2012年4月9日(月) 新幹線ホームパーツセットで高架駅に架線柱
前回に引き続き、架線柱がらみのレイアウト制作記です(^_^)
今週末は仕事の繁忙期は終わりましたが、クリスマスと並ぶ大切なイースターの行事と、自衛隊のイベント、そしてボランティア活動の3つが重なって、たいへん忙しい週末となりましたが、ちゃっちゃと今回のレイアウト制作を行いました(^_^)
KATOより新幹線ホームパーツセットが発売されました。
近郊形ホームのアクセサリーパーツで、メインは新幹線ホームに使うホームドアが10両分セットされています。
ホームドアは黄色い点字ブロックを外すと溝が現れるので、そこに差し込むようになっています。
新幹線ホームでホームドアが使用されるのは、待避線がない複線の両脇にホームが置かれているタイプの駅です。
附属のシールにはJR東が新上田駅、JR東海が熱海駅、JR西日本が西明石駅、JR九州が川内中央駅の駅名票が付いています。
問題は熱海駅の駅名票が熱箕になっていることで、東海の駅だけわざと駅名を変えたとは思えず、今までのKATOのシールようにPrinting in
Chainaと印刷されていませんが、中国で印刷の版下を作った際に熱箕だけミスったのでしょうか(^_^;)
他にいろいろと新幹線のホーム用のパーツが盛りだくさん付いていますが、今回レイアウトで使用するのは架線柱です(^_^)
ホームドアも10両分付いていますが、このレイアウトではホームドアは使用しません。 真ん中に通過線があるので、ホームドアを設ける必要はないのと、ホームに停車する車輌のドアが4ドアから2ドアにバラエティに富んでいるので、ホームドアの運用が困難だからです(^_^;)
架線柱
レイアウトに高架駅を設けて早10年。。。。 今まで高架駅構内には架線柱は設けていませんでした。
理由の1つに架線柱はレイアウト制作の妨げになるので、最終段階になるまで設置しないというのもありますが、一番の理由はこの高架駅の通過線がレイアウトに車輌を並べる場所になっていたことがあります(^_^;)
このレイアウトの極初期には、レイアウトの奥に電留線が設けられており、そこがレイアウトに列車が進入する場所だったのですが、レイアウトの運転を楽しむために、レイアウトの奥には脱線や不転換の原因になるポイントを置かないという方針で、電留線を全廃してしまいました。
それで高架駅構内が唯一の列車進入場所となっていました。
今回、検討した結果、高架駅ホームに架線柱を設けた場合には直線部分なので248㎜の間隔で架線柱が並び、150㎜程度の車輌を並べるのに架線柱があっても大して支障がなさそうなので、架線柱を設置することにしました(^_^)
近郊形ホームの屋根には、あらかじめ架線柱を取り付けられるような部分が設けられているので、いずれはホームの屋根に取り付ける架線柱が発売されるのではないかと予想していました。
それが誤算であったことは、ホームドアのセットに附属している架線柱なので、待避線のないタイプの対向形ホームに使用する架線柱になっています。 2線用の架線柱なので、自分のレイアウトの場合、真ん中に2本の通過線があり両脇に待避線の形でホームに面する線路がある4線タイプです。
セットに含まれる架線柱のビームは長が2本、短が5本入っています。 4本の線路を跨げる巾のビームは長2本の方です。
ビーム長を線路を4本跨がせると少し巾があるようなので、余分な部分をニッパーで切断してホームの屋根の間隔に合わせます。
すると接着しなくても、屋根の架線柱取付部分にピッタリと収まるので、メンテナンスのことも考えて、接着しないてはめるだけにしておきます。
ビームから架線を保持する可動ブラケットを付けなければなりません。
真ん中の通過線のブラケットの位置は合っているようです。
両脇の待避線用の可動ブラケットは使用しないビーム短から切り取って貼り付けることにします。
接着には、最近ホームセンターで買った小西のボンド アクアリンカー ジオラマ模型用という透明ボンドを使用してみました。
特徴は、透明ではみ出しても目立たず、(透明ゴムボンドのように)糸引きせず、ベトつかず、水性タイプで安心という触れ込みです。
パッケージにTOMYTECのジオコレの写真が使われているので、レイアウト制作向きの接着剤の用です。
実際使ってみて、いつも使っている透明ゴムボンドと比べてみると、粘着力は弱く硬化するのに時間がかかりましたが、硬化後はしっかりと固着していました。
自分はレイアウト制作はちゃっちゃと手早くやる方なので、向いているのは透明ゴムボンドの方だなと感じました(^_^;)
さてブラケットを2線分増設するわけですが、実際にはビームに支柱が2本で4線分のブラケットを支えています。
しかし、KATOのは2線用なのでビームの真ん中に支柱があるので、この支柱を切り取り、ビームに2本の支柱を接着して4線用に改造する必要があります。
でも、これをやるとビームの高さの関係で可動ブラケットの高さが低くなって、レイアウトを走行する車輌のパンタグラフに接触する危険性があります。
対策として、真ん中の支柱とブラケットはそのまま残して、その両脇にビーム短から切り取った支柱とブラケットを1線用に2つ取り付けるようにしました。
ビームから下がった支柱が3本になったので見た目、多少うるさい感じになりましたが(^_^;)
電柱
盛りだくさんの新幹線ホームパーツセットの中で、もう一つのパーツを組み込みます。
ホームの屋根の上に付ける電柱で、実際の新幹線ホームの屋根にも並んでいます。
この電柱が何者であるか、実物の施設関係には詳しくないので、モデラーさんのブログの架線柱と周辺のお話-前編- -中編- -後編-を見てみると、架空地線用かき電線用の電柱かなと思いました(^_^;)
以前から、実際の新幹線のホームの屋根を見ると、この細い電柱が並んでいるので、景観上芳しくないなと思っていましたが、必要があるので電柱が付けられているのと、KATOのセットに含まれているので、今回設置することにしました(^_^;)
実際にホームにこういうものがある、という発想からKATOはこんなパーツまで作ってしまうのだと思いますが、TOMIXにはこういう発想は起きないのであろうと思う(^_^;)
電柱のパーツにはグレーサーフェーサーを吹き、トラス構造になっていますが、トラスの部分は抜けていないので、陰影を付けるために、トラスの窪みにタミヤのスミ入れ塗料(ブラック)を流し込んでみました。 最後に碍子部分をフラットホワイトで塗りました。
他の架線柱などは破損や折損を懸念して素材が軟質プラスチックになっていて、架線柱の塗装には苦労しますが、今回のパーツセットの素材は架線柱も含めて硬質プラスチックなので、塗料のノリがいいので塗装が楽です(^_^)
ホームの屋根に取り付けるには、屋根に下の柱の位置に合わせてピンバイスで穴を開ける必要があります。
説明書には1.2㎜のドリルを使うように書いてありますが、1.2㎜だと電柱を差し込むとユルユルで接着剤のお世話になりました・・・・
2本目からは1.1㎜のドリル刃を使ったらピッタリはまりました(^_^)
それと、屋根の構造がトタン板のように山あり谷ありになっていて、山の部分にピンバイスで穴を開けるので、1.1㎜や1.2㎜のように太いドリルだと位置が合わせずらいので、先に0.5㎜くらいのドリル刃で穴を開けてセンターをとり、次に穴に合わせて1.1㎜のドリル刃で穴を開けたら位置がずれずに開けられました。
電柱を2つのホームに合わせて6本立てました。
しかし、ホームの架線柱は3本必要ですが、新幹線ホームパーツセットにはビーム長の架線柱は2本しか入っていません・・・・
そこでパーツセットをもう1セット投入して、1本をホームの屋根の間に、もう1本をホームの端に1.1㎜のドリルで穴を開けて設置してみました。
2線用の架線柱ですが何とか4線の線路を跨いで設置できます・・・・・
しかし、柱が立っているのがホームの端ギリギリで、ホームから列車の視認を妨げたり、列車が接触する危険もなきにしもあらずなので、これは後日、ビームの長さをエクステンションして巾を広げようかと思います(^_^;)
とりあえず、架線柱と電柱を設置したので、設置前と設置後を比較してみると、
設置前
設置後
かなり雰囲気が変わったかと思います。 問題はTOMIXのホームとレールを使っている地上駅との差が開いてきたことで、いつかはTOMIXのホームもグレードアップして、架線柱も取り付けようかと思います(^_^;)
あと、架空地上線用の電柱ということなら、ホームから続く架線柱にも架空地上線を設けなければならないのかと・・・・
それに在来線のホームに新幹線用の架空地上線用の電柱を付けてもいいのかと、いう疑問も生じますが戸崎市は雷の多い場所なので、架空地上線を設けるのは大いにけっこうなことかと・・・・