1/144航空自衛隊基地ジオラマ#12(技MIX F-15 オープンキャノピーセット)  

                                        2015年 9月26日更新     

 

 飛行隊隊舎を仕上げようかと思いましたが、本物の航空自衛隊基地に行って、実際の飛行隊隊舎などを観察してからと思い、9月21日に行われる小松基地航空祭に行ってから、飛行隊隊舎を仕上げようかと思います(^_^)


 8月28日、待望のF-15オープンキャノピーセットがTOMYTEC・技MIXより発売になりました。


 航空自衛隊基地ジオラマには、エプロンに駐機している航空機を並べたいので、オープンキャノピーになっている機体が中心になります。

 技MIXの場合、キャノピーをオープンの状態に出来るのはF-2とF-22のみで、現状はF-4とF-15はキャノピーは飛行形態のようなクローズになっている製品が主です。(例外として無彩色キットには、オープンとクローズの2種類のキャノピーのパーツが付いています)
 キット付属のクローズ状態になったキャノピーを、小さく薄いキャノピーの透明パーツの開閉する部分を、レーザーソーで切断してオープン状態にしようろすると、加工中にキャノピーのパーツが割れてしまう恐れがあるので、なかなか手が付けられませんでした。
 
 そしてそのための救済策として発売されたのが、F-4オープンキャノピーです。
 このオープンキャノピーセットを、発売日からかなり日数がたってから購入することになりましたが、品薄の流通在庫を探し求めて何とか数を揃えることが出来ました。

 

 F-4ファントム用のオープンキャノピーに続いて、F-15イーグル用のオープンキャノピーも発売されないかと願っていたところ、5月の静岡ホビーショーで発売のアナウンスがあり、8月28日の発売日まで約3ヶ月間、一日千秋の思いで待っていました・・・・

 このF-15オープンキャノピーセットが発売されるまで、技MIXのF-15シリーズの組立はずっと控えておりました。(技MIXの発売されたばかりの2009年、第一段のF-15は何機か組み立てました。この当時のものは保管が悪かったせいで全部、減耗してしまいましたが(^_^;) )
 なぜかというとジオラマ用にエプロンに並べられたオープンキャノピーのF-15が欲しかったからです。
 F-15のキットの構造上、完成後にオープンキャノピーにするのは困難なので(コックピットをモジュールごと交換するため)、このオープンコックピットセットが発売されるまで、F-15の組立は封印していました。


 そして8月28日に予定通りオープンキャノピーセットが発売になりました。

 

 セットの内容は空自F-15用制空迷彩塗装(枠が金色)、同 制空迷彩新塗装(枠がグレー)、空自F-15DJ用制空迷彩塗装、芸群F-15E用 ガンシップグレー塗装の4種類それぞれ1機分のパーツが入っています。

 


 これを使って技MIX F-15シリーズの第一弾 AC04 航空自衛隊 F-15DJ 第305飛行隊(百里航空基地)を組み立てます。

 


 第305飛行隊のF-15の通常塗装機は、復座のDJ型だけで、単座のJ型は発売されていません。(特別塗装機は発売されていますが)
 しかし、第305飛行隊の所属機はDJ型よりもJ型の方が圧倒的に多いので、キットは復座のDJ型ですが単座のJ型に変更することにします。
 このオープンキャノピーセットに入っているパーツを使えば、DJ型をJ型に、またJ型をDJ型にコンバートすることが出来ます。(機体番号は他キットのデカールを使用)
 左側のランナーに付いている部品が従来の本体キットのコックピットのパーツで、右側がオープンキャノピーセットのに付いている差替用のコックピットパーツです。オリジナルがバスタブみたいなコックピットなのに対し、オープンキャノピーセットの差替用は、J型後席機械室の電子装置も新規パーツが造られて、見えるところがディテールアップされています。

 

 組立を進めて行くと一つ問題があります。
 コックピットのパーツKA1に、キャノピーストラットKA3を差し込むのですが、KA1には説明書にある穴が開いていません(>_<)
 穴が開いていなければ、ドリルで穴を開ければいいので、0.6oをピンバイスに差し込んで穴を開ければいいのです。
 後日、DJ型も造ったら、そちらもパーツに穴は開いていませんでした(>_<)

 

 ピンバイスを使って穴を開け、キャノピーストラットを立てました。

 

 今まで散々、技MIXのF-4ファントムの系列を造ってきたので、F-4よりも設計の古いF-15の組立はあっさり過ぎるほど簡単に組立が終わります(^_^)
 もっと新しいF-2や、P-3Cオライオン、V-22オスプレイなどは少し時間がかかりそうです。

 

 今回は、F-15DJ第305飛行隊(百里航空基地)を2セット使い、第305飛行隊のF-15Jを2機造りました。
 機番はDJ型のではなく、J型のを貼りました。 この機番が第305飛行隊に所属しているかどうかは、確認していません。どうせ飛行隊の航空機はIRAN(
アイラン)という三菱重工などの民間企業に航空機の定期修理に出した機体は、もとの部隊には戻らずに、他の部隊に行く場合があるので、機番についてはあまり気にしないことに(^_^;)  (さすがに事故で減耗した機体の番号は避けていますが)

 



 さて、オープンキャノピーセットのもう一つの目玉は、「技MIX F-15シリーズのエアインテークをダウン状態にすることが可能。」とあり、Down状態のエアインテークのパーツが1箱に2機分(空自F-15J/DJ制空迷彩用と米軍F-15E用)が付いています。
 F-15の特徴として空気取り入れ口のエアインテークが可変式になっています。上に4°、下に11°の角度で自動的に最適な角度に調整されます。
 航空自衛隊のDVDなどを見ると、エンジンを始動して安定すると、バタッと下に下がります。
 
 なので、エンジンが始動しているときのほとんどが、エアインテークはDown状態になっているので、飛行状態や地上走行中はDown状態になっていなければならないようです。 だから技MIXのF-15のキットには飛行状態で飾るためのスタンドが付いているので、ダウン状態のエアインテークのパーツはレギュラーのキットに付属していないといけないのではと思います。
 このDown位置のエアインテークは、かつて発売されたF-15ウエポンセットに入っていました。このセットが2010年の発売なので品切れになってから久しく、2015年の今、ようやくオープンキャノピーセットの発売により入手が容易になりました(^_^)

 

 
 エンジンのスタートを始めたときには、まだUPポジションです。

 

 エンジンの回転数が上がって安定すると、パタンとインテークがDownします。
 11°の角度ですが、こうして写真で見るとかなり下がっているように見えます。国籍マークの日の丸が隠れるほどDownします。

 

 正面から見ると、エンジン停止時とエンジン始動時には両方ともUpしているのが・・・

 

 最初に右エンジンが安定すると、右側がバタンと下がります。

 

 そして左エンジンも安定すると自動的に左側のインテークもバタンと下がり、パイロットはキャノピーを閉めます。
 航空自衛隊のF-15の発進風景のDVDを見ると、左エンジンのインテークが下がるやいなや、キャノピーを下げています。すぐに下げない場合でも10秒も経たないうちに閉めています。
 着陸した機体がエプロンに帰ってきたときも、エンジンを停止してインテークがUpした状態になってから、パイロットはキャノピーを開けます。
  
 

 よって、インテークダウンのパーツを組み込んだ場合には、キャノピーはしまった状態になっているのが自然です。
 このセットの写真のように、パイロットが乗らずにキャノピーがオープン状態で、インテークがダウン状態になっているのは不自然な光景になります。

 

 F-4ファントムの系統になると、キャノピーを開けている時間が長くなります。
 理由は機内のエアコンの効きがが地上では弱く、効き始めるのは離陸してからになるので、エプロンでエンジンの始動前も始動後もキャノピーは開けていて、滑走路に向けて地上滑走中も開いています。そしてラストチャンスと言われる滑走路手前のアーミングエリアで離陸前の機体及び兵装のチェックが終わっていよいよ滑走路に入ると言う段階で、キャノピーを閉めています。

 着陸時も、早いパイロットは滑走路から出てドラッグシュートを切り離す前に、キャノピーを開けています。
 
 そういう訳で、F-4ファントムの場合は真冬を除けば、エプロン地区や誘導路にいる間はキャノピーを開けている姿が自然かと思います。
 
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 エプロンに、F-15Jを並べることが出来たので、機体の周りに整備道具や航空機用消火器などのアクセサリーを置きたくなります。

 
 
 現在、3Dプリンターで出力された1/144のキットの、消火器やハシゴ、車輪止めなどのアクセサリーを、ちまちまと塗装しております。

 
 


 塗装が終わったら、機体の周辺に置きたいと思います(^_^)
 




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