制作記#325
                  更新日2014年4月 7日更新           

2014年4月5日(土)  フジミ1/150 ゆりかもめ#5 (実物軌道観察)


 前回で車両の組立は終了しました。  
 車両が完成したら次は、軌道(専用レール)のディテールアップとウェザリングに移りたいところですが・・・ 



 このフジミのゆりかもめの組立に、かれこれ一ヶ月近くの時間を費やしており、あまりレイアウトに関係ないことを一ヶ月以上続けると、レイアウト製作に支障を来すので、そろそろ本業のレイアウト製作に戻りたいと思っています。

 軌道のウェザリングについては、近々、1/400の空港ジオラマの製作で、滑走路・誘導路及びエプロン地区のウェザリングを行うので、その時に同時に行いたいと思います(^_^;)

 今回は、フジミのキットでは大幅に省略されている、軌道(専用レール)が、実際にはどうなっているか見てみたいと思います。
 


 今回は実際に、ゆりかもめに軌道の様子を見に行ったときの様子です。
 とある土曜日、9時半からの江戸川区東陽町で行われる会議に出席しなければならないので、それより2時間前の7時半にはJR新橋駅前到着しました。

 大きなイベントもないようで、始発の新橋駅は閑散としていました。



 ゆりかもめは5分おきの発着なので、ホームに上がると、常に次の列車がドアを開けて出発を待っています。
 軌道観察をするには、一番前の運転台のシートに座るのが一番良さそうなので、一本乗車を遅らせて1号車の運転台の席に座りました。

 運転席から見ると、フジミのキットとは大きく違って実物の方は、ガイドレールと信号ケーブルなどがあって、かなり複雑です。



 新橋からでは、外壁の内側はコンクリート打ちっ放しでしたが、レインボーブリッジが見えるとことにさしかかると、内側もペンキで塗装されており、外側はスカイブルー、内側はライトグレーで塗装されています。



 レインボーブリッジを渡るために高さを稼ぐループに突入すると、左側はコンクリート打ちっ放しだけれども、右側は内側もきれいにスカイブルーで塗装されています。
 もう少し進むと、壁の内側はライトグレーで塗装されてきます。 
 しかし、タイヤが走る走行レーンはかなり汚れていて、ウェザリングがかなりきつめの感じです。



 しかし、レインボーブリッジを渡り、お台場に入ると、外壁の内側はライトグレーできれいに塗装されています。
 


 ゆりかもめは基本的に無人運転ですが、遠隔操作で運転しているのではなく、車両に搭載されたATO(Automatic Train Operation)で自動運転を行っているので、万が一、点検中の職員が軌道内を立ち入っても、列車は認識せずに停車しないので人身事故に繋がる危険性があることから(実際に1998年1月に職員の死亡事故が発生している)、軌道中央に設けられた点検用通路は、ハンドレールが多数立てられています。


 
 駅の直近のハンドレールは3連になっていて、違いがあります。



 外壁の内側は、デンキの流れているサイドレール、車両の方向を安定させるガイドレール、通信ケーブルなど、キットではあっさり省略されているものが多数あります(^_^;)



 軌道の中央には、ATO(Automatic Train Operation)のために位置情報を示す端子でも入っているのが、カバーが連なっています。
 このカバーも場所によっては、きれいに塗装されているので、ライトグレーかライトブルーで塗装したいところです。



 場所によっては、ガイドレール用の支柱が多数立てられている部分があり、これも再現するのはかなり困難です(^_^;)



 終点の豊洲の手前には、築地市場が移転してくる予定の豊洲新市場の予定地が広がっています。
 ゆりかもめの駅などの施設は整備されていますが、新市場の施設の建築はまだまだで、2014年中の完成予定になっていますが、1年ずれ込んで2015年中の開場予定になっています。
 新市場がオープンすると、オリンピック関連と新市場への人員輸送で、ますます、ゆりかもめの旅客数は増えるでしょう。



 終点、豊洲に到着です。
 


 現在は豊洲が終点になっていますが、都営大江戸線の勝どき駅までの延伸計画があります。
 2020年の東京オリンピック開催までには延伸されているでしょう。



 軌道の末端は勝どき方面への延伸に備えて、90°左に曲がるように、あらかじめ曲げられています。





 終点で折り返しのなる車両の車内を、模型製作の参考の為に見てみました。

 先頭車両の右側は、有人運転を行う場合の運転台があり、普段はカバーが掛けられています。シートは2人用のカップルシートになっています。



 左側は、一人用のシートになっていて、席の前には非常用のステップが装備されています。キットではシルバーで塗装しましたが、全く車外からは見えませんでした(^_^;)



 出来ればキットと同じ、7200系6次車の片方がクロスシートで、もう片方がロングシートの車両に乗りたかったのですが、タイミングが悪かったのか、乗れませんでした。
 ゆりかもめの全面に大きく編成番号が書かれているので、運転席に座って。「27」と「28」の番号の付いた車両とすれ違うのを待って、すれ違ったら折り返して来るのを待って、乗車しようと思いましたが、この日は27、28の両方ともすれ違うことはありませんでした・・・・
 よって13編成の車内です(^_^;)



 シートの色は青色ですが、太陽が当たった明るい状態で見ると、青と紫が混じったような色になっています。



 車内の車椅子対応の什器類も基本的にオフホワイトで統一されています。
 



 高架軌道(専用レール)をフジミのプラモデルのと比較してみると、橋脚は細く高さのあるものばかりで、キットのように太くて短い橋脚を見つけることは出来ませんでした・・・

 橋脚に手を加えるのでしたら、目立つ雨樋の、たて樋を取り付けようかと思います。

 また、高架軌道の外壁で気になるところは、実物はコンクリートパネルの境目が縦に何本も入っていますが、キットでは全く彫られていないので、Pカッターを使って境目を彫りたいと思います。


 以上が実物の、「ゆりかもめ」の様子です。
 これに基づいて、軌道に手を加えていきますが、それはまた後ほど行う予定です。


 何はともわれ、レイアウトの街造りの方が大切なので、次回は店舗のストラクチャーの組立に入りたいと思います。


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