2011年8月5日(金) 記念艦USS Doorsの建造#4(手摺りと艦番号)
早く、アオシマの立体駐車場を造り始めたいので、造船所の方もピッチを上げて建造しています。
今回は手摺りで苦労しました(^_^;)
1/144の艦船模型ともなると、手摺りもきちんとパーツになっています。 ただし、金属のパイプで出来た手摺りは、きちんとインジェクションでパーツが作られていますが、取り外しや折り畳みが出来る部分の手摺りは、細い支柱のパーツに、ワイヤーとして黒い糸を支柱に3段、接着していくようになっています。
これが初めての経験だったので、時間もかかり苦労しました(>_<)
最初に01甲板の艦橋まわりの手摺りを張りました。
附属の糸を支柱に新製品のタミヤ瞬間接着剤ハケ付きを支柱に点付けして糸を接着していきました。
なかなか糸が支柱に接着出来ず、3段に渡って糸を張るのにえらく時間がかかりました。 そのあげく、張り終わった手摺りはふにゃふにゃと曲がって、出来はへろへろです(>_<)
ここのところ、糸をきれいに張れないだろうかと、先人の知恵を拝借したく、1/144のフレッチャー級駆逐艦に関してWebを検索してみても、「買いました」というブログは見つかっても、「作りました」というブログは見つかりませんでした。 挙げ句の果てに自分のレイアウト制作記が検索に引っかかっても意味がない。
こうなれば自力でなんとなしなければならないので、張る糸はキット附属のものはやめて、大阪日本橋に出掛けてジョーシン スーパーキッズランドの2階の帆船模型売場で、綿ロープ 黒(ロー引き)を見つけこれを使いました。
さすがロー引きしてあるだけあって、たわむことはあっても、ふにゃふにゃにはなりません。
支柱にゴム系透明ボンドを爪楊枝で点付けし、黒糸を貼り付けます。 ゴム系ボンドは瞬間接着剤よりも乾燥が遅く、糸もぴたりとくっついてくれるので助かります。 瞬間接着剤といえども、糸が接着されるまで時間がかかるので、ゴム系ボンドのお陰でだいぶ時間の短縮に繋がりました。
念のため、ゴム系ボンドの乾燥後、接着部分にタミヤの瞬間接着剤を塗りました。 これで接着部分はカチカチになります。
幸い、艦橋を設置すると一番最初にへろへろの手摺りを張った部分は目立たずに救われました(^_^;)
艦橋と煙突を取り付けると、船らしくなってきます。
パイプで出来た手摺り(ハンドレール)はインジェクションパーツで作られています。 実物よりは太く作られていますが、エッチングパーツに置き換えなくても大丈夫そうです。
ここで、艦番号を付けましょう。
今まで1/700の艦船模型を作った場合、艦番号は一番最後に貼っていました。 まあ、大仏の開眼式みたいなものです。
しかし、1/144の大型の艦船模型の場合、完成間際に艦番号のディカールを貼ろうとすると、艦を横倒しにして作業を行うと、手摺りやマストのレーダーなどが破損する恐れがあるので、まだ船体に装備品が付いていないシンプルな状態の時に、作業をしたほうが良さそうなので、今のうちにやっておきます。
キット附属のディカールは戦時の迷彩塗装に対応したもので、艦番号も小さく目立たないものになっています。
しかし、多くの記念艦は戦後の大きな艦番号が記されています。
最初は、手書きで艦番号を塗ることになるのかな、と思っていましたが、幸いなことに海外メーカーのエデュアルドから1/144フレッチャー級駆逐艦用の大型艦番号のディカールが発売されていました。 自分のように戦後バージョンを作る人が大勢いるのでしょうか・・・・・
番号の選択ですが、DOORSは架空艦なので実艦にない番号を選択しようと思っていました。 調べて見るとアメリカ海軍の艦番号は1から1000までびっちりと埋まっているようです。 さすがは世界一の海軍国家。
キリスト教徒の多いアメリカが忌み嫌う数字の666(新約聖書の黙示録13章18節に悪魔のしるしとして「その数字は六百六十六である。」)ならば艦番号を避けているのではと思いましたが、同じフレッチャー級にUSS
Black (DD-666)がありました。アメリカ人は縁起を担がないらしい・・
欠番はないようなので、任意の番号を付けることになり、600番台あたりを付けたいのですが、キットがフレッチャー級の初期型仕様になっているので、400番台にしなければなりません。
そこで、フレッチャー級の1番艦、DD-445 Fletcherに敬意払い1つ次の番号DD-446にすることにしました。(実際のDD-446はRadford)
艦首に貼った後、艦尾にも艦番号を両側に貼り、最後部に艦名を貼ります。 スペルを組み合わせてDOORSを貼りましたが、小さすぎてDとOの区別が付かないほどです。
01甲板の手摺りを張り終わったので、次に上甲板の手摺りに移ろうかとしました。
しかし、問題があり、主砲の5インチ砲は90度回して船体に取り付けるのですが、手摺りを取り付けた後には取付が困難になるようです。
あわてて主砲と魚雷発射管を組み立てて取り付けました。
5インチ砲塔の天井部は対空迷彩効果の為、甲板色に塗られています。
魚雷発射管も上半分は、甲板色で塗られ、下半分は船体色で塗られています。 第二次大戦中は帝国海軍よりもアメリカ海軍の方が迷彩には熱心でして、お陰で大戦中のアメリカ艦船の模型造りは塗装がたいへんですね。
煙突のファンネルキャップの黒く塗装する部分は、大戦中フレッチャー級駆逐艦の塗装よりも面積が多くしてあります。 これは記念艦の塗装に準じています。 確かに黒い部分が大きい方が見栄えがいいです。
前部にも5インチ砲の2基取り付けると、いかにも軍艦(駆逐艦は軍艦ではないけど・・・)らしく見えます。
最後にもう一つ、喫水を図る目盛りのエデュアルドのディカールを貼りました。
1/144のキットはなかなか細かいところが再現されます。
次回は武装をすべて載せようかと思います(^_^)