レイアウト制作記#221
              更新日2011年9月2日更新         

2011年9月1日(木) 記念艦USS Doorsの建造#6(反省点と機銃・爆雷搭載) 


 今年の夏、パソコンの基板が焼けました(^_^;) 
 電源投入後、Windowsが起動せずにファンだけ全速で回り始め、焦げ臭い臭いがしてきたので緊急停止させたら2度と起動しなくなりました(^_^;)
 修理に出したところ、基板の交換だけで済みハードディスク内のデーターは無事だったのが幸いでした。

 お盆休みを挟んだのでパソコンのドック入りは長引き、一昨日帰ってまいりました。

 ホームページの更新がなくなると模型作成の方のモチベーションも下がり、お盆休みは模型作成の方も休んで、のんびりしておりました(^_^)

 そんな中、恒例のJAMにも19日(金)に出掛けましたが、夏休み中の子どもを置いては遊びに行けず(^_^;) 子連れで行く羽目になりました。
 子どもの好みだと、Nゲージのレイアウトよりも、HOゲージ以上の車両とレイアウトが関心が高いようで・・・・・
 結局、子連れだとレイアウトの観察や買い物も出来ず、子どもに手を引かれるまま会場を回ったので、展示のレイアウトをさらっと見ただけで、写真も撮りませんでした。
 買い物も、TOMIX=トレインボックスのキハ58系高岡色を13時のキャンセル品販売のときに買っただけで、あっさりと退場しました(^_^;)

 その後はカミさんと合流して、横浜港のディナークルーズ船に乗り、食後は子どもと一緒に上甲板に昇って、小雨と老朽船のディーゼル排煙を浴びながら航海気分に浸って来ました(^_^;)
 



 その晩は鶴見駅前のホテルに泊まったので、翌朝は「日本テレビの鉄腕ダッシュのDASH海岸の近くに行ってみよう」 という触れ込みで鶴見線の乗り歩きを行い、車窓から海芝浦周辺の工場、港湾地帯の見学を行いました。



 鶴見線のガード下にある無人駅 国道駅で下車しましたが、お化け屋敷みたいだと、たいへん不評でした(^_^;)



 ま、家族サービスをしながら、しっかりと自分の趣味も堪能してきました(^_^)

 横浜港周辺は、現在公開している映画 コクリコ坂横浜観光タイアップであちらこちらで信号旗を見掛けました。



 横浜の港の見える丘公園から見える信号旗は民間船舶情報センターの東洋信号通信社が掲げているものです。

 早く、USS DOORSにも信号旗を掲げてみたいです(^_^)


 さて、記念艦USS Doorsの方ですが、前々回、38口径5インチ砲単装砲5基と40㎜連装機関砲を搭載しました。

 
 
 武装の取付が済むと、完成に近づいてきたような気がします。(まだ先は長いのですが・・・・)

 これだけの大型キットの工期が一ヶ月もかけずに作ってしまったので、出来の方も戦時急造型になり、あまり芳しくはありませんが、せっかくの1/144のキットなので、港を造ってレイアウトに置いてみたいと思います(^_^)

 工期短縮の秘訣は、塗装をランナーに付いたままの状態で、基本色としたタミヤアクリルのダークグレーをエアブラシで3回吹いたことで、ランナーから切り取り、バリなどをカッターやヤスリで修正してから、修正跡を筆塗りでタッチアップしています。






 しかし、ここまで来て記念艦として組み立てて来ましたが、いくつか反省点もあります(^_^;)

1.タミヤ アクリル塗料をエアブラシで吹いたが、作業中に擦れて塗料被膜の剥離が生じた。
2.記念艦なのに、艦内を見学するためにハッチが1カ所も開いていない。
3.記念艦なので、燃料、弾薬、その他の搭載物資はないので、もっと喫水線は高くなっているはずである。

 1.の塗料剥離はタミヤアクリル塗料の被膜の弱さもあるかもしれませんが、塗装前に中性洗剤でパーツはすべて洗って離型剤は落としたつもりで、サーフェーサーは吹来ませんでした。 なにぶん大型のキットなので、サーフェーサーのスプレー缶をまるまる1本消費してしまいそうです。
 やはり、手を抜かずに大型キットの場合はサーフェーサーを吹くべきでした(^_^;)

 2.のハッチが開いていない件は、このキットでは開けるのには苦労しそうです。
 昔作った同じレベルの1/320のフォレストシャーマン級の駆逐艦のキットでは、ハッチは別部品で開閉の選択は可能でしたが、このキットではハッチを開けるのはかなり苦労しそうです(>_<)
 ハッチを削り取り、ドリルやヤスリで開口部の穴を開けて、ハッチをプラバン等で自作しなければなりません。
 
 幸い、1/144のフレッチャー級用のエッチングパーツの中にハッチのパーツが含まれているようです。
 USS Doorsはもうここまで、完成しているので今さらハッチを開ける作業を行うのはたいへん困難です(>_<)
 今からハッチを削って開いた状態に改造するよりも、もう一隻、新たな駆逐艦を組み立てた方が楽です。

 3.の喫水線が深い件は、今の位置でウォーターライン化してしまったので、今さらどうになるものではない(^_^;)

 と、反省点を掲げても、ここまで作ってしまうと今さらどうにもならないことばかりです。




 反省点を生かし、ハッチの開いた記念艦にするには、もう一隻新たな駆逐艦を作るしかないようです。艦船のハッチは素人が簡単に開け閉めできるものではないので、何ヵ所もハッチか開いた状態になった記念艦をレイアウトに置いてみたい・・・・・


 先日、掲示板に記念艦なら海上自衛隊の護衛艦(初代)ありあけゆうだちならば、フレッチャー級が貸与されたものだとの紹介があり、私も貸与艦ならば同じドイツレベルの西ドイツ海軍Z級駆逐艦Z1/Z5のキットを使うと、戦後の貸与艦バージョンになるのを紹介しました。

 そうしたら、フレッチャー級の戦後バージョンもなかなか魅力的に思えて来て、欲しくなってしまい近所の模型店に注文してしまいました(^_^;)

 問屋には在庫がなかったので、ドイツレベルの輸入代理店になっているハセガワから取り寄せてもらったので、入手するのに1週間以上かかりましたが、大きな箱を持ち帰りました。



 現在、ウォーターライン化するためにダイモテープをガイドとしてPカッターで船体を喫水線で切断して、船体と甲板にサーフェーサーを吹いて、塗装の準備をしているところです。2度目なので、手際よく制作が進んでいます(^_^)


 今やエッチングパーツを使かうのが、ほとんど常識化している艦船模型です。
 今回の場合、1/700のキットならラッタルやハシゴなどエッチングパーツが欲しくなりますが、1/144という大きなスケールのプラモデルなので、アンテナも手摺もハシゴなどインジェクションのパーツでも、そこそこ精密感はあるのでエッチングパーツは使わないつもりでした。
(何よりもエッチングパーツを使用すると工期が倍以上伸びてしまう・・・・・)

 しかし、フレッチヤー級の第二次大戦中の写真、戦後の写真、そして記念艦になった後の写真を見てみると、3段に分かれた手摺のうち、下から1段目と2段目が大きな目の格子状になっていて、ワイヤーが張ってあるのは1番上の3段目だけです。
 これを再現するにはかなり大変ですが、幸いエッチングパーツにはこの格子状になったネットのパーツが付いています。
 それとハッチのパーツも付いているので、方針を変更してエッチングパーツを購入することにしました。

 しかし、ネット検索しても国内の模型店には1/144のフレッチャー級用のエッチングパーツの在庫がないので、検索で引っかかったアメリカの模型店というより製造元のNautilus modelsに注文することにしました。  幸い円高のおかげで日本国内価格の6割程度の値段で買えそうです。 さっそく発注したので1週間くらい到着を待ちます(^_^)



 さて、USS Doorsに搭載した38口径5インチ砲単装砲は対艦、対地射撃、対空射撃も出来る優れもので、戦闘配置時には1つの砲塔に11名が入り、他にも下の弾薬庫から弾を揚げる人々が必要になります。今の自動化され無人になった砲と比べて(メンテナンスの人員はいますが)、人手が必要です。 

 

 艦橋下に単装20㎜機関砲を2基装備

 5インチ砲の照準を付けるのは艦橋トップにある射撃管制装置Mk 37GFCS



 両舷にも、単装20㎜機関砲が2門ずつ



 ボフォース40㎜連装機関砲 第二次大戦中、一番敵機(日本機のことだが)を撃墜した火器 1942年には1基2門しか装備されていませんが、特攻機が猛威をふるった1945年には、5基10門まで増強されました。 
 20㎜機関砲も5基から10基に増強されていきます。 



 40㎜連装機関砲よりも一段高いところにある装置はMk-51 40mm機関砲用射撃指揮装置です。
 機銃を操作し、発射する兵員が照準を付けるより、別の人間が照準を付けた方が効率的です。



 魚雷と並んで駆逐艦特有の装備は爆雷で、映画「眼下の敵」では、盛んに潜水艦めがけて投射していました。 火薬の力で打ち出される爆雷攻撃は勇壮果敢に見える攻撃ですが、攻撃される側の潜水艦の立場からすると、映画「Uボート」のように、絶望的な恐怖の体験をすることになります・・・・
  


 後部にも、爆雷投下軌条が2基並んでいます。 映画「眼下の敵」では軌条を回転しながら投下される爆雷の描写が印象に残ります。
 爆雷は記念艦なら時代的には爆弾のような形をしたMk-6が展示されていましたが、このキットではドラム缶型のMk-5になっています。


 爆雷投下軌条の間に2つ、ボンベを4本束ねたようなものがありますが、これは煙幕発生装置です。 レイテ沖海戦におけるサーマル沖海戦で、戦艦大和以下、戦艦4隻、巡洋艦10隻の日本艦隊に遭遇した米国の6隻の護衛空母を中心とする艦隊を守るために、米国の駆逐艦は煙幕を有効に活用しました。

 舷側についているパイプガードは、この下にスクリューが船体の巾よりも、はみ出しているので、船体が岸壁に接触したときにスクリューの破損を防ぐガードです。



 553㎜5連装魚雷発射管も2基搭載します。
 魚雷発射管と5インチ砲の間にある装置は、主砲の装填訓練装置です。 本物の砲を使って訓練は出来ないので、かつては欠かせない装備です。



 次回はエッチングパーツがアメリカから到着したら、手摺りを取り付けたいと思います(^_^)                           


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