1/144航空自衛隊基地ジオラマ#14(番外編 小松基地航空祭2015 #2)

                                                      2015年11月9日更新
 

 航空祭には家族連れが多く訪れるので、展示機の後ろ姿を眺めることが出来る花自動車が運行されています。牽引するのは、2tタグにF-15風のカバーを取り付けたもので、特別塗装機風に北陸新幹線のようなカラーリングになっています。

 

 北陸新幹線のE7、W7系新幹線のカラーリングを、良く捉えています(^_^)

 

 実機でよく似ている塗装が、F-2戦闘機の試作2号機として造られた502号機です。北陸新幹線との違いは翼端と垂直・水平尾翼に入っている色がカッパーでなく、オレンジ色だということです。F-2 502号機の塗装は北陸新幹線のデザインよりも古く、20年以上前の1995年のデザインです。

 

 量産型のF2Aは三沢基地から。洋上迷彩が海上での活動領域というのを示しています。

 

 機動飛行を行ったのは岐阜基地の飛行開発実験団所属の試作2号機。北陸新幹線に似たカラーの飛行機の機動飛行は喜ばれました。
 
 


 自分にとっての小松基地と言えば航空救難団の小松救難隊です。
 アニメ よみがえる空-RESUW WINGS-や、映画 空へ−救いの翼-RESUW WINGS-の部隊となりました。映像後の初めての小松基地訪問となったので、いわゆる聖地訪問みたいなものでしょうか(^_^;) 

 

 UH-60Jの新しい型は、空中給油用を受けるためのブームが付けられています。

 

 救難捜索機のU-125A オリジナルのビジネスジェットのBAe125に捜索用レーダーや暗視装置、救難具投下装置などの救難装備が追加されてています。
 最高速度980qというヘリコープターのUH-60Jよりも600qも速い速度で捜索地域に駆けつけ、救難捜索を行うサンダーバード1号のような機体です。 

 

 U-125Aは戦闘機と違って全長15.59m巾15.66mと、全長は短くても巾はF-15よりもあるので、ジオラマには置きたくても置きずらい機体です。 

 


 



 小松救難隊の飛行指揮所です。アニメでみると建物の中は広く見えますが、実際のものはコンパクトに見えます。 

 

 小松救難隊の格納庫。

 

 救難隊のUH-60Jヘリコプターと、第303飛行隊のT-4練習機が展示。

 
 
 

 

 同じ格納庫の中には、地上支援車両も置かれています。

 2t牽引車。航空機を格納庫から出し入れする
 航空自衛隊基地ジオラマには必要不可欠な車両です。ありがたいことに、2016年1月頃、技MIXの航空装備品セットとして発売されるので、配備に備えて良く観察しておきます。

 

 トーイングバーが付いて発売されるので、航空機を牽引させたり、格納庫の前に並べたいと思います。

 

 電源車。F-15戦闘機は機体にJFS(ジェット・フュエル・スターター)を内蔵しているので、電源車は不要ですが、F-4はエンジン始動に圧縮空気が。T-4はエンジン始動に外部電源が必要なので、F-4、T-4が並ぶジオラマには必要不可欠な車両です。 

 

 こちらも技MIXの航空装備品セットの中に1台ずつ梱包されているので、8台必要なので8セット購入する予定です(^_^)

 

 車載式二酸化炭素消火器(カバー付き)。こちらも技MIX 航空装備品セットに入っていますが、試作品の出来を見ると。。。  ジオラマの消火器は3Dプリンターで造られたキットを使います(^_^;)
 消火器まで車輪止めが付けられているとは、さすが自衛隊。

 


 実は、一番気にしていたのが、地上整備員の作業服です。2009年から採用されたグレー系のデジタル迷彩服が、どのくらい普及しているかジオラマを造る上でも気にしていました。新型と旧型を着ている隊員は半々くらいかと予想していました。
 しかし、小松基地救難隊の隊員を見ると、ほぼ全員が新型のデジタル迷彩服を着用していました。 青緑の服を着ているのはカバーオールの飛行服を着ている搭乗員のみでした。

 

 これではジオラマに登場させる整備員の人形の服装は全部グレー系のデジタル迷彩にしなければならないかと思いましたが、第303、306飛行隊の整備員は、新型と旧型の作業服の割合は、半々くらいでしたので、ジオラマは半々くらいで新型デジタル迷彩作業服と、旧型の青緑地の作業服の整備員を登場させる予定です。
 新型迷彩服の配色は、陸上自衛隊の旧型迷彩色の配色を使い、迷彩パターンを今はやりのデジタルパターンにしたものなので、懐かしい感じがします。
 またよく似た配色と、やや似たパターンの迷彩服に中国人民解放軍の07式式陸軍迷彩服があります。中国人民解放軍が航空自衛隊の基地に攻めてきたら、似た迷彩服どうしの戦いになります。
 隊員に話を聞くと、今のところ新旧どちらの作業服を着てもいいけれど、支給されているのは新型だけなので、いずれはデジタル迷彩になりますとのことでした。
 新型に比べて旧型は、半袖が設定されていたので、夏の炎天下のエプロンでは重宝していましたが、新型は長袖のみ。まあ、航空自衛隊はTシャツでの作業が認められているので問題はないと思います。個人の感想では、飛行服に似た旧型の方が、作業するのに着心地が良いと思います。

 海上自衛隊もアメリカ海軍そっくりのデジタル迷彩を採用しましたが、現在のところ、まだ陸上基地のみの支給で、艦船乗組員には支給されていません。
 いずれは支給されることになるでしょうが。
 
 


 駐機場の上に書かれた表記を観察したいのですが14万7千人もの入場客があったのでは、駐機場も人の波なのでシートや折り畳みチェアで埋もれており、観察は不可能です。

 

 ブルーインパルスの展示飛行が終了するまでは、観客も大勢いるので展示飛行まではジオラマ製作のための、様々な建物の観察を行いました。

 

 GoogleMapでは判らない横から見た建物の写真を資料として、いくつか撮影してきました。

 
 
 鉄道模型のストラクチャーで応用できそうな建物が、管制塔周辺に配置してあってジオラマのイメージが膨らみました。

 


 午後になるとブルーインパルスの展示飛行が始まります。

 

 航空祭の一番人気の展示飛行なので、ブルーインパルスが飛ぶと観客のテンションが上がります。

 

 バーティカル・キューピッド
 5番機6番機が描く大きなハートを、4番機が描く矢が射止めます。 

 この日はうっすらと白い雲が張っていたので、いまいちハートがはっきりと見えなかったのが残念。

 

 T-4で飛行するブルーインパルスは小回りがきいていいですね。科目と科目の間が短くて、4機編隊を中心とする演技が終わると、すかさず5・6番機のソロの演技が行われ、原則として編隊とソロの演技が交互に行わるので、観客を飽きさせません。

 以前、先代のT-2時代のブルーインパルスや、アメリカ海軍のブルーエンジェルスの演技を見たことがありますが、スピード感はありましたが、一つ一つの演技が終わると、編隊集合と隊形変換のために会場から離れてしまうので、どうしても演技が間延びしてしまいます。
 T-4になってからのブルーインパルスは会場から見える範囲の空域に留まっている時間が長く、観客を飽きさせません(^_^)

 すごかったのがF-86時代のブルーインパルスで、5色のカラースモークに、演技する高度が低かった(^_^) 滑走路上空を低空で通過すると、焦げたゴムのようなスピンドル油が燃焼した臭いをさせながら、カラースモークが観客に降り注ぐという、今では考えられない低空で展示飛行が行われていました。(T-2時代から展示飛行の高度が高くなったのは安全のため)

 

 大空に6輪の輪を描く「さくら」。これもホワイトのスモークが背景の雲に溶け込んではっきりと見えません。中国 北京での9月3日のパレードのカラースモークが羨ましい・・・  日本では環境を気にしなければならないので、2020年の東京オリンピック開会式には、ブルーインパルスも環境にやさしい染料を開発して、また7色のスモークが復活して欲しい(^_^)

 

 ブルーインパルスの最後の科目となるのが、5番機、6番機によるコークスクリューで背面飛行する5番機の周囲を6番機がバレルロールを3回転して、まるでワインの栓を抜くコルクスクリューのような航跡を描きます。
 これが私の一番のお気に入りの演技でして、1995年の航空訓練展示(航空観閲式の試行イベントみたいのもので、航空観閲式が始まる数年前から百里基地で開催。観閲式と違って招待客以外でも基地内に入れるエリアが設けられていました)で、この年が最後のT-2ブルーインパルスの展示飛行の後、T-4ブルーインパルスも1年早いお披露目が行われました。 T-4ブルーインパルスはスピード感はなくても、T-2とは比べものにならないほどの小回りの効いた飛行で、T-4ブルーインパルスに見せられてしまいました。
 特に、演目の一番最後のコークスクリューを初めて見たときには感動しました(^_^)

 


 ブルーインパルスの展示飛行が終了すると、多くの観客が帰り始めるので、展示機と基地観察が楽に出来るようになります(^_^)


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