制作記#322
                  更新日2014年3月20日更新           

2014年3月20日(木)  フジミ1/150 ゆりかもめ#2 (1号車)


 ゆりかもめの製作にあたっては、実物のゆりかもめに乗りに行き、良く実物を観察して来ると細かいこともわかり、製作のモチベーションも上がるのですが、仕事の超繁忙期で、ゆりかもめに乗りに行く時間が捻出出来ない状況でした。

 しかし、神様が機会を与えて下さり、江戸川区の東陽町での会議に出席することになりました(^_^)
 この会議に出席する前に、新橋から、ゆりかもめに乗って終点の豊洲に行き、そこから歩きで、東京メトロ東西線の車庫の脇を通って30分くらいで東陽町に着くことが出来るので、朝早く出かけることにしました。

 すると、いくつかの点が、思っていたのとは違う点が判明しました(^_^)

 行ってみて判る、YouTubeを見ただけでは判らなかったこと(^_^;)
 高架線路の側壁の外側はスカイブルーに塗られていますが、内側は似たような彩度のライトグレーでした(>_<)
 塗り直すことになります(^_^;)


 
 車両の組立を行います。 

 6両編成なので、手順としては、室内を組立→ボディの組立→床下機器取付→台車の組立&取付を6両全部同時に行うのが効率的です。
 しかし、細かいパーツが多く、6両全部が完成させるのには時間がかかりそうです。取りあえず、先頭の1号車を完全に仕上げてみます(^_^)

 組立説明書の手順に従うと、最初は室内の組立です。
 
 座席や車内の機器はNゲージの世界では、一体成形が当たり前ですが、1/150のプラモデルともなると、座席も車内の機器も、床下機器も全部別パーツになっていて、細かな部品を多数組み立てることになります。

 ゆりかもめのキットでは、座席は独立したパーツになっています。 
 これが同じフジミの(GMも)キットの東京モノレールでは座席肘掛けが別パーツで、背もたれの一部も別パーツになっていて、こちらの方が組立甲斐があります(^_^;)



 車内の床は、ダークシーブルーで塗装。座席の下はシルバーで塗装。座席はブルーとパープルが混じったような色で、説明書の指定はインディブルーです。
 車端部の機器(車椅子の乗降用バリアフリー機器など)はフラットホワイトで(後に他の色で塗り替えました)塗装しました。



 



 運転台と非常ハシゴのパーツの外側には、前照灯を取り付けます。
 このクリアパーツが非常に細かいパーツになっています(^_^;)
 1㎜くらいでしょうか・・・

 フジミとアオシマが競作のようになった陸上自衛隊73式大型トラックでは、前面の方向指示器がアオシマはクリアパーツで再現したのに対し、フジミは一歩後退して塗装で再現するようになっていたのですが、同じフジミのキットでも、ゆりかもめのキットは力の入れ方が違います(^_^;)

 内側のライトがオレンジ色に点灯するので、説明書の指定どおりクリアーイエローをランナーについてまま塗装します。

 なによりも、前面と側面のガラスパーツのサッシ部分やワイパーも塗装済みなのも、手間が省けて助かります(^_^)



 非常ハシゴのパーツに取り付けますが、まことにまことに小さなパーツなので、ランナーに付いたままの状態のパーツに、精密ニッパーで切り取ったクリアパーツを精密ピンセットで掴んで取り付けました。 接着は流し込み接着剤を使いましたが、クリアパーツが小さすぎで、しばらくすると外れてしまったので、ゴム系のクリアボンドを爪楊枝の先に付けて最終的に接着しました。
 クリアパーツを取り付ける際に、小さすぎて何個か無くしてしまいましたが、中間車4両セットにも、不要部品として先頭車のクリアパーツがあるので、2,3個無くしても、どころか5,6個個無くしても(8個まで)大丈夫なので、気楽に組み立てられます(^_^;)



 Nゲージの車両に比べたら、はるかに座席の造りが細かく作られています。ここまでフジミにやって頂いたのなら、試しに1/150の人形を車内に置いて見ました。
 さすがにPreiserの人形は高くて使えないので、トラムウェイの中国製の人形のジャンク販売されたものを使います。 これなら1体あたり5円くらいです。
 

 また、室内機器が実際に乗ってみたらホワイトではなく、ややベージュっぽいホワイトだったので、フラットホワイトに少量バフを加えて、ベージュぽいホワイトにしました。(説明書の色指定はオフホワイト)
 
 先頭の座席の人形は足を投げ出していますが、車体を取付ようとすると、車体に取り付けた手動運転用の運転台や、非常口用のハシゴがあるので、車体にぶつかってしまうので、車体の取付の際に、足を膝から切断しました(^_^;)



 置かれた人形が、車体を被せると外から見えるかどうかも気になります。
 
 窓が大きいので、中の人形はよく見えます。
 室内灯を付けるわけではないので、車内を塗装しましたが、あまり塗装したようには見えません(^_^;)
 それでも、プラモデルなので塗装しないわけにはいかないので、残りの車両の室内も塗装しますが・・・・・



 正面の窓も大きいので車内の人形がよく見えます。
 有人運転用の運転台がはっきりと見え、塗装済みのワイパーがいいアクセントになっています(^_^)



 このキットの神髄は細かいパーツで構成された床下機器と、台車周りです。
(完成後、専用レールに載せたら、見えないけど(^_^;) )

 組立説明書をみると、取り付けるパーツの細かさと数の多さに、嬉しくなってきます(^_^;)
 1両分の床下機器と台車のパーツは45個を超えます。 





 最近ものぐさになったので、ランナーに付いたままパーツはエアブラシで塗装します。床下機器類や台車は、ダークシーグレーを吹きました。
 組み立てた後に、ランナーから切り取ったゲートの跡を筆塗りでリタッチ。

 隣の車両と連結するパーツは、最後に連結するときに取り付けることにします。



 組立が終わったら、専用レールに載せてみます。 タイヤの脇から伸びたガイド車輪が、ぴったりと気持ちよくガイドレールに収まります。

 最後に行うのが(本当の最後は連結パーツの取付ですが)、スライドデカールの貼り付けです。
 一番目立つのが、編成番号の「27」を正面に貼り付けます。
 デカールは「27」しか付属していませんが「28」も用意してくれたなら、もう1組買って、同じ7200系の6次車である第28編成用も造れたかと思います。
 (それとも、後日、28編成のキットも品番を変えて発売するのでしょうか)

 


 両側面には、車体番号の小さなデカールを貼ります。 1号車なので「7221」です。



 7200系の6次車の座席レイアウトは片側がクロスシート、もう片側がロングシートという独特なもので、側面の塗装も窓周りの黒塗装がされていないなど、他の編成とは違いが多くなっています。
 
 
 東京臨海新交通臨海線「ゆりかもめ」は利用客も多く、新都市交通システムの中では数少ない黒字路線です。 2020年の東京オリンピックの開催が決まり、オリンピック会場への輸送機関の1つとして、ゆりかもめは、これからも注目を浴び続ける交通機関となるでしょう。 
 オリンピック開催に合わせ輸送力増強のために、ロングシート主体の7300系が次々に増車され、7000系の編成は廃車解体が始まりました。ゆりかもめの顔は7300系に変わっていくでしょうが、まだまだキット化された7200系は、これからも多くの乗客を運び続けます。
 
 フジミから、第27編成以外の車両キットが発売されるかどうかは、現在発売中のキットの売れ行き次第でしょうか(^_^)



 次回は残りの5両も組み立てることにします。
 
 1号車を組み立てるのには、初めてなので時間がかかりましたが、各車両ともほぼ作りは一緒ですから、要領を掴んだ残りの車両の組立は、1号車を組み立てた時間の半分の時間で組み立てられるかと思います(^_^) 


 製作記#1~100   101~150   151~200   201~250  251~300  301~350