制作記#279
                  更新日2013年6月7日更新           

2013年6月 7日(金)フジミ 1/150 未来型水上バス ヒミコ#1
                          (マスキング)
          
            


 6月3日に発売されたフジミのニューキット、未来型水上バス ヒミコです。 

 フジミはGMと組んだ東京モノレール、単独で発売した札幌市電2種と、このところ1/150のNスケールのプラモデルキットを出していて、このヒミコも1連のシリーズかと思いましたが、このヒミコは「はたらくのりものシリーズ」の第1作になっています。 


 ヒミコは水上バスなどの営業を行う東京都観光汽船㈱が9年前の2004年に漫画家の松本零士氏がプロデュースした未来型水上バスで、昨年、第2弾のホタルナも就航しています。
 宇宙船がコンセプトですが、船内放送が「銀河鉄道999」のイメージで行っているので、ヒミコが999をイメージしたものであるかは、私には分かりません(^_^;) 
 自分はあまり松本零士氏のアニメやデザインが好きでなかったので、ヒミコの就航後もあまり関心がなく、一度、豊洲で見かけましたが、乗ろうとも思いませんでした。
 しかし、現在、レイアウトに置くNスケールの船舶のキットを集めているので、発売と同時に購入して作りたくなりました(^_^)
 作り始めると、関心が湧いてきて、今度、浅草からヒミコに乗ろうと時刻表を調べています(^_^;)


 
 定価2,940円のキットにしては、箱も小さく、部品点数も少なく、あさっりとした感じです。
 窓ガラスが多いので、東京モノレールのときのように座席が再現されていたら良かったのですが、内部は一切再現されていまっせん。 たぶん完成したら、中は暗くて見えないのでしょう。内装が自慢な遊覧船ですが。



 中身を取り出してみると、右側がヒミコのパーツ。 左側がオマケの浅草寺のキットです。



 このキットにはおまけとして、去年再販されたばかりの定価1,050円の浅草寺のキットが付いています。
 1970年代の古いキットで、黒いベースに、宝蔵門、五重塔、本堂の3つで構成されます。
 
 新しいキットに30年、40年前の古い金型のキットをオマケに付けるのが最近のフジミ商法で、1/150札幌市電のキット2種に札幌時計台のキットをオマケにして発売しています。



 オマケのキットがNゲージスケールだと、たいへん嬉しいのですが、スケールはノンスケールとなっています。
 試しに宝蔵門を組み立ててみると27㎜、実物の宝蔵門の高さが22.7mなので、計算してみるとスケールは約1/840。
 五重塔は実物の地上高が53.32m、キットが61㎜なので、約1/874くらいになります。



 いずれにしてもNスケールのレイアウトには使えないのですが、(屋根パーツ等は使えると思いますが、自分の都市型レイアウトには合わないので)、何度も再販されたキットなので原価は低くく、ヒミコの販売価格に占める割合もかなり低いので、抱き合わせだと腹を立てることもなく、オマケの浅草寺の雰囲気を楽しみたいと思います。 (再販された浅草寺や札幌時計台を先に買われた人にはショックですが)


 このキットの原価構成比率が高いのは、クリアブルーで成形されたボディとボディ用のマスキングシールかなと思います。



 箱絵の通り、ヒミコはシルバーのボディに色付きガラスが50枚以上が付いています。

 キットはこの窓ガラスに、160枚ものマスキングシートを貼ってから、シルバーをエアブラシで吹くことになります。
 このマスキングシートがなかったら、自分でマスキングテープを使ってシルバーを筆塗りしようと思っていました。



 マスキングシートは、カラーで印刷されたガイドの下に入っています。
型紙に合わせて、マスキングシートを自分で切り取る形式だったらどうしよう・・・と思いましたが、マスキングシートは金型によるカットがされていました(^_^)



 下記のような注意書きが入っていますが、なんとかピンセットを使って剥がせます。



 ピンセットはデカール専用のものを使いました。これが一番楽に貼れます。
 マスキングシートの配置は、キットのボディの位置に合わせた配置になっているので、いちいち配置図を見ずに貼れるので楽です。
 


 マスキングテープのカットも正確で、非常に助かります。


 操舵室のキャノピーの形状は、まるで第二次大戦中の爆撃機。それが松本零士氏らしいデザインです。一式陸上攻撃機やB17のようです。シルバーのボディから隅田川周辺を地獄に変えたB29を連想するのは、少々悪趣味(^_^;) 自分はB29は技術的には好きな飛行機ですが、感情的には日本人なので苦手な飛行機です・・・
 しかし、ヒミコは爆撃機ではなく宇宙船をモチーフにしたものです。
 このかなり進んだデザインの未来型水上バスに、早く実際に乗ってみたいと思います。



 160枚ものマスキングシートを貼り始めましたが、1日目ではまだ40枚程度、本日は時間切れですが、次回はマスキングシートを貼り終えて、エアブラシでの塗装に移りたいと思います(^_^)
 このキット製作で一番時間がかかるのは、このマスキングシート貼りだと思います。




 このキットのバリエーションが出るのなら、クリアーボディにシルバーが塗装済のキットが発売されれば、非常にキット製作が楽になるのではないかと思います。
 また、室内を再現したバージョンもほしいと思います。
 それに、ヒミコより構造はさらに複雑になりますが、昨年デビューした最新のホタルナや、従来型の水上バスも発売されたらなと、淡い期待を抱いております(^_^)

 製作記#1~100   101~150   151~200   201~250  251~300