1/144航空自衛隊基地ジオラマ#41(6階建生活隊舎#1)
  
                                                              2021年 2月 2日更新

 航空自衛隊 小松基地に2年に1、2回、航空祭以外に空港ターミナルの展望デッキに航空機の離発着を見に行きます。
 羽田空港からの初便の小松行きにのり8時50分頃に到着し、お昼過ぎ頃までは展望デッキで過ごし、午後は小松市周辺や金沢などの観光に出掛け、帰りは小松空港からか金沢駅から北陸新幹線で帰ります。

 
 
 小松飛行場は(コロナ禍で欠航中も多いですが)日本航空、全日空(ORCも含む)、国際線も(コロナ禍の現在すべて欠航していますが)飛行し、県警ヘリや防災ヘリ、民間のヘリコプターなども飛行します。

  無料の展望デッキからは滑走路の反対側にある小松基地のエプロン地区やアラートハンガーが良く見え、基地全体の東半分弱を眺めることが出来ます。
  展望デッキの正面には、F-15などの第306飛行隊と、F-15DJなどの飛行教導隊(アグレッサー)、UH-60J、U-125Aの小松救難隊のハンガーとエプロンが広がります。
  もう一つのF-15の飛行隊である第303飛行隊はシェルター運用になり、シェルター地区は展望デッキからは見えない場所にあるので見えません。

 

 24番滑走路脇のラストチャンスエリアとアラートハンガーも展望デッキから眺めることが出来るので、離陸準備の様子やスクランブルの発進風景も見ることが出来ます。

 
 

 離陸するところも

 

 着陸機も、アプローチから接地までじっくりと見ることが出来ます。

 

 ところが風向きが北から東風だと滑走路は、東向きの06滑走路になります。
 すると着陸寸前から飛行場内の林に視界を遮られ、接地後に滑走してくる機体しか見ることが出来ません。

 

 着陸機が滑走路から外れて、エプロンに向かう姿を見ることが出来ますが、この光景よりも離陸直前の出発機の緊張感溢れる光景の方が好きです。
 だから06番滑走路だと楽しみが半減するような気分です。

 

 このような事態を避けるべく、小松飛行場に行くときは天気予報で事前に風向きを調べ、南から西風になり使用滑走路が24番滑走路であろうと予測して小松に向かいます。
 まれに予報が外れて、乗っている航空機が06滑走路に降りたらラッキーと思います。
 ただ小松の地理的な厳しさか、風向きが変わりランウェイチェンジになってがっかりしたのも何度か・・・

 最近は機内でWiFi環境が整い、機上でインターネット使用できるので、機上では搭乗機がどのようなコースをとって、どの滑走路に降りるのか把握することが出来ます。

 これは24番滑走路に着陸する場合。小松飛行場の場合、離着陸する自衛隊機などと離着陸の順番を調整しなければならないので、飛行場へのアプローチコースも毎回少しづつ変化するのも小松便の楽しみの一つです。
 この場合は金沢市を大きく迂回していますが、飛行場に離着陸機がないときには、金沢市上空を飛行して小松にアプローチします。

 

 着陸直前には小松市の北側を降下していき、JR小松駅前が良く見えます。
 小松市の街並みを眺めていると、鉄道模型のレイアウトを眺めているような気分になります。

 

 下を走る貨物列車もNゲージそのもの。
 鉄道模型のコンテナも上面は薄くフラットホワイトを吹くウェザリングをしなければならないなと、思いながら眺めます。

 

 風向きが逆で、06番滑走路に降りることになったとき。
 羽田小松便は海上に出てから大きく降下してダウンウィンドレグに入ります。
 
 

 ベースレグでターンし、ファイナルアプローチコースに入りますが、飛行場が混雑していると、その地点が福井県坂井市の海食崖で有名な観光地、東尋坊と雄島上空で大きくターンするので、2つの観光名所を上空から堪能することが出来ます。

 

 金沢市上空を飛行する都会的な24番滑走路のアプローチコースと違い、6番滑走路のアプローチコースは自然に溢れた越前の海岸線を飛行していきます。
 ここは御国温泉の越前松島水族館上空です。

 
 


 そんなことで小松飛行場に行くときはいろいろな楽しみもありますが、ただ飛行機を見に行くだけではなく、航空基地ジオラマを造るための着想を得るためにも小松飛行場にお出かけしています。
 どちらかというと、ジオラマの着想ための方が、主たる目的かもしれません(^_^;)

 展望デッキから航空自衛隊小松基地の情景を眺めていたら、6階建の建物が目に入ります。 

 


 

 小松基地では管制塔に次いで高さのある建物で、屋上のピロティの上には高架水槽と飛行場らしく、飛行場の場所を示す航空灯台(飛行場灯台)も設けられているのが特徴です。
 
 建物の用途としては、自衛隊の隊員が居住する生活隊舎で、同じような6階建の建物がもう一棟、基地内にあります。

 

 この生活隊舎の外観は学校の校舎に似ています。
 製作するのであるならば、Nゲージ用の学校の校舎の流用が考えられます。

 KATOには学校校舎ストラクチャーの発売はなく、TOMYTECのジオコレ〜建物コレクション〜には中学校1,2ですが、造形的に不満があるのと、建物を改造する自由度に欠けるのでジオコレは採用せずに他の物を利用することにしました。
 
  ペーパーキットで模型工房パーミル(株式会社エムズ・クラフト)から学校校舎キットが出ています。
 3階建ての校舎が1棟で3,800円税抜(リニューアル後は3,800円税抜)のものを使用します。
 造ろうとする建物は6階建なので、このキットを2組使用します。
 
 

 このキットの特徴は自由度が高いことで、1部屋(1教室)のBOXを組み、それを積み重ねて建物を造っていきます。
(リニューアル後のキットは1部屋が3階分ひとまとめに改良されています)

 

 最初は塗装です。
 塗装済みキットと書かれていますが、小松基地の建物にしなければならないので、この色と似たガンダム用のスプレー缶を使用して塗装しました。
 窓枠はアルミシルバーで塗装しました。

 壁に窓枠と窓ガラスを貼り付けて、壁を4面組み立て、床と天井を取り付けると箱状の1部屋ごとのブロックになります。それを積み重ねて6階建の建物にしていきます。

 

 実際の自衛隊の生活隊舎よりも窓が大きく(学校の教室なので)、建物の中が見えてしまうのでブラインドやカーテンのパターンを印刷した紙を、ガラスの内側に貼り付けてあります。

 小松基地航空祭ときに、小松空港の展望デッキから眺めていた生活隊舎を見てきました。

 各部屋はブラインドかカーテンで中が見えないようになっています。画像を拡大してみると、ほとんどの部屋はブラインドが閉められていますが最上階はカーテンになっています。
 推測ですが最上階は女性自衛官の居住区だからでしょうか・

 

 窓にはブラインドを閉めた部屋と、閉めていない部屋を。
 閉めていない部屋は、ガラスの裏に黒い紙を貼り付けて、外から中が透けて見えることを防止します。

 

 ペーパーキット2セット分を使用して6階建の隊舎を造りました。中央のブロックはエレベーターと階段室で、その両脇に4部屋ずつ居室を設けます。

 

 積み上げた部屋ごとのブロックを上下左右連結するために接着します。
 ブロック同士のペーパーが反っていて、ピッタリと付かないので、マスキングテープで締めて接着します。
 
 
 

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