制作記#12  
                     
更新日2012年6月20日再掲載        
峰町商店街の整備#1・2  車両展示台の作成


2006年5月6日(土)   高枝駅前スーパー周辺整備 

 しばらく作業を休止していたセクションレイアウト高枝駅周辺を再開するきっかけになったのは、 ゴールデンウイーク中にアメリカ人の家族が訪れる予定になっていて、ゲストルームに置いてあるレイアウトが未完成状態で放置されているのも、芳しくなかったので急遽製作を再開しました(^_^;)


 

 まずは一番目立つ高枝駅前のミニスーパー周辺が、建物だけで何もしていなかったので、スーパー周りの地面の製作を行いました。
 このスーパーの立地は駅前広場に面しているので、駅前広場と一体として整備しました。

 
駅前広場沿いの歩道とスーパーのベースになる部分を、いつものように一太郎で書き上げ、1o厚のスチレンボードに貼り付けました。 このべースになる地形が結構複雑な地形になっているので、最初に地形に合わせた型紙を作成してから、それに合わせてベースのボードをカッターで切り出しました。 ↓


 ベースに2年前に作成したFALLER製のミニスーパーを載せたところスーパーの土台部分の収まりが良くないので、ベースにスパーの形に合わせた六角形の穴を開けて、ベースに埋め込み、出入口をベースの高さに合わせました


        ↓


 
次に、歩道にはwacoのエッチング製のガードパイプを取り付け(絶版)、スーパー周辺にアクセサリーや、塗装済みの人形等を置いていきます。
 前に作ったパトカーも1台駅前に置いて、110番の通報を受けて到着したように、左側の警官はパトカーのドアを閉めたところで、右側の隊員は歩道上で署活系無線機で報告している感じにしました。 もともと Woodlandscenics社の警官の人形の塗り替えで、右が警察犬を連れた人形、左の無線を持ったのがドーナッツを食べている人形の塗り替えで。いずれも活動服に帯革を着けたように塗り替えています。個人的にも警官の服装は、制服よりも丈が短いブルゾン型の活動服の方がが好きです.。 現場の警察官も地域課の署員は、最初はパトカーの乗員に認められていた活動服が、交番勤務員にも着用が認められると、あっという間に活動服を着用している警察官が増えました。 活動服と同時に活動帽(旧帝国陸軍の略帽と同じデザイン)も被るとフランスの警察官みたいでなかなかいいデザインだと思います。(活動服でない制服着用の地域課の警察官を最近見るのは、皇族関係の警備くらいです)

 
*2012年追記・・・・その後、パトカーも警察官もTOMYTECから発売され、自作する必要もなくなりました。 さすがに2006年の頃は、昇降式赤色灯を搭載したパトカーまで発売されるとは想像だにしませんでした。いい時代になりました。
 警察官の人形も(消防署の人形も)発売されました。 これがなかなか良く出来ています(^_^) ただ今(2012年)風にするには、制服の上に防刃ベストを着せたり、女性警察官もスラックス姿にしたいところですが、カーコレクション第10弾のパトカーに服装を合わせたのかもしれません。




 
そして、駅前を少し仕上げたレイアウトをアメリカ人の家族(両親に子供が16歳を頭に5人!)に披露したら、たいへん好評でした。 アメリカの子供たちも大喜びで運転していました。
 ただ、彼らも鉄道に乗ったのは日本に来てからが初めてだそうで、さすが自動車及び航空大国。 アメリカではアムトラックに乗るか、大都会にでも行って、通勤列車か地下鉄、トラム等を拝まなければ旅客列車に縁がないことになります。
 私の場合、日本の鉄道模型の他に、アメリカ型のファンになったのはアメリカに行ったからで、サンフランシスコやシカゴのような鉄軌道都市に行ったこともありますが、直接のきっかけはシアトル市内で貨物列車を見たことです。 シアトルで陸揚げされた海運コンテナを2段に積んだダブルスタックという貨物列車(このコンテナ車は今回KATOからも発売された)が、4重連の大型機関車に引かれて延々と50輌以上重々しく引かれていくのを見て、アメリカの鉄道にはまりました(^_^)  メジャーリーグのシアトル・マリナーズの試合の衛星中継の中で機関車の汽笛が聞こえますが、その路線です。
 
 シアトルマリナーズの試合を見に行っても、球場脇を通る貨物列車の方を夢中になって見てしまったほどです(^_^;)
 鉄道模型が盛んな3カ国、日本、ドイツ、そしてアメリカ、日本に比べてほとんど旅客列車が走っていないに等しいアメリカにおいて、なぜ鉄道模型が盛んなのか、あの重厚長大な貨物列車を見たら判るような気がしました。
 
 もっとも、アメリカでも鉄道模型店に出入りしているのは年配者が多く、日本の様に若者が鉄道模型をやっているのは見かけませんでした。 今回、来たアメリカ人の子供たちも興味は自動車で、日本車に関しては自分よりも遙かに詳しかったりします(^_^;)  もっぱら高校に入って免許を取ったらどんな車を運転するかということでした。


               

2006年5月21日(土)   峰町商店街の整備 #1

 最近再開したセクションレイアウト「高枝駅周辺」ですが、工事が中断していた一番の原因は、以前述べた通り、子供の存在です。
特に峰町商店街の道路及び歩道を仕上げるためには、一度このレイアウトを棚から取り出さなければならないので、出しているときに子供の襲撃を受けたら。ミットウェー海戦の日本の空母みたいに大損害を受けるのが必死なので、延び延びになっていましたが、好機来る! カミさんと子供が一週間出かけることとなり、このチャンスを逃すことなく作業を行いました。

 作業してみて、一番の感想はセクションレイアウトを仕上げるのは本当に楽だということです。今まで都市型レイアウトの「戸崎駅周辺」2年以上かかりっきりになっていました。大型レイアウトを仕上げる際に、高架線やストラクチャーに引っかからないように、神経を使って作業していましたが、セクションレイアウトはどこにでも容易に手を入れることが出来るので、作り込むのに手間がかかりません(^o^)

 
 
 
峰町商店街ですが、線路沿いに伸びているので、沿線風景を構成する重要な位置づけになっており、レイアウトの印象を左右するので、商店街を通る道路は国と県から高度化資金の補助を受け、買物客が安心して通行できるようなコミュニティー道路にしました。
 この道路は「歩車共存型」の道路で、車輌が速度を出して通行できないように車道と歩道が直線でなく、わざと不揃いな形状にしてあります。 横を通る線路が緩やかなカーブを描いて蛇行してあるので、それに沿って道路の方も、その形状を利用して車道をクランクさせたり狭窄にしています。 そして一方通行にして車道の幅を狭めています。その分、歩道は歩行者がゆったりと歩けるように、幅も十分にとった歩行者優先型の道路です。
 ただ、最初にレールを敷いたときには、商店街に配置するストラクチャーはGMのストラクチャーを想定して奥行き7pでレイアウトを設計しましたが、後になって4階建や5階建のビルを置くことにしたので、一部歩道が狭くなってしまったのが悔やまれます(^_^;)
 車道と歩道の作業を行うには、このレイアウトを棚から出して作業しなければならなかったので、今回はいい機会でした。
 「一太郎」でコミュニティー道路らしく、パターンを描いた車道と歩道を、またスチレンボードに貼り付けて、カッターでレイアウトの地形に合うようにカットします。 
 現在は車道と歩道が完成しただけですが、この後、街路樹・植栽やストリートファニチャー等を配置する予定です。
 また、コミュニティー道路には、駅と商店街と住宅地を結ぶコミュニティーバスをということで、バス停を駅前に設け、100円で乗れるミニバスの運行も行います。

 まだレイアウトがあっさりとしているので、活気ももたらすために、「のぼり」や「立て看板」「捨て看板」を多量に製作して2つのレイアウトに投入していきます。


 
 
看板はプリントした物を薄いプラ板に貼り付けてからカッターで切り出し、細いプラ棒の足を接着します。 幟は普通紙に印刷した物を、プラ棒に透明ボンドで接着しただけです。 
 幟は凝って多量に制作してしましました。ジオタウンシリーズの幟は、幟の部分が板になっていて、平面になっており、かつ分厚いので、普通紙に印刷した方が幟らしく見えます。 ただ両面印刷していないので、レイアウトに置いたときには一方向側しか見えないように工夫する必要がありますが・・・





また、線路際には雑草が生えているので、雑草を植えることにしました。
雑草の材料はWoodlandscenics社の「フォーリッジ クラスター」を使用します。(ホビセン扱い) このレイアウトは4月の下旬頃の設定にしているので、若葉萌ゆる季節なのでフォーリッジの色はライトグリーンにします。 (本当に季節にこだわったレイアウト作りだと秋のレイアウトを作るときには、沿線に黄色い花が咲いた背の高い草を植えることになるでしょう。その正体はセイダカアワダチソウで、日本の秋の沿線風景を黄色に変えています) フォーリッジを細かく切って、水で薄めたヤマト糊の中に入れて攪拌します。

 
 
何だかフランス料理のソースみたいになってきますが、ピンセットでつまんで線路脇の適宜な場所に置いていきます。

アメリカのレイアウト雑誌を見てみると、草を植えることをグランドカバーと言いますが、文字通り地面を覆うように草を植えていきます。 特にKATOの自動踏切などは、おもちゃっぽいので周りの直線的な部分をフォーリッジでカバーして隠してあります。
 
 昔、田宮模型から出たプラモデル製作ガイドに、「ウェザリングは接着剤がはみ出したところや、塗装が失敗したところを、ごまかすためにするものではありません」との一文があり、けだし名言だと思いますが、逆も真なりです(^_^)/ ここは、レイアウト上で塗装が失敗したり、接着剤がはみ出て見苦しいところを草で覆って隠してしまいましょう。 特にエッチングのwaco製の金網も所々、透明ボンドがはみ出ているとことがあるので、そこは完全に草でカバーしてあります(^_^;)


バラストに続いて、固定にヤマト糊を使うのは、日本古来の接着剤で経年変化にも非常に安定しているからで、扱いやすいということもあります。糊に浸けられたフォーリッジ片をピンセットでつまんでも、決してピンセットにまとわりつくことがありません。木工用ボンドなどの他の接着剤ではくっついてしまってこうはいきません。1日も置けばフォーリッジは堅く、艶消しで固定されます。


  
 まさかヤマト糊で木やプラスチックに接着だなんて、そんなばかな! と思われる方もいるかと思いますが、障子がヤマト糊を何倍にも薄めたもので、強固に何年でも接着されているのを見れば何度もうなずいて納得してしまうのは、言うまでもない(^_^)


2006年5月27日(土)   峰町商店街の整備 #2
         「カフェ・リンデンバウム」 「加賀屋」の整備

 しばらく放置していたストラクチャーもまた少しずつ手を入れて、賑わいを演出していきたいと思います。




 
限られたスペースに商店街を作るので、いい商店街にすべく試行錯誤しています。
 商店街が衰退する大きな問題として「魅力ある店舗が少ない」が一番に上げられているので(二番は「大規模店に客足をとられる」)、店舗を少し梃入れすることにしました。 
 まず、 非商業施設のアパートの「陽だまりハイツ」を撤去して、その場所に「カフェ・リンデンバウム」を移転させました。 (「陽だまりハイツ」は気に入っていたのですが・・・)



 
「リンデンバウム」は今まで両脇を他の店舗に挟まれていましたが、踏切脇の敷地の世湯があるところに移転したので、店前に駐車場を設けたり、ミニガーデンを造ったりして、より店格を上げていきたいと思います。 今まで店舗の側面は気にしていませんでしたが、今度は側面が通りに面しているので、側面に看板を取り付けたりと、今後まだ少し改装の余地があります。
 幸いサイドにはテラス式のカフェコーナーがあるので、通りに面して配置しました。 2年前にテラスのテーブルや椅子やプランターなどは細かく造ってあり、来店客やウエイターの人形も置いてあったので、そのまま置けます。
 
 そして元「リンデンバウム」が合った場所には、最寄り品の生鮮食料品を扱う「加賀屋」を造りました。
 

 
 これは美術館に使用したFallerの「Mercedes-Benz Car Dealership」のキットに2棟付いていたガレージの1棟で、生鮮食料品らしく間口を広くとり、屋根上に空調機器を置いて少しは店舗らしくしています。
 元がガレージなので華やかさに欠け、店格も高い店舗ではありませんが、生鮮食料品の販売では品質、価格では大型店には負けていない地域一番店らしい雰囲気にしていきたいです。
 これは消防署のガレージにしようかと思って作ったやつですが、TOMIXの「街並コレクション」の店舗の什器類を置いて店舗に転用しました。(このレイアウトでは「街並コレクション」は使用するつもりはありませんが、部品取り用として活用します)

 手前の歩道も作り直しました。「一太郎」デザインし直し、スチレンボードに貼りました。 ウェザリングとして田宮模型の「ウェザリング マスター Bセット」のブラックとホワイトを混合してグレーの汚れを軽くなすりつけました。 手軽にウェザリングが出来て、いい時代になったものです(^_^)
 この後、歩道には、信号機、標識、ガードレール、街路樹とアクセサリーを配置していく予定です。




2006年5月13日(土)   車輌展示台の制作

 高枝駅周辺が納められている作り付けの棚に、車輌の展示台を作りますた。 ただ棚に車輌を横に並べても手前の車輌しかよく見えないので、ひな壇を作りました。
棚の幅が、184pなので新幹線はフル編成の16輌は無理で12輌しか展示することが出来ませんが、Nゲージとはゆえ横に並べれば圧倒的な存在感を放ちます。
一番下段が、新幹線の中で一番気に入っている「100系グランドひかり」、そしてその上にドイツの「ICE1」、フランスの「TGVタリス」と日独仏の高速列車を並べて、その上には「カシオペア」とアメリカのAmtrack「サウスウエストチーフ」の日米2階建客車を並べました。

 ひな壇の材料は、最初、角材やベニヤ板を考えていましたが、あまり重量があると棚が保たないので、DIYショップを回った結果、軽量かつ加工が容易な断熱材、スタイロフォームを使用することにしました。(発泡スチロールのように切断屑が出ません。定尺サイズで800円程度)
 一段あたり4pの幅になるようにカッターで切り取り、両面テープや木工用ボンドで接着して出来上がりです。 作業を始めて15分程度でできてしまします。


 素材がスタイロフォームなので、近づくと見てくれは良くないのですが、簡便かつ安価に出来るので、もう一段分作ってみようかと思います(^_^)


  
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