制作記#176B
              更新日2010年 9月22日更新         TOPへ

2010年 9月22日(水) (番外編)夏の行動記録
                 (岡山の旅 前編)
  
 
 前回(高松編)の続きです(^_^) 


    岡山 

 高松駅からマリンライナー48号で、17時32分に岡山駅に着きました。

 国鉄が民営化してJRになり、はや25年、鉄道車輌の法定耐用年数は13年、減価償却も終わり25年経つと耐用年数の倍以上の経過年数を経ているので、もういい加減に国鉄時代の車輌は引退しているかと思いきや、岡山駅のホームには国鉄時代の車輌であふれていました・・・・



 もちろん、国鉄時代の仕様のままのオリジナルは見ることは出来ません。 ↑のキハ40 2000番台のように塗装変更をしたり、



↑の115系1000番台のように、体質改善工事を行って耐用年数の延長を図ったり・・・・



 ↑のようにモハ114形を短編成化の為に、制御車に改造したクモハ114形のようにのっぺりとした切り妻型の車輌は、見た目はあまり美しくないのですが、けっこう気になる存在です。 581・583系を改良した419・715系のスタイルが好きなのは、太平洋戦争中の日本海軍の艦船で戦時急造型の松型が好きからかもしれません(^_^;)


 岡山駅のメインの駅前広場は東口です。
 バスターミナル・タクシー乗降場・乗用車乗降場の3者がそれぞれ分離されていて、自分好みの駅前広場です。
 自分のレイアウトにも、このくらい余裕のある駅前広場が欲しかった(^_^;)



 駅前広場には桃太郎と犬、猿、雉の銅像が立ち、タンポポの綿毛のような噴水があります。 このピーコック型の噴水と同じものが、ニューヨーク マンハッタンの6番街西54丁目に2基あり、隣のヒルトン ニューヨークホテルを定宿にしていました。



 岡山駅西口駅前広場は、かなり設計に余裕のある駅前広場だと感じます。
 
 願わくば、路面電車の停留場も広島駅のように引き込んでいれば、路面電車への乗り継ぎの利便性が増すと思います。 現状は地下道を通って、駅から伸びる桃太郎大通りの真ん中にある岡山駅前電停に行くのに、200mほど歩きます。
 
 市電が走っている桃太郎大通りから、市役所前筋を超えて駅前広場に入る場所には、バスターミナルの出口を回り込まなくてはならないので、たいへんだろうなと思っていたら、自分が考えたのと同じ案がすでにありました(RACDAかわら版第22号岡山駅構内への路面電車乗り入れ)



 ↑RACDAや路面電車を運行している両備グループは、このあたりも路面電車の駅前広場の乗り入れを想定している場所の一つです。
 駅前広場にこのような使用できる余地があるのはいいですね。
 自分のレイアウトにもLRTの停留所があるけど、戸崎駅の改札口からの距離は岡山駅と同じくらい距離があります(^_^;)


 駅前広場をサクッと観察すると、今晩の宿ホテルグランヴィア岡山に向かいます。 JR西日本系列のホテルなので、駅前に立地し、改札口からホテルのフロントまで3分程度で到着します。

 速やかにチェックインすると、部屋に入りシャワーを浴びても、まだ6時前なので夏の太陽は高く、フェリーを止めてマリンライナーにして時間を稼いだので、今日の内に岡山の路面電車(岡山電軌鉄道)に乗ることにしました。 
 
 ホテル1階のロビーから駅前広場に直接出られます。
 
 バスターミナルにバス総合案内所があるので、そこで路面電車1日乗車券(路面電車の車内でも発売)400円を購入しました。140円区間を3回乗ると元が取れます(^_^)
 地下道を潜って路面電車の岡山駅前電停に行き、最初は距離も長く見所が多そうな東山線に乗りました。

     岡山路面電車路線図

             


 

 岡山電気鉄道の運転手の制服は、上下紺の菜っ葉服のような作業着で、他の路面電車事業者では見られない地味な服装です。
 最初、たまたま整備工場から出場したので作業着で運転しているのかと思っていましたが、女性運転手も含めて全運転手が紺の作業服で運転していました。
 地味な制服だなと思いましたが、よく見ると背中の襟の下にMOMOのロゴがあり、デザインに気を遣った作業着で見慣れると、実用的でカジュアルなユニフォームだと思います(^_^)



 6時過ぎのラッシュの中、中心市街地を抜け、見所の旭川を橋で渡り、20分弱で終点の東山に着きました。





 東山は岡山市郊外の風情の漂う街で、終点の先には東山公園がありました。



 公園から停留中の車輌が見えます。 ラッシュ時なのに眠っている車輌には非冷房車が多く見られました。
 暑い夏には運用から外れるのでしょう。



 再び、東山電停にもどり、路面電車に乗ります。



 乗ったのは風鈴電車で、地元の備前焼の風鈴が車内に多数ぶらさがった電車でした。
 途中、旭川を渡る橋の手前の小橋電停で降りました。
 ここの電停は安全地帯がなく、道路上に描かれた表記のみです。
 降りるときは、車に気を付けながら車道を渡って歩道に行き、乗るときには歩道上の待合場で待っていて、裏面電車が停車してから、車道を渡って電車に乗り込むというスリルに溢れた乗降が行われます。
 もっとも、自動車の方も心得ていて、路面電車の乗降があると、停車したり徐行してくれる自動車もあります。



 ここで旭川を渡る路面電車の写真を撮ろうかと思いましたが、19時頃は夕陽がもろに逆光になります。
 影も長くなっています(^_^;)



 路面電車の写真は他の人のホームページ等を見ればいくらでも見られるので、撮影はあっさりとあきらめ、たま駅長が描かれたたま電車が来たので、あわてて乗車しました(^_^;)


 街に戻り、もう一つの目的の中心市街地の商店街視察をすることにしました。 行きに城下電停の近くにアーケードの入口が見えたので、城下で下車しアーケードを目指しました。
 ここは岡山県下一と言われる表町(おもてまち)商店街です。
 
 2009年に中小企業庁の新・がんばる商店街77選に選ばれた先進的な商店街なのですが、同じ日に昨年全国で一番注目を集めた高松市丸亀町商店街を見てきたばかりなので、やや見劣りして見えました(^_^;)



 表町商店街は8つの商店街に分かれていて、高級買回品店が多くあつまる下之町商店街、昔ながらの商店が集まる○○商店街(^_^;)など、アーケードの中である程度、ゾーニングが出来ているのが面白いですね。
 また、アーケードを横切る主要道路県庁前通りを跨いで、アーケードが連続しているのも、雨の日の来街者に優しいです。
 あの丸亀町商店街でも、美術館通りのような巾の広い通りを越えるときにはアーケードは途切れていましたから。


 

 岡山の地方銀行 トマト銀行の支店も見られました。 ここは1989年(平成元年)に山陽相互銀行から第二地方銀行に転換したときの、CI(コーポレートアイデンティティー)が斬新で、研究のテーマにしたことがあります。(記念に口座を開設しました)


 商店街の視察を終えて、まだ未乗の清輝橋線に乗りました。 大雲寺電停から、終点の清輝橋電停に行き、そこから折り返しの電車に乗って、岡山駅前に戻ります。
 清輝橋線は桃太郎大通りを進み柳川電停を過ぎると南に曲がり、柳川筋を終点の清輝橋電停まで行くL字型の路線で、旭川を渡るのにクランク状に線路を描きながら行く東山線に比べると面白みは欠けます。 終点の清輝橋電停には商店街らしきものも存在しないようですし。
 
 これで、岡山電軌鉄道の路面電車は全線完乗となります。 2路線しかないので、あちらこちら寄り道をしても1時間半で乗り終えました。
 これが広島の路面電車だったら6路線 軌道の総延長35.1kmもあるので、そうはいきません。


 
 岡山市に来て初めて見て、面白いと思ったのは、回送のバスの表示です(^_^)

 他の街のバスは回送の表示ですが、岡山では すみません回送中です とありました(^_^)



英文の表示もあって、普通は OUT OF SERVICE ですが、岡山では SORRY NOT IN SERVICE と丁寧な表記になっています。


 さすがに夏といえども19時30分過ぎに清輝線の終点、清輝橋電停を出る頃には暗くなってきました。 ホテルに帰り食事をして、早めに休むことにします。 
 朝、サンライズ瀬戸で高松に着いてからの、長い一日になりました。

 明日は長年訪れたかった、岡山城後楽園に行くことにします(^_^)


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