制作記#104
              更新日2008年7月28日更新       

2008年7月26日(土) 風力発電機の設置

 約2週間、個人的事情でレイアウト制作から遠のいていたためと、しばらく南口駅前広場の整備が続いたので、少し気晴らしに珍しいキットの組立を行います。

 最近地球温暖化防止の観点から、エコ・エネルギーに注目が集まっています。
 欧米では以前からポピュラーなものでしたが、最近日本各地でも見られるようになってきました。
 風任せの発電なので確実性はありませんが、維持費と減価償却費以外はコストがかからないことと、クリーン・エネルギーを創出することと、景観の中にミスマッチな巨大な風車は、多くの人を魅了し被写体にもなりコンテストも開かれています

 生まれて初めて見たのが、カリフォルニアの山地で尾根沿いに、ずらっと小さな風車が並んでいて、近づくとそれが巨大な風車で、衝撃を受けたのが10年前です。今では日本でも数多くの風車が立てられているのを見ると、感無量です。
  
 しかし良いことばかりではなく、羽根が回る際の風切り音や、バードストライク(鳥の衝突)、そして最悪なのは、2003年9月の沖縄県宮古島、2007年の青森県東通村において設計以上の強風(おおむね秒速60m以上)が吹き倒壊事故も起きています。

 
 風力発電機が立地する場所は、効率的に発電するため海岸線や山間部などの強い風が吹く場所が多くなっていますが、最近都市部でも見られるようになってきました。
 私の居住する市でも、風力発電機は2基立っており、1基は工場の入口に、もう1基は子供科学館に立っています。これらは1基ずつしか立っていないので、もとより発電効果を期待しているわけでなく、エコに積極的だということをアピールすることと、エコ・エネルギーの教育的な啓蒙目的なのでしょう。

 戸崎県庁の敷地内にも、環境アピールと啓蒙目的のために、一基設けることにしました(^_^)


 



 キットとして購入したのはFALLERの「232251 Wind generator Nordex」で2006年に発売されたものです。先行してHOスケールで発売されていましたが、Nスケールにダウンサイジングされて発売されました。 カナダのshopに発注しましたが、今回は1週間で到着するという早業です。



 部品数は全体で25個位なので、あっさりと組み立てられます。
 ただし、実物の風力発電機もかなりの大きさなので、1/160のサイズでも、ベースが5p×5p(ただしプロペラの回転径が15p22pほどある)、高さが41.5pと大きなものです。(またレイアウト上に巨大なストラクチャーが増えてしまった・・・・(-_-;)



 組み立てると、根本にモーターが付き、上記の写真のような形になります。
 支柱の中にシャフトが入っていて、ギヤを介してプロペラを回転させます。

 支柱部分は、グレー成形になっていますが、日本で見られる風力発前期は支柱は白く塗装されているので、グレー・サーフェーサーを吹いた後、ホワイト・サーフェーサーを吹き、繋ぎ目を消すためサンド・ペーパーで磨いてあります。
 羽根の先端は、北条砂丘風力発電所のプロペラをまねてオレンジ色で塗装しました。


 これを立てる場所は、まだ最終的には決定していませんが、仮の場所に置いておきます。
 モーター部分が地面の下に突き出ているので、KATOの”高架駅プレート”に丸く穴を空けて置いてあります。

 日本において風力発電機が設計以上の風を受けて倒壊した原因は、根本に塔への入口部分を空けてあるため強度が不足したことによるので、この部分からポッキリと折れています。
 ちゃんとこのキットも、根本部分の入口ドアを再現してあります(^_^;)


 プロペラ基部の発電機部分には、少し判りにくいですが避雷針と、風力計も付けられています。
 発電機部分の側面に赤い文字で"NORDEX"とメーカのロゴのインレタが付属していましたが、劣化してうまく転写出来なかったので、テプラで「戸崎県庁」と打って、貼り付けてあります。

 

 モーターでプロペラを回すので、逆に風でプロペラを回せば原理は一緒でモーターが発電機になり、発電が可能になるのですが、そんな風、レイアウトに吹きっこありません・・・(^_^;)



   製作記#1〜100   #101〜150   #151〜200   #201〜250