レイアウト制作日記#24 更新日2006年10月 9日更新 TOPへ
2006年9月30日(土) 高架駅の保線詰所・車庫等の建築
いつも製作日記はテキストの部分が、多いきらいがありますが、今回はいつもにましてテキストが多くなってしまいました(^_^;)
駄文に、お付き合いいただき恐縮です_(._.)_
今回は高架駅の新戸崎駅の詰所部分の作業です。
前回の日記で述べたように、高架駅の一角が駅ビルの上となっているために、ホームの端から先のポイント部分のところで、空地になっていました。
実際の鉄道会社でも大型駅において、このようなスペースは、なにがしかの有効活用を行っているので、レイアウトに於いてもスペースの有効利用(?)を行うことにしました。 以前の案では、中規模の乗務員詰所か、駅ビルの電源設備、冷暖房設備等を置こうかと思いましたが、3年間考慮した結果(^^;)
1.乗務員の詰所
2.保線区の詰所と車庫
3.駅ビルの高架水槽
の3つをこのスペースに造ることにしました。
1.乗務員の詰所
交代要員用の詰所ですが、普通ホーム上に建てられていますが、東武鉄道日光線のどの駅だか忘れてしまいましたが(^_^;)、高架駅で詰所がホームの端に、それも足を付けて建てられているのを見て、ぜひ造ろうと思いました。
詰所は小振りななものがいいので、ちょっと特殊ですがKATOのユニトラックの自動踏切の踏切小屋を今時、踏切小屋などないと、もぎ取ってあったものを使いました。
プラ棒で4本足を付け、屋根にエアコンの室外機(GMの箱に印刷してあるものを、スキャンしてシール化したものをプラ棒に貼り付け)を載せました。
最初は詰所のドアをホーム側に向けていましたが、これだと詰所の窓の向きが悪いので、ドアを線路方向に向け、ホームへの通路を設けました。
↓以前はこのようになっていました
この階段付きの通路は、Bachmannストラクチャーキットの「ディーゼル機関車整備場」から持ってきました。このキットはかなりディテールがしっかりしていて、こだわりが感じられるキットです。
Bachmannといえば、30年以上前にトミー(現タカラトミー)がBachmannの香港製の車輌やストラクチャーをトミーブランドで発売していましたが、その当時でもドイツ製のキットと比べて、かなりアレな出来だった印象が強く(一部の製品は、Bachmannブランドで当時のまま現在でも発売されています)、これが同じ会社のキットかと目を疑うくらい、いい出来のストラクチャーキットです。
Bachmannも今年に入って発売されたアメリカ版新幹線Amtrak Acela Expressを見ると、だいぶ芸風、いや作風が良い方に変わってきたな思います。
このストラクチャーキットも製造国をみたらアメリカでも中国でもなく、デンマーク製でした。デンマーク製といえばWalthersのストラクチャーキットをOEMで作っているのが思い浮かぶので、Heljanの製品を調べたら、Diesel Fueling & Sanding Complex という同じものがありました。
もともとこのキットは、電留線を作る計画があったころ、電車基地の設備として利用する予定でした。 しかし電留線の全廃を決めたときから、お蔵入りにしていたこのキット、駅のホームの通路として使用したり、高架水槽にしたり、そして中央の給油ゲートは幹線道路に取り付けるNシステムの基台として使えるなど、ネタの宝庫となっているのは嬉しい誤算でした(^_^)
余談ですが(^^;)、トミーBachmann香港のストラクチャーを見ていると、今のTOMIXから発売されているストラクチャーの大半がアレな出来なのはBachmann香港の作風を引きずってしまっているのかと邪推してしまいます(-_-;)
街並みコレクションも、店舗内部の作り込みを見たときには、なかなかやるなと思いましたが、全体の作りや、植え込みをプラで作っているはBachmann香港テイストにあふれていて、なつかしい思いがします。
KATOはどうかというと、まだ自社製のストラクチャーを発売していない30年前、カタログの後半はHeljanやドイツのメーカーのストラクチャーキットで埋められていまいました(輸入代理店もやっていた)。 今のKATOのストラクチャーがかっちりした造りになっているのは、それらの影響を受けたのか、高架駅など組み立てたら外から見ても見えない駅内部もモールドしてあって、改札口や事務室、構内の飲食店などが作られており、この辺は当時のドイツの駅のキットが駅内部まで作り込んでいたDNAを受け継いでいるのではないかと思ったりしています(^_^)
2.保線区詰所と車庫
まだまだスペースがあるので、保線区の詰所と保線用モーターカー用の車庫を設けました。 トラック等が直接入れないような高架駅に、保線用の施設があるのも不便な感じがしますが、実際のJRの高架駅にモーターカー用の車庫が設けられている見て、Waithersの製品を購入することにしました。
保線区の車庫はGMのキュービックタイプの保線詰所をそのまま使いました。
モーターカー用の車庫とモーターカーはWalthersの「Trackside Structures Set」のものです。
これはアメリカ型なので、木造の三角屋根になっており、日本のJRで見られるような形に改装します。
そもそも高架駅の上に木造の恒久的な建造物は消防法の関係で建てられないので、身でラーズのスプレー「インテリアグレー」を吹いて、スレート貼りのような感じにしました。
そして前後の壁を切断して、三角屋根(切妻造)を平屋根にしました。 屋根は制作日記22で詰所を2階建に改装した際に余ったものを使用しています。
モーターカーはそのままのイエロー一色だとメリハリがないので、屋根、内部、ライト、車輪を塗装し、薄く溶いたエナメルの「フラット ブラック」でウオッシングして凹凸を目立たせています。
車庫から伸びるレールは、本線と直角に交わっています。 実物を見た時に、どうやって本線に入るんだと思いましたが、これは車庫から出て本線に入ると、車体の下からジャッキが出てきて、自らをジャッキアップしてから、車体を90度回転させて、ゆっくりと車体を降ろして本線のレールに載せるようです。
また、モーターカーが不慮に動き出したり、作業中に車庫から頭を出しすぎて、誤って本線上に進入することがないように、遮断機を取り付けてあります。
現実には、無人の保線用車輌が動いて、本線上をを走る列車と衝突事故となる事例が多々あります。 これとは違うケースですが、2006年9月22日に、ドイツにおいて試乗客を乗せた時速200qのリニアモーターカーが軌道上で衝突し、死者23名の痛ましい事故が起きているので、念には念を入れておきます。
ついでに、モーターカーが車庫から顔を出しているので、整備点検を行う保線員の人形を3体ほどMertenの自動車整備工の人形を塗り替えて置いておきます。
3.駅ビルの高架水槽
当初からこの空間に、駅ビルの電源・空調・給排水等の設備を設ける予定で、それらを置くつもりでしたが、予定していたパーツはすべて、先に作った百貨店の屋上に行ってしまったので(^_^;)、再び調達するまで取りあえず、高架水槽を立てておきます。
この線の細い高架水槽の正体は、先に登場したBachmannの「ディーゼル機関車整備場」にディーゼル燃料(軽油)給油設備で、これが2本分入っていました。このレイアウトでは給油設備など使いっこないので、少し改造して高架水槽に転用です。
梯子や手摺り部分が良くできているののと、煙と○○は高いところに上がるのが好き、というわけで、高いものを作ると上に人形を置きたくなるので、Preiserの無塗装の人形を高架水槽を点検する作業員2名に仕立てて、登らせております(^_^)