制作記#187
              更新日2011年1月9日更新         TOPへ

2011年1月8日(土) 新戸崎駅KATO近郊形ホームへの改修工事#5
                 (大船駅視察と案内板の取付)
          


 前回から作ってきたホーム附属の時刻表、案内板等をホームに取り付けます。



 このKATOの近郊形ホーム、アクセサリー類が豊富です。 よく実際のJR東日本のホームを取材してパーツを作ったなと感心します。
 旧ホームの島式ホームが30年くらい前の製品ですから、アクセサリーの種類もだいぶ異なります。
 旧ホームを作ったときには、吸い殻入れや、ゴミ箱、ホームの鏡、水飲み場などは、今ではこんなものJRのホームにはないだろうと、ポイポイ捨ててしまいましたが、近郊形ホームのアクセサリーは、みんな使いたいものばかりです(^_^)
(ただ、あと10年もすると実物のホームの設備が更新してあって、10年後は今どきなんでこんな古い設備が模型化しているのだろうとぼやくかもしれない(^_^;)  )
 
 しかし、パーツが豊富な割にしては、説明書の記載はあっさりとしていて、プラモデルでは当然ある個々のパーツの塗装の指示など載っていません (鉄道模型のホームのパーツを塗装する人なんか、ほとんど存在しないからでしょうか(^_^;) )

 また説明書には個々のパーツの名称はあっても、役割などは当然記載はないので、私のような素人の手には負えず、実際のホームに出掛て実物を観察することにしました。


 我が家の恒例の行事に年末の鎌倉お泊まりというのがあります。

 年の暮れの30、31日に行くと、鶴岡八幡宮をはじめとする寺社は初詣客を迎える準備の最終段階で、人気の少ない境内の何となく落ち着かない雰囲気が好きです。(寺社を訪れてもクリスチャンなので参拝はしませんが、鎌倉の寺社建築や境内を散策するのは好きです)

 今回は仕事の疲れと風邪気味なので,鎌倉お泊まりはパスしようかと思いましたが、JR東日本の東海道本線の駅を調査したく、急遽出掛けることにしました。
  泊まるのは定宿のホテルメッツかまくら大船、JR東日本系のホテルです。 大船駅の改札口からルミネ、ペデストリアンデッキを通過して3分強ほどかかり、 ホテルメッツとしては歩かされるホテルですが、他のホテルと比べたら駅の直近で利便性の良いホテルです。(宿泊時にはキャンペーンでビューカード決済で通常10%引きが20%引きになっていました)

 鎌倉市大船は観光地江ノ島や鎌倉の入口に位置する街ですが、駅東口を出ると、けっして都市計画や区画整理がうまくいっていないだろうという、街並みが現れます。
 しかし、大勢の買い物客、通行客が満ちた商店街は活気に溢れ、非常に生活感のある街並みは魅力的です。
 東京の吉祥寺や香港の下町のように、何度訪れても飽きのこない街で、ホテルに泊まりながら、大船の商店街や駅のルミネ ウイングで買い物や食事を楽しみます。

 
 ホテルメッツかまくら大船は、東海道本線・横須賀線と湘南モノレールに挟まれた立地で、シングルの部屋だったら(格上のシングル アネックルルームを除く)東海道線、横須賀線側の部屋なら、行き交う列車を眺めることが出来ます。



 いままでは、ダブルかツインルームばかり泊まっていたので、ほぼ3分半おきに部屋の前を通過するモノレールを眺めるだけでしたが、今回は急遽宿泊することになり、空室を検索するとツインルームは満室だったので、シングル2部屋を予約しました。



 初めて東海道線側のシングルに宿泊したので、列車の行き交う眺めを期待していましたが、客室のリニューアル工事が行われていて、全室が二重窓に改装されていました。 外側の窓から15㎝くらい内側に開閉不可の窓が付けられたので、視界が狭まったのと、外側の窓ガラスは建築基準法の耐火建築の為か網入りガラスになっていて(以前は窓が少しだけ開けられて写真撮影が可能でしたが)、列車の写真を撮ろうとするとカメラのピントがオートだとガラスの網にピントが合ってしまい苦労しました(^_^;)



 窓の下を、鉄道模型のように列車が走り抜けていきます。
 
 窓から、大船駅の構内を眺めると感じたことがありました。 10年前は駅の構内は一面にススキが生えていましたが、今では右上半分が外来種の背高泡立草で、ススキの戦線がだいぶ後退を余儀なくされています。
 冬になり、ススキ、背高泡立草共に枯れ果てていますが、枯れて倒れた姿は「枯れ草や兵どもが夢の跡」という感じです・・・・

 また春になると、ススキと天敵の背高泡立草との戦いが始まり、あと数年経つとススキは駆逐されて、秋になると黄色い花を咲かせた背高泡立草だらけになることでしょう(-_-;)


 ホテルからは、JRよりも湘南モノレールの駅が近くにあります。 大船に泊まった際には、必ずモノレールに乗って江ノ島に行ったり、大船から終点の湘南江の島まで、朝の散歩代わりに往復しています(^_^)
 片道運賃300円で往復600円ですが、いつも鎌倉・江ノ島フリー切きっぷを使うので乗り放題です。この切符、地元の駅から鎌倉までの往復運賃よりも1,000円ほど安い上に、JRのフリー区間のみならず、江ノ電と湘南モノレールの全線が乗り放題です(^_^) (特急料金を払えば新幹線にも乗れるけど、途中下車が出来ないのが少し残念)
 
 こ切符を使って毎年、ホテルの朝食の前に湘南モノレールを往復し、車窓から富士山を眺めるのを楽しみにしています。


 3年前は、体力錬成と称して、行きは歩いて終点の湘南江の島を目指し、帰りはモノレールで帰ってきたことがありました。 モノレールが上に引かれた曲がりくねり、かなりアップダウンのある道を3分半ごとに通過するモノレールを眺めながら、楽しみながら歩いたこともあります(^_^)

 モノレール終点の湘南江の島に着くと、江ノ島を目指したり、新江ノ島水族館を訪れ、江ノ電に乗って長谷寺の境内の庭園を散策したりしました。

 子供が一番喜ぶのは、海岸で遊ぶことです。
 今回(2010年)の年末は日本列島を寒波が襲い、湘南も冷たい風に襲われ海辺も寒く、今回は砂浜で遊ぶことが出来ませんでした(^_^;)

 2年前(2008年)の年末は非常に暖かく、下の写真のように、鎌倉市七里ヶ浜の海岸では、海辺で遊ぶ人々も多く、子供も裸足にパンツ一丁になって海に入って遊んでいました(とても12月とは思えない暖かさでした)。

 海遊びをしている間、沖で私の好きなSH-60シーホークヘリコプターが救難訓練を行っていました。 逆光で海自か米軍か判明しませんでしたが、自衛隊が12月31日に訓練を行うとは思えないので、米軍だったのでしょう。 基地も海自は館山で、米軍は厚木なので場所的にも米軍のようです。 


 さて、楽しい鎌倉お泊まりの思いではそのくらいにして、レイアウト制作の方にまいります。

 今年の鎌倉お泊まりの一番の目的は大船駅の施設視察でした(家族には内緒ですが(^_^;) )

 ホテルでの朝食後(基本的に宿泊には朝食が付いていて、ビッフェ形式ではありませんがまずますの和食、洋食が提供されます。元日にはおせち料理もあるようです)、朝、8時過ぎから大船駅に出掛けました。



 普段ならば、まだ通勤通学時間帯ですが、さすがは12月31日、この時間にしては乗客の数はごくわずかです。
 駅のホームで列車の写真を撮る人はめずらしくはありませんが、駅の施設の写真を撮りまくっている人は怪しまれるかもしれません(^_^;)
 それに今はプライバシーの問題があるので、あまり人の姿が映り込んだ写真を差し障れます(^_^;)

  あと、12時間以上経過すると、初詣客で横須賀線、鎌倉共に大勢の人で賑わいます。 鶴岡八幡宮近辺も、大晦日からの車両の通行規制の準備がされていました。

 本当に9時前と思えぬほどの人の少なさで、駅構内も人はまばらです。
 これがお昼頃になると買い物客や行楽客で駅構内も人が溢れます。


 駅構内の点字ブロックが縦横に走る光景は、私にとって現代の駅模型制作のモチベーションになります(^_^)


 これから何回かは、KATOのホームのアクセサリーと、大船駅で撮影した実際の設備の写真を比較しながら作業を進めていきたいと思います。

 最初に東海道本線上り用の3・4番線ホームに向かいます。

 点字ブロックの貼り方を確認、これは間違いはありませんでした・・・

 階段の降り口に付けられた混雑時の乗客誘導用の柵、これはちょっと気になります。 後で取り付けようかと思います。


 ホームの屋根から吊された蛍光灯のビーム、屋根から黒く細い鉄棒で下げられています。
 これを模型で再現するかどうかは、考慮中です・・・


 階段を降りたところに、列車案内の電光掲示板と、アナログ式の時計が付いています。



 模型でも同様に、階段を昇ったところに、先発次発の列車の電光掲示板と時計を取り付けます。



 階段の降り口には、出口の表示を。

 その裏側の階段を昇りきった所から見える部分には、ホームの番線表示と行き先表示の案内板を取り付けました。
 実際にホームを歩いたら、この掲示がどこにあったら見やすいか、乗客の利便性を考えながら、取り付けていくのはなかなか楽しい作業です(^_^)

 発車時刻等を表示する電光掲示板は、望んだところに差し込む穴がないので、直接接着しました。



 いずれの屋根から吊した案内板の支柱は、KATOのパーツは実物と比べるとかなり太くなっています。

 模型を見ている分には、そんなに感じないのですが、写真にして見るとかなり太さが気になります。
 これは取り付ける強度を考えると、やむを得ないことで、本当に凝るのであれば、細いプラ棒か真鍮線に置き換えたほうがいいでしょう・・・


 点字ブロックには意味があって、誘導ブロックが階段まで誘導し、警告ブロックが階段の入口や段差、ホームの端などに貼られています。



 エスカレーターの前には警告ブロックが貼られ、誘導ブロックは通じていません。
 


 視覚障がい者の方には、タイミング的に危険なエスカレータには誘導せずに、階段かエレベーターに誘導ブロックで誘導していきます。


 次回は、自動販売機やゴミ箱などを取り付けたいと思います。なかなかリアルなものが付いているので、KATOの近郊形ホームのウリにしてもいいくらいです(^_^)

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