レイアウト制作記#225
              更新日2011年10月25日更新         

2011年10月22日(土) 戸崎反転地公園#10(人形の配置#2) 


 ここのところ、週末には福島、陸前高田、香港と出歩いていたのでレイアウト制作記も久しぶりの更新になってしましました(^_^;)

 

 今回は冒頭から被災地の避難所のはなしです。

 ボランティアで仮設住宅に行ってきました。 目的は炊き出しと、大人と子どもに対する娯楽の提供、大工作業の支援、傾聴ボランティアでした。
 
 炊き出しといっても、石原軍団のような本格的なものではなく、また震災直後のように食べるものが不足している状況でもないので、炊き出しを行って仮設住宅から広場に集まってもらって、わいわい食事を楽しみましょうという趣旨でした。
 多くの仮設住宅は入居者が同じ集落からの被災者が多く入居されていますが、今回訪れた仮設住宅は互いに異なった市町村から避難された方々だったので、入居したばかりでコミュニティーが形成されてなく、何か人が集まって交流出来ればと行政も考えていた場所でした。


 被災地に東北高速道路を使いましたが、休日の高速道路の交通量はかなり多く、被災者高速道路無料開放のお陰でしょう。 



 お陰で高速道路の出口付近は大渋滞です。 高速料金が無料になるのには有人ブースで被災証明書、罹災証明書等を示して確認を受けなければならないので、確認待ちの車両で出口料金所は長い列が続きます・・・・



 ボランティアで高速道路を利用して来たのですが(ボランティア車両も市町村の証明で無料になる)、時間がもったいないので一般レーンに並んでいる車の間を縫って、がら空きのETC専用レーンを通過しました。  長蛇の列を作る無料化車両を尻目に脇をスイスイETC専用レーンを通過できるのですが、並んでいる車から見ると、何も高速料金を払わなくても・・・・と思われているかもしれない・・


 訪れた仮設住宅はグランドに造られていて、あまり人気がないように見えました。
 炊き出しやらの準備を開始して料理が出来はじめると、住民の方々が集まってまいりました。



 イベントは思ったよりも盛況で、12時過ぎに持参してきた食材がなくなり、大慌てで近所のスーパーに食材の調達に駆け出す始末。初めてのことなので需要予測が誤っていました(^_^;)
 でも、多くの人に喜んでもらってよかった(^_^)




 仮設住宅の窓際には、報道で有名になったゴーヤのプランターが置かれていました。



 目的はプレハブの仮設住宅は夏は室内が高温になるので、暑さ対策と省エネの一石二鳥で成長が早いウリ科の植物ゴーヤが選ばれました。 しかし、支給されたのが時すでに遅しで、8月になってからです(^_^;)
 もう10月になろうとしているのに、ツルの高さは5,60㎝程度の高さで窓にも達していませんでした。 ゴーヤは1年草なのでなので冬を迎える前に枯れてしますでしょう・・・
 原因は予算の執行が遅れたことで、ゴーヤの生長がまったく夏に(も秋にも)間に合わなかったことです。
 福島県は、この緑のカーテンに1戸8000~9000円計上したそうですが、夏に全く機能しないと判っていたら、ゴーヤのプランターの予算を執行せずに、他の必要なことに予算を投入すればよかったのですが。  まあ一度予算化されると行政はなかなか予算の執行は止められないもので(>_<)
 
 空いている仮設住宅の中に入らせて頂きましたが、プレハブなので壁が薄く、強い風が吹くと地震かと思うほど揺れます。また、寒さに対する不安も強く、暖房を付けると結露が凄いことになるそうです。
 仮設住宅の中には、日本赤十字社のシールが貼られた新品のテレビ、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、電気ポット、洗濯機が置かれていました。 赤十字への募金が生かされたようです。 


 ボランティア活動が終わってから、白河市の白河小峰城に寄ってきました。
 レイアウトに城を造る予定はありませんが、日本各地の城郭を訪れるのが好きです。 藩士が登城するルートを歩いたり、想定される攻城のルートを歩いたり(^_^;)



 白河小峰城は南北朝時代からの由緒ある城ですが、福島の城はご多分に漏れず、戊辰戦争で奥羽列藩同盟が新政府軍に攻められ、あえなく落城。 
 平成の世になってから、(写真の)三重櫓と前御門が復元されました。



 訪れてみると、震災で白河小峰城は大きな被害を受けました。



 石垣が大きく崩れた箇所が9カ所、非常に危険な状態のために、立ち入り禁止の措置がとられていました。



 白河市としては市のシンボルなので迅速に修繕を行いたいそうですが、小峰城は国指定史跡になっているので石垣の修復は国の予算で行われるそうです。 それで国の予算が決まらないと修理が行うことが出来ないと、観光ボランティアガイドの人が門前で嘆いておりました・・・

  その後、国の方で修復の予算が付き(2次補正予算か?)10月から修復作業が行われることになりました。 ただし修復が完了するまで5~7年かかるそうですが・・・




 さて(^_^)

 前回に引き続き、反転地公園に人形を配置していきましょう(^_^)



 今回もPreiserの未塗装人形を中心に、人形の塗装を行いました。



 筆はタミヤの面相筆を主に使います。

 塗料もタミヤのツヤ消しのエナメル塗料を使います。
 エナメル塗料は乾燥が遅いので、塗料をパレット(人形の空きケースですが)にとっていても、蒸発して塗料が濃くなったりしないので、じっくり人形を塗装するのに最適です。
 色はデキッキタンやライトグレーなどの淡い色を服の色として使いのが好きですが、ツヤ消しの原色カラーを混色して色を作るのも好きです。
 レッド+ブルーで紫色を作ったり、レッド+イエローでオレンジ色、レット+ブラックで茶系の色を作ります。
 また、レッド、ブルー、イエローなどの原色に、ホワイトをブレンドして淡い色を作るのも好きです(^_^)



 1/150、1/160の人形を塗装するのに拡大鏡があると便利です。
 今まで、スタンド式のルーペも使いましたが、眼鏡式のルーペは以前JAMに出店いて購入した(下の画像の左側)Optasのものを長らく使っていました。
 しかし最近、石坂浩二さんのCMで有名になったハズキルーペに乗り換えました。
 なんと言っても、視野が広く、明るくクリヤーに見え、長時間使用しても疲れません(^_^)



 良く見えるルーペですが石坂浩二さんのCMでは、「NゲージもまるでHOゲージ」に見えるとのセリフがありますが、これは少し大げさかと(*_*)
 
 ヨドバシカメラなどでも扱っていて実売価格は1万円近いのですが、眼鏡の上からも掛けられて、作業効率も上がりました。 何よりも疲労を感じないのがいいです。 
 
 欠点は、拡大鏡なので少し離れたところを見たらぼやけて見えストレスを感じるので、遠近両用眼鏡のように拡大鏡部分は下半分だけになると便利かも・・・・


 もう1つ、最近買った便利なものはプロモデラーの人から教わったブラシエイドという筆の洗浄剤です。 
 今までは塗料の溶剤で洗ってティッシュペーパーでぬぐっていました。
 ブラシエイドは界面活性剤で筆に付いた塗料を汚れとして落としていく考え方です。 

 塗料が付いた筆をブラシエイドのビンの中に突っ込み、底でゴシゴシ擦った後に水洗いすると、塗料の汚れが粒子状になって筆からきれいに落ちてくれます。
 一番の利点は水洗いした後の筆の穂先がきれいに整った状態に仕上がり、筆先の痛みも少なく、筆の寿命が延びるようです。
 特に人形の塗装に使う筆先が細い面相筆は、筆先が痛みやすく寿命が短く値段が高いので、このブラシエイドは重宝します。
 液は汚れても効果は変わらずに使えるそうなので、この内容量だと3、4年くらいは使えそうです。 とすればブラシエイド定価525円は安いかもしれない(^_^)
 ※2012年追記・・・・・・ブラシエイドを1年間近く使ってみました。 実際には人形の塗装などを行うと1日に10回以上筆の洗浄に使いましたが、ブラシエイドの液は半分近く減少し、ビンのそこに剥離した塗料滓が沈殿しています。 3、4年使えると思ったのは大げさな表現で、実際には1年でブラシエイドを1本使い切りそうです。
 


 塗装が終わった人形を反転地公園に置いていきます。

 楕円形のフィールド

 反転地公園の楕円形のフィールドには水平なところはありません。
 おのれの平衡感覚を鍛え、筋肉を使ってフィールド内を探っていきます。
 
 まともに歩くと転んでしまう坂道も多くあります。   パートナーと助け合って公園を進んでいかなければなりません。

 斜めに置かれている電話ボックスの中には何が入っているのでしょうか? 中を覗く男の人がいます。



 運動路

フィールド内の運動路に置かれたソファー、かなり傾いているのでここに座るのにはかなりの運動が必要になります。 座ってからも、姿勢を維持するのに体力を使います。



 自分がまっすぐ立っているかどうか判らなくなる不思議な空間、反転地公園です。 



 よくぞ戸崎県は、こんな自己責任の塊のような危険な公園を作ったものです(*_*)



宿命の家

 そんな楕円形のフィールドの中で、あまりバランスを崩さずに歩けるのが一番底にある宿命の家です。



 養老天命反転地では「宿命の家」や「降り立つ場の群れ」と呼ばれている廃墟では、まるで異星人であるかのようにさまようこと。 という使用法が書かれているので、多くの人が迷路になった場所をさまよっていました。
 レイアウトでもさまよっている人形を置きます。




 昆虫山脈

 水を求める昆虫のように岩が積み上げられた山を人々は登っていきます。
 登った先にはただ手押しポンプがあるだけのなんですが、大勢の人が岩山の頂上目指して登っていました。



 人形の方も、手押しポンプで遊ぶ子どもたちと、岩山をよじ登るポーズの人形を中心に置きました。



 人形が群がった昆虫に見えます(^_^;)



 休日の養老天命反転地で撮った写真を参考にしながら、人形を並べていったら100体は軽く越えたようです。




 
 パパも少し疲れてきました(^_^;)




 今回、人形の塗装と塗り替えがだいぶ進み、人形のストックもかなり貯まってきたので次回以降は、県庁舎周辺の整備と人形の配置を行いたいと思います(^_^)                         


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