っています。 船舶が着岸するための構造上、やむを得ないのですが、プラットホームからの転倒事故が多発しているように、岸壁からの転落事故も発生しています。 それもプラットフォームは人の転落ですが、岸壁からは人だけではなく、車両の転落事故もあって、ドアを開けて脱出出来ないと水没して死亡事故に至ります。すると、救助する方も車体を引き上げる方も大事になるので、対策が施されています。
プラットホームならばホームドアですが、岸壁は車止めです。 ただし、速度がついた自動車は、この車止めを乗り越えてしまうので、完全ではないのですが、実際には車止めで命拾いした人も多いので、安全上の効果はあります。
岸壁で危険なのは、オートマチック車でエンジンをかけたままフットブレーキのみで停車しているうちに、眠ってしまい車がクリーピング現象で前進して、そのまま海にドボンというケースも多いので、この車止めのお陰で転落から守られた車も多くなっています。
車止めの多くは、黄色と黒の縞の警戒色になっています。
実物の写真を見ると、縦の縞模様ではなく、斜めに捻ったような縞模様になっています。
これを1/150で模型化するのには大変です。
プラ角棒を細かく塗装しなければなりません(^_^;)
きれいに仕上げるならば、パソコンで黄色と黒の縞模様のシールを造り、プラ角棒に貼り付ける方法もありますが、1㎜角か1.5㎜角のプラ角棒に、シールを細く切って貼り付けるのは、非常に細かくて大変な作業になります。
以前考えていた方法は、100円shopで売っていた大型クリップが、黄色と黒、赤と白、青と白の縞模様になっていて、車止めに使いのに丁度いい太さになっています。
これはレイアウトの構内踏切で使いました。
難点は、クリップは丸い金属線で出来ているので、角張った形状の車止めには見えないことです(>_<)
プラ角棒を使うとしたら、黄色と黒の縞模様にするのは大変ですが、岸壁の車止めに新しいタイプが登場してきました。
全体が黄色で、固定する部分だけが黒色という車止めで、これなら簡単に塗装できそうです。
結局、いろいろ考えた結果、EverGreenのプラ角棒を塗装して、車止めにすることにしました(^_^;)
そして、苦労してでも黄色と黒の縞の警戒色にすることにしました。
縞模様にするピッチは2㎜くらいがいいのですが、試しにやってみると、塗り分けるのが大変なのと、少し離れてみると細かすぎて、縞模様に見えなくなってしまうので、4㎜ピッチで黄色と黒を塗り分けることにしました。
縞模様にするためには、最初にフラット・イエローを塗って乾燥した後に黒を塗ります。
車止めの長さは実物の車止めに6mのものがあるので、1/150にすると40㎜の長さになります。
パソコンで40㎜の長方形を印刷して、これをガイドしてカッターでカットします。
塗り分けるためには、マスキングしてから黒を塗れば完璧ですが、何分、車止めの数が多いので、パソコンで40㎜の長さで4㎜ピッチで黒と白のゼブラになったものを印刷し、プラ角棒をその上に載せて、面相筆でタミヤエナメルのフラット・ブラックを塗って、ゼブラ模様にします。
最初は、面相筆で塗っていましたが、細い平筆の方が塗りやすいと思ったので、上質な平筆に替えました。細い平筆の方がサクサク塗れました。
プラ角棒の3面の塗装を1本に付き5カ所塗って、何とか38本の車止めを思ったより短時間で塗り終わりました。
内職の家内工業をやっている気分です(^_^;)
塗り終わった車止めを、岸壁の上に接着します。
接着は、相手がABS樹脂なので、瞬間接着剤を使かいました。
岸壁のボラードの周辺は船からの、舫い綱を取るために、周辺には車止めの間隔を空けています。
次は、岸壁の防舷材である着岸緩衝材を取り付けたいと思います(^_^)