制作記#285
                  更新日2013年7月 1日更新           

2013年6月29日(土)VOLLMER マクドナルドの建築#1(外壁)
              
            



 VollmerのMcDonald's Restaurantのキットを製作します。



 このキットはHOスケールが2010年頃に発売され、Nスケールでも発売されないかと待っていたら2011年度の新製品として年度末に発売されていました。 このキットには非常に期待していたので2011年度末にようやく発売されたときに、ドイツから個人輸入したほどです。 (パッケージの写真はNとHOは共通なので、パッケージ写真はHOのものです)
 しかし、その後Vollmerから、このマクドナルドにマックカフェが付いたものが2012年度の新製品として発売されました。
  McDonald's with McCafé
 
 購入後すぐに作り始めるわけではないので(その頃は県庁周辺の公園に夢中になっていました)レイアウト拡張後に商店街を作る今、マックカフェ付きのキットの方を買えば良かったと後悔しました(^_^;)
 でも、HOの方では、マクドナルド単体、そしてマクドナルド単体+マックカフェのヒットを受けて、単体を買った人の救済策としてマックカフェ単体が発売されたので、スケールでもマックカフェ単体だけが発売されないかなと思っています(^_^)

 このキットのキットのマクドナルドは特徴的なアーチ型の飾りがついています。
 黄色い2つのアーチと言えば、アメリカのシカゴ郊外にある1号店の博物館(McDonald's #1 Store Museum)
 1号店は1955年にオープンし、1984年に取り壊されましたが、創業50周年に同じ建物を建て現在では博物館になっています。
 


 日本にも、この1号店を参考にしたマクドナルドの店舗があります。
 今年の2月に仲間と長野の渋温泉に高崎ICから八ッ場ダム・草津温泉経由で出掛けたときに、高崎郊外の県道15号線を通ったとき、Vollmerのキットと似たような、マクドナルドを見かけました。 このときは1人ではなかったので、引き返して写真は撮れなかったので、Googleマップのストリートビューで、見直してみました。
 店舗は吉岡フォリオ店(群馬県北群馬郡吉岡町)です。



 すると、キットとは違い、白い壁面に赤いストライプが入れられていて、このデザインはアメリカのシカゴ郊外のマクドナルド1号店に似ています。

 他にもアーチ型の店舗がないか、くら~さんのブログも参考に何ヵ所か探してみました。
 何店か見つかりましたので紹介します。

 116吉田店(新潟県燕市吉田東栄町)


 18号軽井沢店(長野県北佐久郡軽井沢町)


  JR戸田公園店(埼玉県戸田市)  ここは駐車場だったところにビルが建ってしまったのか、せっかくのファサードが隣のビルで隠れています。


 3号植木店(熊本県熊本市)


 以上数店の店舗を見てみましたが、共通しているのは黄色いアーチ型の店舗で、ホワイトの外壁の下回りに赤いストライプが巻かれています。
 アメリカの1号店は写真を見ると建物の中はキッチンだけのようで、正面にカウンターがあってそこでの販売なので、店内に飲食コーナーはないようです。
 それでは、どこでハンバーガーを食べていたかというと、自動車で訪れるのが前提のアメリカでは、ドライブインの文化なので駐車場の乗用車の中で食べていたのでしょう。
 現代の日本のアーチ型の店舗では、店内でハンバーガー類を購入し、店内でも食べることが出来ます。


 とりあえず日本のアーチ型店舗のことを調べてみましたが、これから作成するVollmerのキットの製作に当たって、参考にするのはアメリカや日本のアーチ型店舗ではなくて、ドイツのアーチ型店舗を参考にしようと思います(^_^)


 Vollmerの製品紹介のページによれば、モデルとしたのはドイツのシュトゥットガルト(Stuttgart)空港店と書いてあります。
 
 これもGoogleマップで見てみると、キットのイメージに近い店が見られます。ただ航空写真を見ると、自動車の大きさと比較すると、キットよりも大きな建物になっています。また、屋根の形は同じですが、シュトゥットガルトのは空調機器が屋根に載っています。



 それでは建物の外壁の色はどうかと、ストリートビューに切り替えてみると、まだ建築前の更地の状態でした(>_<)



 それではと、画像検索でシュトゥットガルト空港店を探してみても数枚しか見つけることが出来ませんでした。


 

空港店ではないですが市内のKornwestheim(コーヴェントハイム)店のページがあり、ここもアーチ型の店舗でした。

 これらレストランの外観を見ると、アメリカの1号店のように白い壁に赤いストライプが入っている外装ではなく、日本でいう新世代デザイン店舗の外装であるブラック、ブラウンの組み合わせで、それにマクドナルドのコーポレートカラーであるレッドとイエローを一部に使おうと思います。
 ドイツの店舗のブラウンは日本のブラウンよりレッドが強くなっていますが、日本の店舗のブラウンを使おうと思います。

 店舗のコンセプトとしては、日本の郊外店ではなく、都市型のマックカフェが併設されているワンランク上の店舗にしてみたいと思います。
 
 外壁の塗装の参考に、マクドナルドの新世代デザイン店舗に行きたいところですが、行く時間がないので身近な店の写真を参考に塗装を行います(^_^;)



 ヨーロッパ製のキットらしく、塗装しなくても収まりがいいような、ランナーごと成形色で作られていますが、透明ガラスパーツ以外は全て塗装します。



 外壁はウッドブラウンを吹き、窓枠等はブラックサーフェーサーを吹き、内壁はホワイトサーフェーサーを吹きました。
 土台部分はグレーサーフェーサーを吹きました。
 ドアはマクドナルドカラーのレッドで塗り、ドアのノブはシルバーで塗装しました。



 ランナーの段階で塗装を済ませたパーツを組み立てました。

 赤丸で囲んだ壁の向きが逆になってしまったので、この後に修正しています(^_^;)



 このキットには、店内のインテリアとして椅子とテーブル、そしてカウンター周りの写真入りのメニューがプリントされたものがあります。
 実際に組み立ててみて、外から店内が見えるかどうか検討してみました。



 ヨーロッパ製のストラクチャーキットのガラスパーツは、昔の製品は金型の状態が良くないのか透明度が高くないものが多かったのですが、最近の製品はそんなこともなく、この程度の透明感があります。



 裏側の窓も大きいので、中が見えます、
 窓ガラスを貼り付けた透明ゴムボンドが糸を引いちゃっているのはご愛敬で、後で爪楊枝を使ってはみ出たゴムボンドは取り除いておきます(^_^;)



 ある程度外から見えるのであれば、簡単にインテリアと人形を配置する必要があるかもしれません。

 試しに、セットに入っているテーブルを店内に置いてみると、店内には10席くらいしか設けられません(^_^;)
 詰め込もうと思ったらもう少しテーブルは入れられますが、出入口やカウンターの前は開けておかなければならないので、余裕を考えるとこのくらいになります。(香港の下町のマクドナルドは、もっとテーブルと椅子は詰め込まれていましたが)

 ドライブスルーの通路をテラスにして、テーブルを並べてみても客席はまだまだ足りません。
 これがKATOやKibri=Walthersだったら実物に合わせてなるべくリアルに近いものを作るので、巨大なストラクチャーになったのでしょうが、 Vollmerはキットにするときに小さくデフォルメをしすぎたのかもしれません。



 客席が足りないのであれば、モデルとなったシュトゥットガルト(Stuttgart)空港店のようにマックカフェの建物を増築し、屋外にパラソルを立てたテーブル席を用意することにしましょう(^_^)

 とりあえず、次回は内装を進めてテーブルや人形を配置することにします(^_^)


 

 製作記#1~100   101~150   151~200   201~250  251~300