制作記#74
      更新日2007年11月24日更新                       
2007年11月23日(金) (番外編)ミッドナイトイーグルのトラックとF15    

 今週は気まぐれで、新潟関連の車輌セットを、カプラー交換や方向幕を付けたりしていたので、レイアウトはほとんど進んでいません(^^;)
 他に、今までほおっておいたTOMIXのHG車輌の車番のインレタ入れに勤しんでいたので、レイアウトの方は手付かずです。
 あまり、車輌の方に夢中になるとレイアウトの進行具合が悪くなる一例です(^_^;)


 今回はミリタリーづくしです。

タカラトミーの食玩「ミッドナイトイーグル」を買いました。
これは11月23日から公開された映画のタイアップ商品で1個525円で1BOX10個入りです。好評で売れ行きも大変いいです。
10個中、5個がジェット機で、5個がヘリとトラックと中できれいに分かれています。ジェット機はF15J(単座)2機、F15DJ(複座)が1機、そして映画に登場する架空のステルス機B5が2機(うち1機は雪ウェザリング仕上)です。(原作にはF15は登場しなかったけれど、とてもいい出来です)
 車輌の方は「日本沈没」同様、災害派遣仕様(?)なので、車輌はすべてトラックのソフトスキン(非装甲)で、ハードスキン(装甲化)はありません。
ヘリコプター(UH−1)とトラックの組み合わせが3個、トラックのみ3台入りが2個(うち1セットは雪ウェザリング仕上げ)で1BOXでトラック10両全部揃う良心的な組み合わせでした。

 また12月下旬には新たなメーカー、ザッカピー・エイ・ピーから1/144の自衛隊制式装備コレクションが発売され、90式戦車、高機動車を 除けば今まで他社から出ていなかった装備、120o迫撃砲砲(高機動車で牽引)、203o自走弾榴弾砲、88式地対艦誘導弾、99式弾薬給弾車、施設作業車が加わり、ミリタリーなNゲージャーにはうれしくも忙しい2ヶ月となりました(^_^)




今回の73式トラックですが、前作の「日本沈没」の73式大型トラックと同じ出来です。タイヤやシャーシーが曲がっているので、道路に置く前に指で修正して置く必要があります。 
 同じく問題なのは、前作同様トラックは大型から小型のパジェロまでノギスで測定したらおおむね1/135でした。まあ1/144との比較でしたら6%くらい大きく、1/150とでしたら10%くらい大きくなります。レイアウト上でしたら1/135から1/160のものが乱立しますが、気にしないでおきましょう(^_^)
 自衛隊のトラックを仮に駐車場に並べてみました。
 
 仮にといっても、定規を使ってきれいに並べたつもりでしたが、撮る前に少しずれたようです(^_^;) 
 陸上自衛隊多賀城駐屯地に行った際、自動車化された部隊の駐車場に73式大型トラックと高機動車がずらりと並べられていました。そこでは何十台ものトラックが定規で測ったように横一線に並べられ、もちろん自衛隊車輌なので車止めがされていました。



 奥の2台は10個中1個だけ入っていたシークレットの73式大型トラック(旧型)の雪ウェザリング仕様です。(後でノーマルに塗り替えよう・・・・)


 今度は航空機の方です。
 UH-1は世界で50年間で1万機以上も生産されたヘリコプターで、こちらのUH-1JはAH-1コブラのエンジンとワイヤーカッターを備えた富士重工のオリジナルのヘリコプターです。
 以前の
         
立川駐屯地で 左:UH-1H 右:UH-1JでJの方がパワフルで、機種がとんがっており、ワイヤーカッターが付いています

 UH-1Hの老朽化に伴い、後継機種はUH-60JAになるかと思いましたが高価格のため、低価格のUH-1Jとのハイローミックスを行うことになりましたが、UH-60JAは25機以上に対し、UH-1Jはもうすでに100機以上でこちらの方が陸自ヘリコプターの顔となっています。
 
 立川駐屯地でUH-1Jに載せて貰いましたが、UH-60JAのキャビンよりも背が高く(UH-60JAは輸送機で運ぶことを想定しているので背が低い)快適です。
 UHJ-1Jの方がUH-1Hよりも新しく、コックピットパネルも違うので、ヘリパイに2機種の操縦性の違いはと聞くと、どちらでも変わらないとのこと・・・
 


  ↓上空から中央線国分寺駅を見る  実物を見るとレイアウトももっと雑然とした方がいいような・・・


 UH-IJはトラックと違って、きちんと1/144でした。また実物と比較すると、タカラトミーの迷彩(特にブラウン)は少し明るすぎます。けっこうワイヤーカッターやアンテナなどパーツが多いので、きちんと接着剤を使用して固定します。
 


 ヘリコプターも常時レイアウトに置くことは出来ません。県庁の上にヘリポートがありますが、ここにも騒音の問題で年に1度の防災の日に防災訓練で現れるくらいでしょう(^^;)


 F15J・F15DJともに1/144では最良のものです。 薄く、テーパーのかかった主翼、実物の細い脚も良く再現されています。
 ↓ 上:F-15DJ   下:F-15J


 こちらもレイアウトに登場させるわけにはいかないので、簡単に滑走路風に作画した紙の上に載せて置きます。
 塗装済みの燃料タンク3本、サイドワインダー4本、スパローミサイル4本が付いていますが、サイドワインダーが訓練弾仕様なので、通常の訓練飛行に多いいパターンの燃料タンクはセンターに1本のみ、胴体に取り付けるスパローミサイル(or99式空対空誘導弾AAM-4)は搭載せず、主翼に付けるサイドワインダー(or90式空対空誘導弾AAM-3)は訓練用のを2本のみの仕様にしました。



 ちなみに自衛隊のF15も今年(2007年)の11月5日にミズーリ州空軍のF15の経年変化による事故を受け現在、飛行停止中です。たまたまF2戦闘機も10月21日に県営名古屋空港での事故の為、11月15日まで飛行停止になっており、日本の防空体制の3本柱のうちF-15とF2が一時期欠け、旧式のF4EJ改のみしかスクランブルに対応できない伝代未聞の事態となりました。



 防空体制に穴を開けるわけにはいかないので、首都圏を守る百里基地では、来年度(2008年)にF-15の第204飛行隊と交代する予定の那覇基地所属の第302飛行隊のF4EJ改が百里基地でアラート任務についているとか・・・

 

 最後にB5ステルス爆撃機は架空機なので(原作本ではB-3Aになっている)思い入れもないですが、元ネタのB2ステルス爆撃機は飛んでいるところを見たことがあります。
 7年前にロサンゼルスのドジャーススタジアムで、ロッキーズの試合を観戦中に周りの子供が「Independence Day!」と叫ぶので空を見上げたら、B-2爆撃機がゆったりと飛んでいました。 はてB-2がこの映画に出てきたかなと思いましたが、垂直尾翼無しの翼だけが飛んでいるようなB-2が円盤に見えたのでしょう・・・・  
 いかにも大きな爆撃機が空飛ぶエイか、バットマンの乗り物のように見え、大都会の上空を妙なものが飛んでいるのを目撃した感じです。



 このB-5は1/144でなく、1/288です。

 ミッドナイトイーグルは、原作を読んだので映画も見に行きたいと思います。ただ映画(の監督と脚本)を酷評する人が多く、少し萎えますがどの程度自衛隊が映画に協力しているか、「日本沈没」同様見てきます。
 最近のご時世で自衛隊が映画に協力する例が増えています。しかし今回の映画も自衛隊が政府の隠蔽の片棒を担いでいるし、「亡国のイージス」にいたっては、内部の反乱を扱っているので、アメリカの基準だと映画制作には協力はしないと思いますが(国防省全面非協力でも、米軍の出てくる映画「アウトブレイク」「クレムリンタイゾ」などを作っていまうハリウッドはすごい)、自衛隊は協力を惜しみません。 さすがに自衛隊のクーデターを扱った「皇帝のいない八月」みたいなのには協力しないと思いますが・・・・


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