制作記#125
              更新日2009年2月2日更新       

2009年1月31日(土) 車掌区周辺整備#3(レールにカントを付ける)

 レイアウトの曲線部分にバラストを撒布する前にカントを付けようかと思います。

 カントを付けるのは8カ所あるカーブのうち、この車掌区周辺のカーブにだけカントを付けようかと思います。(他の箇所はすでにバラストを撒布してしまったために省略・・・)



 この部分、1番上が内側線の1番線ホームに向かう線路です。
 2番目の線路は、同じく内側線の2番線3番線ホームに向かう曲線です。
 一番下の3番目の曲線線路は、外側線で4番線5番線6番線に向かいます。

 このレイアウトの地上線のTOMIXのレールは複線なので、内側線をC280の曲線を使い、外側をC317を基本として使っています。
 (高架線はKATOユニトラックなのでR282R315を基本)

 願望から言えば、もっと大きな半径をのある曲線レールを使って、大カーブを描きたいという夢はありますがスペースがなし、ということでかなり実物と比べたらきついカーブになっています(>_<)
 
 その上、このカーブ部分は内側線も外側線もC280の曲線を使っています。3本の線路とも直線線路等を使用することによって、カーブの開始位置を変えているので、同じC280を使っても3本のレールが開いた感じにすることが出来ます。
 普通のレイアウトプランだと、複線のレールはどこまででも一緒に隣り合わせになっているのが普通ですが、実際の鉄道でもありますが、複線でも少しお互いに離れた部分があってもいいかと思っています(^_^)

 そして、間隔の開いた部分に、実際の幹線の主要駅のように、建物や構築物を配置するスペースに充てます。


 これからの話は、かなり与太な話なので、と言いましょうか夢みたいな話ですが、この花開くような線形は、あるモチーフを参考にして作りました。

 
 航空自衛隊のアクロバット飛行チームブルーインパルスの演技飛行の科目の中に、下向き空中開花というのがありました。F86時代から行われていた科目で、会場上空から4機編隊が垂直降下し、花が開くように四方に散開するもので、真上から降ってくる4機が、頭上で四方に散る演技は迫力のある演技科目でした。
 しかし1982年11月14日に浜松基地での展示飛行中に降下中に180度回転しなければならない4番機が、基地周辺の民間会社の敷地内に墜落事故を起こし、以後この科目は展示中止となりました。(海外のアクロチームは今でも演じていますが)



 そして下向き空中開花に代わる科目となったのがレインフォールです。 5機編隊が垂直ロールをうったあと、会場正面で下向きに5方向に散開します。
 迫力はなくなりましたが、流れ落ちる巨大な滝を思わせる美しい演技になっています。

 この散開するスモークの軌跡のようなレールを引いてみたいと思ったのが、このレールプランです(^_^;)



 T4ブルーインパレスのような華麗さはありませんが、列車がレインフォールのように1点から散開するように、配置してみました(^_^;)


 さてと、与太話の後はカーブレールのカント化です。
 
 すでにユニトラックでカント付きレールが発売され、まもなくTOMIXのフォイントラックでもカント付きのレールが発売されますが、今回はオーソドックスにレールの下に物を挟んで持ち上げるだけにします。
 
 カントの角度を検討するのにKATOの振り子機能付きの車輌、E351系 スーパーあずさキハ283系 スーパーおおぞらを試験列車に任命して走行実験を行いました。 特に E351系 スーパーあずさ は脱線しやすいという、いわく付きの初回発売車輌です。(特にTOMIXのポイントが鬼門)
 こやつが問題なく走れるような線路状態に仕上げればいいかと思っています。 そして最後に我がレイアウトで走らせる最も大物のKATO Amtrak2階建て寝台客車スーパーラーナーが走れればよしとします(^_^)



 カントを付けるのはいたって簡単で、レールの片側にEverGreenのプラ平棒を、レールの外側に挟んで持ち上げればいいかと思います。
 


 プラ平棒は0.5o厚と1o厚を用意し、これを組み合わせてカントの角度を検討します。
 まず、カーブの入口付近は0.5o厚にして、中程を1o厚にしてみました。



 ↑ 上の画像が、まだカントを付けていない状態

 ↓ 下の画像が1oほど上げた状態にするとかなり傾いて見えます。



 振り子機能付き車輌以外も、走行性能に難がありそうな車輌も走らせてみます。 



 Athearn MetroLink2階建て客車も、1oでも傾いて見えます。


 ついでにKATO E4 Maxも走らせてみましょう。



 ダイヤフラムカプラーの付いた新幹線、公式にはユニトラックのR315以上のカーブで走らせて下さいとなっています。
 だから線形のためにC317に代えてC280のカーブに代えるのに、いささか躊躇しました。
 しかし、KATOの新幹線はC280のカーブでも何とか走行可能です。 ただし、車間にある転落防止がぶつかって音を立てながらカーブを曲がって行きますが(-_-;)・・・・脱線はしません。 
 だだし、お勧めするようなことではありません・・・・


 さて、真打ちの登場です。KATO Amtrak2階建て寝台客車スーパーラーナーを走らせてみます。

 1/160ですが25m以上の長さで2階建て客車なので高さがある割には、車輌の重量が比較的軽く、脱線しやすい車輌です。
 これをGenesisを重連にして8両牽引してみます。



 カント1o上げですと問題なく通過します。
 カント1.5oかさ上げだと、ナックルカプラーの影響か、カーブから出て直線のところで脱線します。
 ナックルカプラーで連結されているので、前後の車輌の傾きの変化に弱いようです・・
 (Amtrakの車輌をC280のカーブで走らせたら失礼かと存じますが・・・)



 やはり、カントのかさ上げは安全を優先するため、 ∴1oの高さにすることにしました。
 これなら、スーパーライナー編制をかなり高速で走らせても脱線しません。さすがに最高速度で走らせると、不安定な2階建て客車なので必ず脱線します(^_^;)


 
 Trix Fleischmann 車輌たちはもともと走行性はいいので、最高速度でC280のカント付きカーブを走らせても脱線することはありません(^_^)


 最後に、自分の保有する車輌で最大の大きさを誇る車輌は、マイクロエースの
あじあ号、標準軌の車輌のくせに1/160ではなく、1/150で作られているので、たいへん大きな車体になっています・・・



 図体がでかい割には小回りがきき(車間距離が広く作られているからで・・)、重量のある機関車と客車も重量があり安定した走りを見せてくれます(^_^)  車両限界も規定内でホーム等に接触しません。

 牽引機の青い流線型のパシナは蒸気機関車のくせに、KATOユニトラックの4番ポイントでも何の苦もなく、通過してしまいます。素晴らしいとしか言いようがありません・・・(蒸気機関車の中には4番ポイントで切り替え側に進入すると、たいてい派手に脱線します・・・・)



 まだまだ、走りに難があるような車輌を走らせてみたいのですが、きりがないので代表選手のみに留め、次週から地面の作業に移りたいと思います(^_^) 


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