制作記#84
    更新日2008年2月19日更新    

2008年2月16日(土) (番外編) 車両へ古いインレタの貼り付け「381系スーパーやくも」   
 

 TOMIXの「381系スーパーやくも」を走らせるべく整備を行いました。
 これは古い製品なのですが、ボディーカラーがCR旅客鉄道のコーポレートカラーであるパープルなので、是非ともレイアウトで走らせたい車輌の一つです。



 この製品、6年前に中古品で購入したもので、そもそも発売されたのがいつだろうかとTOMIXの過去のカタログをめくってみると1997年のカタログには登場しているので、発売後11年以上経過した製品です。(「スーパーくろしお」の色替製品で、最近のカタログではTNカプラーがオプションで付けられるようになっていますが、自分のものにはTNカプラーを取り付けられる 初回生産のものだと思います。

 また2006年のカタログから製造中止になっています。 現在実物の「スーパーやくも」も「ニューカラー(赤色系)」や「ゆったりやくも」 にリニューアルされているので、再生産又は、485系のようにHG化されたならば、ニューカラーで発売されるのかもしれません。
 ただし、KATOより381系の発売がカタログでアナウンスされているので、どうなるか判りませんが・・・)

 
 この「スーパーやくも」、完成品で車体の帯は塗装されていますが、シール式のヘッドマークを貼り、「スーパーやくも」の特徴となる赤い「SUPER YAKUMO」のロゴマーク10カ所、インレタで入れることになります^^;
 問題なのは、製造されてから11年以上経過しているのでインレタが経年変化で乾燥していることです。それに作業している時季が冬で(関東地方では)乾燥している上に、低気温なのでインレタを貼る環境も悪い・・・
 経年変化したインレタがうまく貼れるか、疑心暗鬼の中、インレタに息を吹きかけて湿り気と温度を与えながら、バーニッシャーを使って貼ってみましたが、やはりインレタの一部分が欠けて転写されます。
 何枚か失敗した後、もう予備がない(予備は各2枚)状況の中で、インレタ貼りの王道を行くことにしました。
 
 まず、インレタをドライヤーで温風を当てて暖めた後、転写するインレタシートの上にセロハンテープを貼って固定した後、バーニッシャーで丁寧に何度か擦すり、セロハンテープごとインレタシートを剥がしたら、無事に転写が成功しました(^_^)
 

   ↑ 使用したバーニッシャーとタミヤのピンセット

 苦労してロゴマークを転写した後、次は車番のインレタ貼りを行います。 
 車番はルーペを使用しなければ判読不能なほどで、省略してもいいくらいのものですが、乗りかかった船、とことんやります(^_^;) 車番は6輌編成で12カ所、セロハンテープで貼ってから、バーニッシャーで辛抱強く転写していきます。



 最後に側面に行先方向幕を貼りますがTOMIXの場合、ポリシーとして側面の方向幕は付属していないので(同社のHOの車輌には付属していますが・・・)、今回はペンギンモデルの方向幕のお世話になります。


 やっかいだった「スーパーやくも」のインレタ貼りが終えた勢いで、購入した後、保管してあった同じくTOMIXの「スーパーしらさぎ」〈HG〉と「スーパー雷鳥」〈HG〉のパーツの取付とインレタの貼り付けを行いました。



 TOMIXのHGタイプは、ユーザー取付のパーツ(信号煙菅・汽笛・列車無線アンテナ・スノーブロー・トイレタンクetc)とインレタが盛りだくさんのものが多く、完成品と言えども完成させて走らせるまでに、手を動かす時間が必要になります。同じことはGMの完成品にも言えます・・・・(GMの場合はパーツの塗装もしたくなりますが)
 
 その点、KATOとマイクロエースの製品は購入後、即走らせることが出来るものが多く、マイクロエースの場合、方向幕を取り付ければレイアウトで走らせることが出来ます(車間が広いためカプラーを交換したくなる車輌がままありますが・・・・)。 
 KATOもこの考え方に近く、購入後すぐに走らせるように、ユーザー負担を軽減させる方向に向かっています。最近(2008年2月)発売された「E233系中央線」は方向幕まで印刷済みです(ユーザーからは賛否両論ですが・・) 惜しむらくはマイクロエースでは取付済みになっている、列車無線アンテナと信号煙菅がまだユーザー取付になっていて、 KATOの言う
「購入後すぐに完成状態で走行をお楽しみいただけます。」が完全に実現していないことです・・・



 パノラマグリーン車が並ぶと壮観な眺めで、近々発売される(2008年2月予定)TOMIXの「JR485系特急電車(雷鳥・クロ481-2000)」と、まだ買ったままの状態のTOMIXの「381系スーパーくろしお」新・旧色、宮沢模型の「381系パノラマしなの」も並べてみるともっと壮観かもしれません(^_^)



 いずれの車輌も、パノラマグリーン車の反対側は、電気釜になっていますが・・・・


 インレタ貼りが要求される完成品の中で、自分の持っているもので凄まじかったのが、TOMIXの「#92061 JR485系特急電車(RED&MIDORI EXPRESS)」です。



 1セットに赤一色の4輌編成の車輌が入っていて、「RED EXPRESS」(博多−西鹿児島)と「MIDORI EXPRESS」(博多−南宮崎)をインレタを貼って作り分けるようになっています。(他に単品でボンネットタイプのクハ481形も発売されています)
 シール、インレタを貼る箇所は、もともと実車がJR九州の車輌らしくロゴマークだらけなので、4輌編成で「RED EXPRESS」が55箇所、「MIDORI EXPRESS」に至っては67箇所もあり、セロハンテープとバーニッシャーを駆使して時間をかけて貼り付けを行いました。御陰でこれ以降、車輌のインレタ貼りがまったく苦にならなくなりました(^^;)


 製作記#1〜100   #101〜150   #151〜200   #201〜250