レイアウト制作日記#31    更新日2006年12月8日更新    TOPへ

2006年11月18日(土)   高架線路の加工 #1

   ここのところマンションの建築が続いたので2回くらい休んで、線路関係の改良工事を行いたいと思います。
 作業行うのはマンションの建築と絡んで、再開発地区を走っている高架線路です。



このレイアウトでは高架線部分はすべてKATOのユニトラックを使用しております。
メインは複線高架曲線線路で、カーブの大きさはC414/C381になっております。高架部分の曲線はこれを8個使ってエンドレスを形成するのですが、このレイアウトでは4分の1にあたる一角に単線高架曲線線路をR315-45とR282-45を複線として使用しています。 
 なぜ4分の1だけ単線高架曲線線路を使用しているかというと、レイアウトのプランがダブルループなので、同じRで4分の3を構築し、残りの4分の1をより小さなRの曲線で構築すれば複線1つ分、内側に入り込みます(^_^)

 

また、この単線高架曲線線路は外側と内側で高さが異なっていますが、これは最初にレイアウトの裏側に当たる部分に電留線(電車留置線)が4本設けてあった頃の名残で、電留線を越えるために高さが異なっています。 電留線亡き後も左右の高さが違うのはいいアクセントになっているので、そのままにしてあります(^_^)

 またこの単線高架橋部分は、側壁が無い状態になっています。 他の高架橋部分はすべて側壁が設けられていますが、この部分だけ側壁が強引にカットされ、無い状態になっています(^_^;)
 


 そもそも、なぜ側壁のカットが行われたかと言うと、この単線高架曲線を通過できない車両があるからです。 
 レイアウトを走行させる車両を制限すればいいのですが、せっかく調達した車両達を自分の都市型レイアウトで走らせたい、との願いを持っています。
そのために、このレイアウトにレールを固定せずに配置した後に、保有する車両のほとんどを走らせました。
(このレイアウトにおける試運転がけっこう楽しく、時間をかけてしまいますので、レイアウトの建築が数ヶ月ストップしてしまいました(^_^;)
 しかし、この時点でレイアウトプランの走行性の不具合を見つけておきますと、プランの変更(曲線又は勾配の緩和、ポイントの位置の見直し等)を行えば、走行不可能だった車両も走行可能になりますので、かなり重要な作業です。
 レールを固定してバラストを散布した後ですと、レイアウトプラン変更は困難になりますから、複雑なレイアウトほど、試運転の期間はレイアウト製作の工程表に必ず加えるべきだと思います。


 さて、このレイアウトの難所は5カ所の曲線部分にC280(TOMIX)とC282(KATO)というきつめのカーブが使用されているのと、一カ所4%の勾配(下り坂)があります。 試運転期間中で判明したのは、KATOの新幹線は0系から500系までは、今回問題となったKATOユニトラックのC282の高架曲線線路を走らせますと、車両の連結部分で車端が接触してギシギシと音を立てたり、車両の側面が高架曲線線路の側壁に軽く接触しましたが、通過することが出来ました。
 何ともならなかったのは、KATOのアメリカ型 Amtrackの2階建て客車スーパーライナーです。 高架曲線線路にさしかかると車両の側面が側壁に引っかかってしまい、動けなくなってしまいました(>_<)






 これを走行可能にするためには、側壁を取り除くのが一番手っ取り早いので、ニッパーで切り取ってしまった訳です。
 
 それで高架線路の側壁を取り除いたわけなのですが、その取り除き方はプラスチック用の大型ニッパーで切り取っただけで、その切り取り跡と言えば、まるでネズミがかじったようなギザギザの醜態を晒しておりました(-_-;) とりあえず運転を楽しむためにそのままレイアウトに組み込みました。それが4年前の話です。
 しばらく駅前や大通りの建築作業にかまけていたので、この部分はみっともないまま4年間放置していましたが、再開発事業と絡めて、放置部分の仕上げを行います。

 意外だったのは、マイクロエースの「満州鉄道 パシナ アジア号」で、標準軌の車両なのに1/150スケールという、ロシアの客車並みの大型車両になっています。 
 これが急カーブをものともせず、機関車の走りも快調にレイアウトを走ります(^_^)
 人気が出て、再生産?させるのも肯けます。 ただ、アーノルドカプラーのままで、車両間隔がだいぶ広いですが・・・・


まず、ニッパーで切り取ってギザギザになった部分を、ニッパー、大型カッター、ヤスリの順番できれいに仕上げていきます。
そして、フラットにしても高架線なので手摺がないと危険なので手摺を取り付けます。 しかし、外壁を取り除いた跡に手摺を取り付けても、また通過できない車両が出てくるので、手摺を少し高架橋の外側に取り付けるための基台として、タミヤの2o角のプラ棒を外側に取り付けます。
 この段階で、高架橋の下地の塗装としてコンクリート感を出すために、いつものモデラーズの「インテリアグレー」を吹きます。
 レールは2本のビスで固定されているので、簡単に外すことが出来るので外しておきます。 エアブラシで吹くのなら外さずに塗装してしまいますが、サーフェーサーもどきの「インテリアグレー」を缶スプレーで吹いたら、間違いなく通電、走行不良に陥ります・・・



 けっこうユニトラックの高架線路を成型しているプラスチックの硬度がかなり高いので、線路の距離が短い割には、作業に時間がかかっています(^^;) 
 次回は手摺の取付です(^_^)


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