2012年6月30日(土) とざきハイライン土台地面造り
今回は手始めに、ハイラインや高架橋の下の地面を造ります。 今まで地面を造らずに、ベニヤ板が露出していました。
この線路に挟まれた部分は、特に施設を設けずに自然な感じの空間にします。
これからしばらく、地面と海面を作成するので該当区間の高架線路、鉄橋、ガーター橋を取り外して作業を行います。 またCR旅客鉄道は本線が長期運休となります(^_^;)
今回の地面はワイルドに造ります。
ニューヨークのハイライン公式Bookには BE WILDと言う言葉が書かれています。
ハイラインに植えてある植物は、廃線後の高架線の路盤に自然に生えた植物の種類を、なるべく再現するよう植えてあるそうです。
ハイラインのオープン後も植物は自然に成長するように心がけ(もちろん管理はしますが)ているのでビルの谷間に挟まれた公園ですが、自然(野生)を感じるコンセプトになっています。 あえて普通の公園のようにガーデニングできちんと整備された植え込みでなく、植物に関してはニューヨークという大都会の中で、野山を歩くような気分を散歩する人に与えたいらしいです(^_^)
そのコンセプトにしたがって、レイアウトの高架線の下もBE WILDで、自然で野性味あふれる植え込みにしようと思います。
問題は、今までレイアウト制作を通じて、グリーンの植栽は都市型で、ある程度整えられた植え込みをばかり多数作ってきました。 だから自然な植え込みを作ったことがありません(^_^;)
今回は実際にJRの高架下の雑草の生え具合を見てきてそれを参考に作りました(^_^;)
まず、土の部分を造ります。 土はモーリンのリアルサンドを使います。
リアルサンドに付いているマッドメディウムと1:1くらいで混合してペースト状にし、ヘラで塗ります。
ヘラで形を整えてから、ペースト状になった部分の表面にリアルサンドをパラパラとふりかけ、指で押して平らにします。
次に、土以外の部分にグリーンのターフをヤマト糊と水で4:3:3くらいで混合してペースト状にしたものをヘラで盛りつけます。
その後、ペースト状になっている表面にターフをパラパラとふりかけ、指で形を整えるのは、マッドメディウムを使ったリアルサンドと同じです。
高架橋下の地面を造るのと同時に、戸崎21世紀美術館と後ろを走る線路際の地面がまだ未処理でした。
今回行わないと、後で行うのには困難になるので今回行います。
線路際にエッチング製の金網フェンスはMiller Engineering製を使い、全体をライトグリーンで塗装し、有刺鉄線部分はグレーで塗装しました。
それを、線路の土手際に立てて、雑草が生えている様に、ターフをヤマト糊と水でペースト状にしたものを盛って固定しました。
美術館の裏に空間があるので、自転車置き場か、オブジェでも置こうかと迷いましたが、岡本太郎作品を展示品として置くことにしました。
これは昨年(2011年)に岡本太郎氏生誕100年記念の一環として海洋堂からカプセルトイとして発売されました。
岡本太郎氏の作品は同じ物が複数造られており、河童はサイズ違いで真鶴アートミュージアムと川崎市岡本太郎美術館と渋谷区の岡本太郎記念館にあります。
手は川崎市岡本太郎美術館と岡本太郎記念館、そして大きなものが相模原市西門商店街に高さ4.2mの赤と青の手があります。
カプセルトイは1/150にしては大きすぎるきらいはありますが、岡本太郎作品には太陽の塔や母の塔のように巨大な作品もありますから・・・
カプセルトイをそのまま置くと、ツヤがありすぎてスケール感がなくなるので、ツヤ消しクリヤーを吹いて落ち着いた感じになります。
こんな大きな展示物を、美術館の狭いバックヤードで鑑賞しても全貌は判らないと思います。
これをどこから鑑賞するかというと、今回制作するハイラインの上から見ることになります。
それに列車の車窓から見えるので、「なんだこれは!」ということで見た人が美術館を訪れたくなるのではないかと思います(^_^;) 上野駅を宇都宮線で出発すると左手の高台に、国立科学博物館の建物が見え、裏庭に展示されているラムダ・ロケット用ランチャーを列車から見て科学博物館に行ってみようかと思うようなものです(^_^;)
高架下の雑草が生えている場所を想定して、手持ちのターフやファインフォーリッジを接着しました。
再び、鉄橋とガーター橋を接続して、橋台の位置や地面の見え具合を検討します。
ハイラインになる高架橋も置き、線路の上にハイラインの路盤部分のデザインを印刷した紙を置いて、遊歩道部分と植え込み部分のバランスをを検討します。 なるべく緑の部分を多くしたいのですが通路部分も確保しなければなりません・・・・
次回は、地面に引き続き、堤防と海面の制作を行いたいと思います(^_^)