KATOのミニジオラマサーカス製作記#5(キッチンカー#1)  
  
  
更新日2022年4月5日         
      

 このジオラマの中心ストラクチャーとなるフードトラック(キッチンカー)をTOMYTEC THEカーコレクション第5弾 三菱ふそうキャンター (佐川急便)飛脚クール便を改造して、フードトラックにしていきます


 フードトラックはアメリカ発祥のトラックに調理設備を載せて、屋外で飲食の提供を行う自走式の屋台のことを言います
 自分は1980年代のニューヨークで数多くのフードトラックが街角で営業しているのを見て、飲食業界の一大トレンドと思い、関心を持てっています
 実際に自分の都市型レイアウト 戸崎駅周辺ではいくつかのフードトラックや屋台を営業しています

 アメリカではフードトラックと呼んでいますが、日本ではフードトラックよりもケータリングカーやキッチンカーと呼ばれることが多いので、以後、キッチンカーと呼称していきます

 

 我がボランティア団体も共同でキッチンカーを保有することになりました
 キッチンカーの初陣として、チャリティーイベントに出店し、簡単な料理である「おでん」を販売しました

 

 高校生のボランティアが中心に運営したので、飲食のプロのキッチンカーに比べて、調理器具が乱雑に置かれていたりと、いろいろと不慣れな点が多々ありましたが、「おでん」は100円で3個という非常に安価な値段だったので、たいへん良く売れました(^_^)  
 被災地にボランティアに備えて、良き訓練のときとなりました

 キッチンカーの構造も理事長特権でじっくりと観察させて頂きました
 ただ、このときにはジオラマでキッチンカーを造るとは思っていなかったので、模型作りの参考になるほどは観察していませんでしたが、間近で良く観察してきました(^_^)

 


 改造を行います
 上記の写真のように、キッチンカーの開口部を左側面と後方に開けるために、トラックのコンテナ部分の左側面と後部ドアを切り取ります

 切り取るには超音波カッターを使用します
 これはModelArtの2022年3月号の特集が「模型作りの始まりは『切る』から」で、各種切断ツールを紹介していました
 その中で、プラスチック類の切断でカッターの刃を超音波で毎秒4万回の振動を与え、対象のプラスチックを摩擦熱で切断するものです

 

 超音波カッターを衝動買いして、さっそく、ぶ厚いトラックのコンテナを切断すると、バターを溶かして切るように簡単に切断することが出来ました
 曲がらないように金属製の定規を当てて切断することも可能でした
 毎秒4万回も振動しているので、刃は振動しているようには見えませんが、対象のプラスチックに当てると、ときどきキーンという音がして切断していきます
 これは当たりのツールだったので、いろいろ切ってみたいです

 

 開口部の扉などを、タミヤのプラ板0.5mm厚を使用します

 トラックにノギスを当てて、扉などの寸法を測ります 
 そのままプラ板を寸法通りに切り出すのはたいへんなので、洋裁と同じように型紙を使います

 一太郎&花子で図形を作画すると0.1mm単位で四角形を描けるので、それをプリントします
 プリントした紙を、プラ板に事務用のスプレー糊で直接プラ板に貼り付けます
 スプレー糊ならきれいに貼れるし、剥がすときもスムーズに剥がせます

 

 0.5mmのプラ板を切断しますが、細かいパーツだと切断中にズレたりするので、マスキングテープでプラ板と定規をカッティングマットに固定すると、ズレずに切断することが出来ます

 

 切り出したパーツの型紙を剥がします

 

 パーツをプラモデル用の接着剤で接着します

 壁や床板以外に調理台として3.6mm×3.6mmのEverGreenのプラ角棒も接着します

 

 キッチンカーの外観が出来たので、次回は塗装をしたいと思います(^_^)

 


 
 
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