制作記#70
更新日2007年10月17日更新
2007年10月16日(火)バラストの撒布(ヤマト糊&木工用ボンド)
今現在手掛けている扇状地に、隣接した線路のバラストに剥がしたままの部分があるので、そこの補修も行いました。
この部分はTOMIXのポイント(R)(ファイントラックになる前の茶色道床)のポイントマシンを交換するために剥がした所です。
余談ですが、固定式レイアウトを造りバラストを蒔いた後に、一番困ることはポイントの不転換です。
旧タイプのポイントはTOMIXでもKATOでもポイントマシンは外付けタイプでしたが、現行の方式はリアル感はありますが、道床の中にポイントマシンが内蔵されています。電動ポイントの故障原因NO.1はポイントマシンでしょう・・・
電動ポイントに不転換に陥り、ポイントマシンが原因だと判明すると、一仕事です(-_-;)
ポイントマシン周辺のバラストを取り除かなくてはなりません。幸いバラストはヤマト糊で固着されているので、剥がすのは簡単でした。
バラストの固着は例によって、ヤマト糊とバラストを1:1でブレンドしたのを盛りつけます。
ポイントの部分はTOMIXの場合、手動レバーが出ているのでこれをバラストで塞いでしまうと、ポイント不転換に陥るので、当て紙を入れて少し空間を作るようにバラストを盛り上げました。
バラストの散布(木工用ボンドを使かって)
以前、制作日47でユニトラック高架橋線路にバラストを蒔きました。
バラストはいつものように、ヤマト糊とバラストを1:1で攪拌してペースト状にして、レールの周辺に盛り付け、その時はバラストは問題なく接着することが出来ました。
しかし、一週間経過した後、高架橋をレイアウトに取り付けようとしたとき、バラストの一部がパラリと剥離してしまいました。JRのトンネルや高架橋からコンクリート片が剥落したくらいの衝撃を受けました(>_<)
この事態は捨てておけないので、補修することにしました。
ヤマト糊でバラストを固着する方法は、ある程度の広さ(1p以上)のところにバラストを蒔くときには有効ですが、この高架橋のように3o程度のところに蒔く(特にプラスチックの上)には、ヤマト糊は接着力は弱いようです。
補修方法としては、木工用ボンドの水溶液を作り、それを剥離しそうなバラストの上から垂らしておきました。
木工用ボンドによるバラストの固着法
そして、制作日記47の最後で、バラストの手持ち在庫が切れたために、高架橋線路2本分のバラスト蒔きが出来なかった部分がありました。
後日、そこのバラストを蒔きましたが以前と同じ、ヤマト糊を使ったのでは再び剥離の憂き目にあうので、今回はバラスト固着の定番といわれる木工用ボンドを使用しました。
ただ定説のように、バラストを蒔いた後に、木工用ボンドの水溶液を垂らす方法はとりませんでした。
私の行った方法は、ヤマト糊でやった方法の応用です。
蒔く前のバラストを、木工用ボンドとミックスしてしまいます。
しかし、バラスト:1 ボンド:1でカップの中で攪拌してみてもヤマト糊のように、うまく混じり合いません。ボソボソに固まってしまい、バラストを盛るどころではありません。
そこで、バラスト:1 ボンド:1 水:1 で攪拌してみると、ヤマト糊のときと同じようにペースト状になり、盛りつけやすくブレンドされました。
それを、ヘラを使って道床と高架橋の隙間に詰め込み、ならしてから、ヤマト糊の時と同じく、ボンドとミックスしていないさらのバラストを、パラリとふりかけて、その上から指で押して形を整え、あとはトントンと軽く叩いて、接着なかったバラストを振り落として終わりです。
そして、3ヶ月が経過してボンドとミックスしたバラストが剥がれたり、ひび割れは生じていないので、狭い範囲をかっちりとバラストを固定するのであれば、ヤマト糊よりも木工用ボンドがいいでしょう。ただし、かっちり過ぎて剥がすのに苦労しますが。