制作記#282
                  更新日2013年6月6日更新           

2013年6月15日(土)フジミ 1/150 未来型水上バス ヒミコ#3
                 (完成&ヒミコに乗船)
   
            


 ヒミコのキットを製作しているうちに、本物のヒミコに乗りたくなって浅草-お台場海浜公園で乗ってきました(^_^)



 子どもをお供に連れ、誘い出したネタはお台場にある東京ビックサイトで東京おもちゃショー2013の一般公開が土日にあるので、そこに連れて行くという大義名分で出掛けました(^_^)

 ヒミコは浅草乗船場から10;10に出ますが、その10分前の10:00にヒミコよりも新しく大型のホタルナが日の出桟橋経由で同じお台場に行きます。 ヒミコが9年前の就航で定員が160名、ホタルナは1年前の就航で定員は261名、ヒミコは展望デッキはないけれど、浅草からのホタルナは隅田川最後の橋、勝鬨橋をくぐりおえると、屋上に展望デッキが設けられ外に出られます。



 ホタルナが、ヒミコの乗船定員の少なさと外に出る展望デッキがないという、欠点解消のために造られたようなので、ヒミコかホタルナか乗るのに迷います。

 しかし、実際に模型を造ったのはヒミコで、ホタルナはヒミコの10分前に出て、さらに新造船なので人気があるようなので、空いているだろうと思うヒミコに乗ることにしました。

 思った通り、10時前にホタルナの乗船口には100人を越す行列が出来ていますが、ヒミコの乗船口には誰も並んでいません(^_^;)

 それでも10時からの10分間には乗客が40人くらい集まり、ヒミコに乗り込みます。
 
 乗船場からヒミコの後部を見ると、キットと異なる部分が目に入ります。
 ・2つある小型船舶用のアンカーがキットは両脇の床に付けられているが、実物のはアンカーの1つが船尾中央に逆さまに立てて付けられている。
 ・船の国籍を表す国旗掲揚のポールがない。
 ・簡易クレーンの支柱がある。
 ・キットでは船尾の5連の柵が、実物は3連と2連に分割されている。
 ・キットには2個ある救命浮環が付いていない。
 ・船尾にヒミコのマークと、定留港である東京のデーカールがない。
  等々の違いが見られました。
 


 もうキットの船尾は組み立ててしましましたが、帰宅後に船尾を少し修正してみました(^_^;)

 まず、右のアンカーを剥がして柵の中央に接着。 アンカーの固定はグレーの金具でしたが、画像検索した中に黒いベルトのようなもので固定されている写真があったので、黒いベルトを書き入れました。
 柵は直すのがたいへんなので、連続5連のまま行きます。
 ヒミコのマークと東京の文字はキットでは貼る場所がないので、これも省略。



 船尾の屋根上に取り付けられているパーツが、後方用のカメラと船尾灯であるのが判りました。
 カメラはグレーで塗装し、船尾灯の部分はクリアーブラックの塗料がないので、ブラックを溶剤で薄めたものを塗っています。

 国旗用のポールは0.5㎜のプラ棒、救命用浮環はKOBARUのサマーシリーズにパラソル、サマーベッド、サーフボードと一緒に入っている浮き輪を、フラットレッドとフラットイエローを混ぜたオレンジで塗り、反射材をフラットホワイトで4本描きました。
 最初、実物と同じく柵の後ろに接着したら、柵が太すぎて救命用浮環が見えなくなってしまったので(^_^;)、実物と違い柵の外側に固定してあります。



 国旗は、隣で製作中の記念艦はつしもの国旗と護衛艦旗を、和紙で作る時に一緒に造る予定です。
 万国公法で船舶の国旗の掲揚が義務づけられているのに、何でフジミは国旗用のポールとデカールを省略したのでしょう・・・・


 乗客の搭乗は後部のドアを使います。
 キットの製作で、後部のドアを開状態で造りたかったのですが、クリアパーツの切断が難しく、かつ開いたときにドアは2つ折にしなければならないので加工が難しく断念しました(^_^;)
 その代わり、前部の乗員用のドアは開閉可能なので、右舷側を開状態に造りました。



 乗船してみて最初に確認したのは、苦労してマスキングシートを貼ったキャノピーからどんな風に見えるのか興味があったので、見てみました。 後部からは、デザインに凝りすぎて、あまり後方の景色は堪能できない・・・



 側面のキャノピーから景色を見ると、まるで第二次大戦中の飛行艇に乗っているかの気分です。



 ヒミコのインテリアやシートは、乗船定員を増加させたホタルナよりもいいと思います。(夜のホタルナの照明はすごいらしいですが)
 


 乗客は定員160名のところ40名で、ゆったりとくつろげました。
 ヒミコのウリは、景観のガイドは録音された銀河鉄道999の声優により行われました。
 橋や沿岸の見所が次々に現れるので、ガイド音声は途切れている時間が短く感じました。



 川岸は、けっこうアーバンガーデン化されていて、さまざまな景観を提供してくれますが、ヒミコの窓ガラスは薄いグリーンが入った曲面ガラスなので、カメラで風景を撮ろうとすると、歪みや写り込みが激しく、船内からの写真撮影には向いていない船です。 デザイン優先なので機能は2の次です。



 天井に付けられた多くの窓やキャノピーは、空を見たり、くぐる橋の下を眺めるためのものなんだろうなと思います。



 天井まである多数の窓のお陰で、日差しの強い日は太陽光が強く、船内は強めに冷房されています。

 操舵室も大きなガラスのキャノピーと窓があり、日差しがきつくて暑過ぎるのか、操縦席の上にはカー用品を利用した日除けが施されています。



 沿岸の多くの建造物が、隅田川から見られることを意識した景観になっています。 大きな開口部のあるビルはリバーサイド読売ビル。




 船室後部にはカフェカウンターが設けられ、ドリンクやアイスクリームなどの販売をしています。



 カウンターでは船内放送でも案内がありましたが、発売されたばかりのフジミのヒミコのプラモデルとヒミコのチョロQが販売されています。
 プラモデルは完成見本が置かれており、感心したことに説明図にない左舷灯が赤く塗られており、左舷灯のバックもフラットブラックで塗られています。 私も同じように右舷灯は緑、左舷灯は赤で塗り、後ろはフラットブラックで塗装してあります。



 900円で売っていたチョロQは、船体が短くデフォルメされていますが塗装もきれいで、子ども用と自分用に(レイアウトに置くかどうかは判りませんが)2個購入しました。



 操舵室後ろのガラス窓には原案者の松本零士氏が就航の2年前に描かれたコンセプト画が掲げられています。
 宇宙戦艦ヤマトの松本零士氏の作風らしく、サイズの割には中身がぎっしりと詰まっています。 幸い完成したヒミコのコンセプトはゆったりとした船内に変えられています。



 乗船時間の40分はあっという間に過ぎて、晴海沖を通過するとベイブリッジをくぐって、お台場に到着です。



 飾りで付けられた2つのウイングが上昇するところを見たかったのですが、いつの間にか上昇していました(^_^;)



 お台場乗船場に近づくと、係留ロープを岸壁に掛けるために乗員が前部ドアを開けます。
 キットでもドアを開けましたが、ドアの支柱は0.3㎜のプラ棒をシルバーで塗って作りました。実物の支柱は黒でした(^_^;)



 乗船客用の後部ドアの支柱はシルバーなのですが。



 この日のヒミコの乗員は、運航用員が2名、売店の販売員が1名の3名でした。
 ドアで見送る運航用員は2人とも船長の4本線の階級章を付けています。
 その1人に気になる起倒式マストのことを聞いてみました(^_^;)

 答えは予想通りで、普段はまったく立てたことはない。立てるとしたら、定期点検に行くときには、マスト灯の付いたマストを立てるのでないかという話でした。



 外からヒミコを見ると、ガラス越しに中は良く見えます。 フジミが1/150の東京モノレールでやったように、ヒミコもインテリア再現バージョンも発売されれば嬉しいかな。



 実際に行って一番の収穫は係留ロープの張り方で、レイアウトに乗船場を作ってヒミコを係留してみようと思います(^_^)



 こうしてフジミの1/150未来型水上バス ヒミコのキットをひとまず造り終えましたが、ヒミコのマストを起こして作ったのは自分くらいかもしれません(^_^;) (まあ、海上バスなので)

 

 写真に見て気になったのは、窓にまだマスキングシートが残っているので、コンパウンドで窓を磨きたいのと、ワイパーが太いので、エッチングパーツに置き換えたいと思っています。


 水上バスを後にして、向かったのは東京ビックサイト。
 一般公開中の東京おもちゃショーは、大勢の親子連れで賑わっていました。 広大な会場と出展社数、静岡ホビーショーやJAMがえらく小規模なイベントに感じるくらい、盛大な展示会でした。



 ディズニーランドのように行列に並んで入ったTAKARA TOMYのブースの中に、TOMYTECのブースもありますが、Nゲージ関連はプラレールの展示コーナーに比べれば極小さな展示スペースで、関心をはらう人も極少なかったです。



 目立ったのはNHK朝の連続テレビ小説あまちゃんの北三陸鉄道



 帰りは、ゆりかもめで帰りましたが、ベイブリッジを渡り終えた所の芝浦南埠頭も車内から撮影



 埠頭には船がぎっしりと詰め込まれるように停泊しているだなと・・・・・ 参考にします(^_^) 


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