レイアウト制作記#206
              更新日2011年6月8日更新         

2011年6月6日(月) 戸崎反転地公園#5(植樹・壁の径)                            


 楕円形のフィールドに樹を植えていきます。

 養老天命反転地を衛星写真で見ると、かなりの本数の樹が植えられています。



 しかし、あまり茂ったように樹を植えると、見通しが効かなくなってただの森になってしまいます。

 10年前の養老天命反転地は、まだ開園5年後だったので、樹の高さも低くボリュームも少ないので、楕円形のフィールド内のパビリオンの場所も上から確認できます。



 しかし、10年もたつと樹も伸びて、楕円形のフィールド内を一望するのは困難になっています。
 これだけ視界が利かなくなると、ジャングルの中をさまようように、いきなり奇妙なものに遭遇するといった、楽しみがあります。



 この後、また10年経過したら、もっと樹が成長して景観は大きく変わるでしょう。
 警備員の話によると、荒川先生が樹はいじるなと命じられたそうで、これからも樹は成長していき、どんどん違う景観になっていくことでしょう。



 都市型レイアウトは以外と緑が必要になります。
 今回用意したのは、針葉樹がBUCHのもみの木、広葉樹がJTT Miniature Treeのプラタナス、そしてコニファー類はいつもどおり爪楊枝を使った自作です。



 いつもはKATO=WoodLand Scenicsのターフを使うのですが、今回はモーリンのカントリーーグラス2を使いました。
 好みからいうと粒が細かいターフの方が好きなのですが、 ターフは低い植え込みに使用したので違いを出すためにカントリーグラスを使いました。 ターフに比べると粒々がかなり大きく感じます。

 カントリーグラスをいつものようにヤマト糊と水でペースト状にして、アメリカンドッグを造るように爪楊枝の先端に衣を付けます。
 今回は少し太いのもほしかったので、綿棒を芯にしたものも造りました。

 これを2日間ほど乾燥させて固まったところで、樹を植えました。



 養老天命反転地は水平感覚を狂わすために、水平な場所をなくしていますが、樹の生え方だけは自然の法則には逆らえず、樹だけは垂直に天の方向に伸びています。
 だから樹の植え方は極力、天に向かって垂直になるように植えたのですが・・・・・
 


 針葉樹はBUCHの針葉樹を上だけ切り取って低いモミの木にして植えました。


 
 楕円形のフィールドの四隅に、JTT Miniature Treeのプラタナスを植えました。


 壁の径(みち)

 養老天命反転地に遠隔距離の道というものがあります。
 たいへん難しい名称です・・・・・



 すり鉢の縁を歩いて行くと次第に塹壕のような溝状の道になり、これがひたすら続いています。 多くのお客が一列になって進んでいきます。



 道も微妙に左右に傾いていたり、階段を昇り降りしたり、真っ暗なトンネルを進んだり、天井が低くなっていて頭をぶつけそうになったり・・・・・



 このような狭い道を300mくらい進みますが、反対側から人がどんどん来るので、すれ違いの度に壁に張り付いて道を譲らないと行けないので、前に進むのにえらく時間がかかります。

 挙げ句の果てに、たどり着いた先が行き止まりで、再び同じ道を苦労して戻らないというオチが待ち構えている恐ろしい施設です(^_^;)
 その分、印象に残った施設です。

 

 模型化したのは、実物の養老天命反転地の5分の1以下の大きさのものなので、実物のように300mもの道を造るスペースはなく、違うものを造ります。


 FALLERのストラクチャーにF232351 Old-town wallというものがあります。 
 ドイツのローテンブルグに行ったときこれのモデルになったのであろう城壁があり、ただ古い城壁に昇って通路を歩くだけの名所ですが、なんとなく歩いてみて楽しかった記憶があります。



 これを購入してもいいのですが、楕円形のフィールドと違和感があるのと、もう少し来場者に苦労してもらいたいので、壁を造ってその上を歩かせることにしました。

 いったん制作記202の最後で造った壁を撤去して、再び8㎜のミラパネルを使って壁を作り直しすることにしました。



 傾斜を鉛筆で罫書いて、カッターで切り出します。
 


 カットしたものにタミヤ情景シート(石畳B)を貼り付け、切り口をコンクリートのように塗装しました。

 最初に、ターナーのグレインペイント浅灰で、塗りましたが、水で薄めたグレインペイントをスチロール製のミラパネルは弾いてしましました。
 失敗したので、同じターナーのアクリルガッシュ ジャパネスクカラーを水で薄めても、弾かれることもなくきれいに塗れました。紹介してくれたRMMの179号に感謝。 



 壁を接着し、ジャンクパーツの階段と通路を貼り付け。



 側壁と階段に手摺りを取り付けました。すれ違いが困難な長い階段になりました。 早く人形を置いてみたい・・・・・



 もう一方にも壁を取り付け、L字型に設置しました。



 次回は公園の管理事務所を建てようと思います(^^) 


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