制作日記#3  2004年12月〜2005年1月 改訂日2011年1月28日    TOPへ


2004年 12月 5日(日) ショッピングプラザ エステスパークの建築

 本来ならば、駅前広場の整備を続ければ良いのですが、ストラクチャー造りも楽しいので・・・・
 
 県庁所在地の駅前にデパートがつきもの、しかしレイアウトのデパートの定番となっているTOMIXの「オフィスビル」は使用する気がなかったので、デパートの素材を探したところ、kibriのアパートメントを改造して作成することにしました。



しかし、箱絵を見たときはデパートの大きさとしては十分かと思ってましたが、組立を始めると5階建てのこの建物はデパートとしては規模はとても小さいような感じがしたので設定を変更しました。 
 元は地元資本の百貨店でしたが、大手百貨店の出店により売上減少し、バブル崩壊後しばらくして閉店。  その後、デベロッパーにより食品を中心に飲食、ファッションなどのテナントビルとして再出発したビルになっています。 名称のエステス パークは戸崎市と姉妹都市になっているコロラド州デンバー市郊外の町の名称から来ています。 


 ヨーロッパ製のキットを改造したので、改造法の定番の屋根をフラットにすれば日本風のビルとして通用すると思います。
 プラ板とプラ棒でルーフを造り、ジオタウンのオフィスビルを3個2を行った際、余剰となったペントハウスを載せ、その上には避雷針と携帯電話の基地局用のアンテナを4本付けました。
 携帯電話用のアンテナはかんざし状の物を再現し、プラ丸棒にプラ角棒を2本貼り付けて製作しました。
(次の課題はテレビアンテナと衛星放送用のパラボラアンテナです)

※2011年追記・・・・・それから6年経過した現在、テレビアンテナと衛星放送用パラボラアンテナはホビダスからエッチングパーツが。
  テレビアンテナも海外製のエッチングパーツが数社から発売されています。  
 


 

 5階のテラスは空間が出来たので、季節がらビアガーデンを設けました。 椅子やテーブルを設けたので、ビアガーデンに集う客達の人形を置きたくなりましたが、レイアウトの設定日時が7月中旬の平日の午後4時頃なので、そんな時間にビアガーデンで飲んでいる人はいないので、人形の配置は止めました(^_^;)
 その代わりにテラスの上に張り線をして、夜のビアガーデンを彩るカラーランタンをぶら下げてみました。
 3本張った線は2本まではランナーの伸ばし線を使いましたがランタンを付けて直線に張るのが困難なので、1本は0.3oの真鍮にしました。 そして、それらの線に手芸店で購入した透明カラービーズを通してみました。



※2010年追加作業

 ビーズで作ったカラーランタンが、今の目で見ると少し厳しいので、提灯に置き換えました(^_^;)
 提灯はTOMYTECの
情景コレクション 祭の櫓の中に入っている提灯を使いました。



 この祭の櫓セットには人形も14体ついて1,575円(税込)とお得感があるセットです。




 そのままでは、白っぽい提灯になってしまい味気ないので、よくビアガーデンで見掛けるビール会社提供の青と赤の縞が入った提灯に面相筆で色を差しました。


 

 レイアウトの設定時間は午後5時頃なので、ビアガーデンには客はいないと言う想定で無人になっていましたが、早めに浴衣姿のカップルが来たということで、祭の櫓セットに入っている人形を二体並べました。浴衣は単色だったので、柄を面相筆で入れています。
 セットに入っている人形のうち12体が同じポースをしており(盆踊りを踊っているので当たり前ですが)、この人形の使いどころが難しいです・・・


 大手資本のデパートは、下記の写真のように、今は建築中です。 元ネタはでかいストラクチャーを作るのが定評のアメリカのWalthersの「製紙工場」の片割れを使用します。ほんの3分の1くらいを使用しても、他を圧倒する大きさです。




2004年12月11日(土) 線路・バラストの塗装

 本日はお日柄も宜しく、12月にしては小春日和で、風もなく空気も乾燥している塗装日和なので、窓を全開にしてエアブラシでレールとバラストを塗装しました。
 バラストの固定は木工用ボンドでなく、ヤマト糊で固定し、塗料はクレオスのラッカー「ダークアース」で塗装しました。



2005年 1月9日(日) ロゴス百貨店の建築 #1(仕掛品)

 レイアウトの製作がはかどる正月休みと思いきや、カミさんが風邪で寝込んだので、0歳児の世話を24時間行う羽目になった(^_^;)のと、カミさんの実家に行ったりと意外に時間が取れなかったので、デパートの建築を仕掛かったところです。 (愛があるから子供の世話も苦にはなりませんでしたが(*^_^*)

 都市の駅前にはデパート、ホテル、銀行を置いてみたいので、デパートを作成しました。前作の「エステスパーク」はデパートと名乗るほど大きくないので、地方都市に相応しい駅前デパートを作成することにし、このレイアウトでは県庁についで2番目の床面積をほこるストラクチャーになりました。 

 「
ロゴス(Logos) 」とはギリシャ語で「言葉」という意味で、聖書の世界では、「はじめにロゴス(言葉)ありき」から始まる聖なる名前です(^_^)
 外見は「ロビンソン百貨店」のイメージを参考にしました。 実物の百貨店よりも模型は規模は小さくなってしましましたが、レイアウトの中ではけっこうスペースを喰っており、配置場所に苦労しています(^^;)
 
 
デパートの本体はWalthersの「製紙工場」の片割れを使用しました。右側の煙突の付いた工場の建物です。



 
元が工場なので窓が少ないですが、実際にはほとんど窓のないデパートの建物がありますから問題はないと思います。しかし直方体だけの建物だと彩りがありません。デパートとして品格を出すために、ドイツのFALLER製の「市中銀行」が工場の建物と寸法がぴったりあったので、デパートのエントランス棟として正面に付けました。



 
また、大型店舗を見ると消防法の規定か、店舗の外側に大がかりな避難階段が設けられています。
 大型店に相応しい避難階段を外国製のキットに求めましたが、適当なのが見つからず、グリーンマックスの5階建てビルに付属している階段室を8階に伸ばして非常階段としました。オープン構造でないのは気になりますが・・・・




 
壁面はロビンソン百貨店を参考に白色にし、ホワイトサーフェーサー1000をスプレーし、うっすらとつや消し黒をエアブラシで吹いて、色調を落ち着かせました。
 この後は屋上に大型看板と、空調機器等の設置、壁面には催し物の垂れ幕、エントランス回りには装飾を施していきたいと思っています。

 また、5階のテラス部分には緑地庭園か、休憩所を作る予定です。

 


2005年 1月16日(日) 人形の塗装#2 

 戸崎駅の2.3番線に続いて、ようやく4.5番線のプラットフォームに売店や立ち食いそばスタンド、自販機等も整備され、営業の用に供することとなりました。それに伴い大量の乗客達を必要となったので、人形の塗装を行いました。 
 
 なぜ塗装を行うかというと、レイアウトの季節設定がなので、全員が夏服でならず、そのために人形の塗装作業を行いました。
 塗装済みの人形は、長袖の人形は肌色を塗って半袖にして、服の色も夏服らしい色にします。(製品の服装の色に関しては現代の日本風ではないので)
 またコスト削減の為にドイツのPreiserの無塗装人形のセットを塗装しました。 1箱に120体近く入っていますが、ランナーに付いたままなので、切り離して、プラモデルのようにバリや押しピンの跡などを削る作業をしなければならないのは手間ですが、どうせ洋服を塗り替えるのだから、無塗装の人形を丹念に塗装することにしました。
 セットの中にはコートやマントを着込んだ人形や、ヨーロッパの伝統衣装などを着込んだ人形も改造しなければ、使かえないのもいたりします(>_<)
 

↓人形の塗装工程別に分けたトレー(100円ショップでフタ付きの薬入れを購入)
まだ、仕掛かりの工程中の人形が120体近くあります。


 

 人形の塗装の手順は、

1.顔と手足を肌色で塗装
  (1/35の人形ではないので目や眉毛、口などの塗装はしなくてもいいのが気楽) 
2.髪の毛を黒色で塗装(茶髪、金髪は好きではない(^^;)  靴も黒色などで塗装
3.洋服の塗装
 (手順は洋服を着る順序で塗装していくので、最初はシャツ、そして上に羽織る上着を塗っていくのが基本です)
4.小物の塗装
(ネクタイや鞄等を塗装します。女子学生だったらソックスの塗装も効果的)


 使用する塗料はタミヤのエナメル塗料を使用しています。エナメルは乾燥に時間がかかりますが、塗料ののびが良く、時間をかけて細かい人形を多量に塗るときには最適です。ラッカー系やアクリル系では時間をかけて塗っていると、塗料が厚ぼったくなってしまいますから。
 筆は面相筆を使用し、ライト付きのスタンド式拡大鏡を覗きながら塗るのが楽です。


↓完成した人形が約130体これを、男・女、夏服・春服、成人、学生、立ち姿・座り姿、というようにカテゴリーごとに分けて、レイアウトに配置されるまで分類しています。


塗装済みの製品も改造の用に供しています。これらのインプレは、

Preiser
(独)=さすが人形専門メーカーの感があり、造形もいいし、塗装も素晴らしく、種類の豊富さもダントツ。 ただ日本人に塗り替えるとスタイルが良すぎるきらいが・・・ 

FALLER(独)=Preiserに比べれば造形が少し荒い。

KATO(日)=Preiser製なので、出来はいい。駅員、乗客、学生、小学生など日本人の人形を特注したものもあり、日本型のレイアウトに問題なく使えます。

TOMIX(日)=KATOと同じPreiser製だけれども、だいぶ古い型の製品の上、駅員を除くとドイツ人の人形の髪を黒く塗ったもので、こんな服装の人間は日本で見かけたら変だという人形ある。↓


TOMIXジオラマキャラクターズ(日)=企画は面白いと思いますが、中国製で造形、スタイル、塗装いずれもPreiser製に比べると格段に落ち、一緒に並べる訳にはいかないので、私のレイアウトでは塗り直して、目だたぬ所に配置しています。 絶版

WOODLAND SENICS
(USA)=昨年発売されたもので、アメリカ人の人形です。Preiser製に比べるとスタイルは悪く、がっちりした感じの人形が多いいですが、ポーズに動きがあり、自然な感じなので、Preiser製のポーズに飽きた私のレイアウトでは塗り直して多用しています。 第三弾も発売され、Nスケールだけで56種も出ています。日本ではホビーセンターカトーが代理店となり発売中。

河合(日)・BACKMAN(USA)・MODEL POWERS(USA)=中国製でPreiser製よりも安いのを売り物にしていますが、スタイル、塗装も悪く、私は塗り直した上に、目だたない所に配置しています。 

Kibri(独)・NOCH(独)=レゴの人形の1/160のサイズかと思う出来(-_-;)

※2011年追記・・・・それから6年が経過し、人形を巡る環境も変わっきました。
 KATOは、WoodLand ScenicsとNOCHと協力関係を築き、3者共通の中国の工場で、新たな日本オリジナルの人形を制作しています。 また、PreiserのOEM製品はPreiserのプラスチックのケースから、吊り下げ型のプリスターパックに変更して発売を継続しています。
 
 新規参入としては、TOMYTECのジオラマコレクション ザ・人間
 Kt工房 トラムウェイ こばる などがあります。 個人的な感想として、現在もPreiserにまさるものはありません。


2005年 1月22日(土)   ロゴス百貨店の建築 #2(仕掛品)



 百貨店の方も7割方完成に近づいてきました。
 
工場の建物をベースにしていますが、百貨店らしさを出すために、

1.屋上に大形看板を配置(廃材利用のスクラッチ、ワープロでロビンソン百貨店風の看板を作成)

2.屋上に給排水設備、電気設備、冷暖房設備配置を行いました。 20年以上前の百貨店でしたら、屋上に遊技施設を置きたいところですが、少子化の現代ではそれは極少数になってしましました。 これを製作するにあたり実際の百貨店の屋上を観察にいったりWebで検索しました(百貨店の屋上に関するホームページが存在するのには驚いた)が、実際には屋上は上記の設備でかなりごちゃごちゃした感じになっています。
 また、百貨店の屋上に付き物の小さな神社は社長がクリスチャンのために設けてありません(^^)

3.ロビンソン百貨店に倣って周辺に樹を植え、都市緑化の一助に。

4.テラスにファミリーガーデンという名の、飲食休憩場所を設けました。
  売っているものは鯛焼き、お好み焼き、焼きそば、かき氷とレトロな食べ物ですが、駅や列車からよく見えるのと、鯛焼きがうまいと評判のため、戸崎市周辺住民にとって、ロゴスデパートで買い物後、鯛焼きをおみやげにするのが買い物客の間で流行っています。 
 午後四時頃の設定なので、買い物客で流行っている様子を出すために、下欄で作成した人形を29人投入。
 のぼり旗と自販機はhttp://www.geocities.jp/copperdoor58/index.html.htmのホームページで購入したシールを使い、テラスを取り巻く金網は、ガードパイプで有名なwaco(現在は廃業)の金網を塗装して使用しました。



5.展望テラス
 ARNOLD製の飛行場のキットの管制塔を使用しています。最初はレイアウト内に陸自の飛行場のある駐屯地を作る予定でしたが、そんなスペースは存在せず、次に消防署の建物に使用しようかと思いましたが、電話網が整備されている現代では、望楼のある消防本部もなくなってきたので、この百貨店に使用しました。  
 オーナーの個人的な趣味で、開店当初は上得意客専用の商談スペースとして使用されていましたが、金持ち優遇の批判を受け、現在では予約制でどなたでも利用できるようになっています。 

 


展望テラスの中には5人のお客様がソファーで談笑しています。
       



この後は垂れ幕の取付、店舗周りの整備が残っています。


2005年 1月30日(日)   駅弁売場の製作

 国鉄時代からある特急列車停車駅のホームの3種の神器は、キヨスク売店、立ち食いそばスタンド、駅弁売場だと思うので作成しました(これに現代ではエスカレーターとエレベーターが加わると思うので、次はホームエレベーターを作成予定)。



 作成した駅弁売場は元はTOMIXのホーム付属の売店で、駅弁売場は床面積がキヨスクに比べて少ないので3分の2程度に前部を切断し、ショーケースを表すために透明の5o角棒をはめ込み、裏側に商品のシールを貼ってショウケース内に商品が入っているように。
 そして、駅弁の看板、写真メニューは駅弁業者のホームページから自分の好きな駅弁の写真をコピーで頂いて、一太郎に貼り付けレイアウトとサイズを調整し、シールに印刷しました。 最後にPreiserの無塗装人形を店員風にエプロンを付けた塗装をして置いておきました。





 ※2011年追記・・・・・今から見れば我ながら雑な造りで(^_^)   駅弁売り場はKATOから近郊形ホーム グレードアップセットに入っているのがかなりリアルで秀逸な出来ですが、TOMIXの狭いホームには大きすぎなので、やはりTOMIXの売店改造のものしか置けないようです(^_^;)


2005年1月31日(月) ロゴス百貨店の建築 #3(仕掛品)

1.垂れ幕
 百貨店に付き物の催し物告知の垂れ幕を「一太郎」で作成し貼り付けました。
 貼り付け後、百貨店らしい雰囲気になりましたが、実物の垂れ幕の写真と比較すると、少し大きすぎるような気が(^_^;)


 ※2011年追記・・・・垂れ幕は後年発売されたKATOジオタウンシリーズのタウンアクセサリーに入っています。



2.東口
 百貨店で出入口が正面の一カ所だけというのも客動線や防災上芳しくないので、大通り側に東口を設けました。
 この出入口は何もない壁面にKATOの高架駅の出入口扉のジャンクパーツの裏に、雑誌に載った店舗内の写真を裏から貼り付けて、平面だけれども奥行き感を出しました。 その上に雨除けの庇を載せましたが、まだ大通りに面した壁面はあっさりとしているので、まだ工夫は必要なようです。

3.荷捌き場
 大量の商品を扱う百貨店やスーパーの裏手には商品の搬入口が設けられ、納入業者等のトラックが付けられるようになっています。
 ヨーロッパ規格規格の低いホームがトラックの荷台の高さに合うので、建物の幅に合うように切断し、H鋼状のプラ棒で柱を作り、ホームの屋根を切断して屋根を架けました。 そして警備詰所を搬入口に置きました。
 


※2011年追記・・・・この後、ロゴス百貨店も駅前広場を整備し、大通りと歩道の巾を確保するために、90度方向を転じて置かれることになりました。



 荷捌き場も整備され、配送のトラックで賑わっています(^_^)



 この後は建物の周辺整備と、駐車場の整備です。駅前に立地する百貨店ですが、地方都市の百貨店ならば駐車場なき百貨店は衰退します。 この土地のないレイアウト上に駐車場を確保するのは難しい課題となっています(-_-)


※2011年追記・・・・・駐車場問題はどう解決したかというと、駅前広場や大通りの下に地下駐車場が設けられて設定となっています。
            百貨2店舗、ホテル1軒、そして県庁と県立美術館と市を捲き込んだ第三セクターの大型駐車場です。 

            駐車場の入口はホテルサイドに一カ所、 もう一カ所は県庁側に設ける予定にしています(^_^)




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