1/144航空自衛隊基地ジオラマ#6 (さんけい機体整備格納庫の建築#1)
2015年 7月 3日更新
航空自衛隊基地の管制塔周辺の建物といえば、ハンガー(格納庫)と飛行隊舎の建物でしょう。
飛行隊舎の建物は四角い建物なので、KATOのNゲージ用ストラクチャー 詰所を若干改造して使おうと思います。
格納庫に関しては1/144と1/150のものを探してみると、ペーパーの格納庫が2つ引っかかりました。
一つは、さんけい みにちゅあーと 航空情景シリーズ 1/144機体整備格納庫、
もう一つは、Cobaanii mokei工房のフロントラインシリーズ WW2 日本軍格納庫
「さんけい」のは自衛隊の格納庫、されど個人的には、さんけいのペーパーキットはペーパーの質の問題であまり造りたくない(^_^;)
cobaanii mokei工房のは旧軍の第二次大戦中の格納庫で、自衛隊の格納庫としても、なんとか通じそうなデザインです。屋根のトラス構造が自慢の商品ですが、格納庫の屋根がなさそう・・・・ 屋根がなければ自作すればいいのですが、さんけいの格納庫よりもひとまわり小さそうで、F-15戦闘機の垂直尾翼が入口にひっっかっかったら目も当てられない(^_^;)
さんけい W361×D275×H112mm
cobaanii mokei工房 W213×D297×H89mm
「さんけい」のも航空自衛隊の格納庫として使うのには問題がありそうで、取材して参考にしたのがパッケージに取材協力 海上自衛隊 第21航空群 館山航空基地とあるので、航空自衛隊の格納庫ではなく、海上自衛隊のヘリコプター用の機体整備格納庫です。 航空自衛隊の格納庫なら、F-15のような大型戦闘機を格納庫の中で方向転換はたいへんなので、トーイングカーで牽引して後ろか入れて、出すときは前から出します。だけど「さんけい」の格納庫は後ろは塞がれていて、前から入れるしかない。
それと、大きさも小さいので、F-15戦闘機は横に3機並べるのがやっとのようで、縦に2機並べるのはきつそうな大きさです。
もっとも、F-15が8機も10機も並べられる格納庫だったら、大きすぎてジオラマには置けなくなるので、大きさに不満は全くありません(^_^;)
結局、「さんけい」かcobaanii mokei工房の二択になってしまうので、考慮の結果、海上自衛隊の格納庫である、さんけいの機体整備格納庫を造ることにしました。
(もし、技MIXなどから後日、1/144の格納庫のプラキットが発売されたら、置き換えることになりますが(^_^;) )
さんけいの製品なのでペーパーキットでも値段は高く定価20,736円で2割引でも16;000円代になります。
制作に入りますが、問題は現在制作進行中のジオラマに、格納庫を置くスペースがないことです(^_^;)
現在のジオラマベースに格納庫を置くとすると、横幅は十分ありますが、縦幅が十分になく、置くとしたら奥行き100o足らずの格納庫になってしまいます(>_<)
ここでも、二択の必要に迫られて、
1.ジオラマらしくデフォルメして、奥行き100oの格納庫を建てる。
2.キットの仕様通りに制作し、はみ出した部分だけジオラマベースを拡張する。
のどちらかを選択することになりました。
最初は、どうせ非現実的な大きさのペーパーキットなので、ジオラマベースに合わせて、100oの奥行きでカットした格納庫を造ろうと思いました。ペーパーキットならばカットはカッターで切るだけですから。
しかし、2万円もするキットをカットするのも、もったいないような気がしてきて、最終的にはキットのまま制作し、キットの大きさに合わせてジオラマベースを拡張することにしました(^_^;)
もう一つの問題は、ヘリコプター用の格納庫なので、格納庫の後ろが壁で塞がれています。 航空自衛隊の戦闘機用に後ろにもドアを付けて、後ろからも入れるようにするには、もう一つキットを買って、ドアのパーツと壁面を使って全通式の格納庫にしたいところですが、2万円もするペーパーキットをもう一つ買って部品取りをするのは、ちょっとつらいのでキットのまま組み立てることにします(^_^;)
キットの中を見てみると、21枚のペーパーシートと透明プラ板が入っています。
塗装は一切されていないようで、レザーカットする紙の材質と色を変えることによって、塗装不要のキットとしています。
でも、塗装したくなるのがモデラーとしての性です(^_^;) せめて格納庫の外側は塗装します。
格納庫の外観は管制塔に合わせて航空自衛隊の格納庫の色、ライトグリーンで塗装することにします。
紙製品にエアブラシで塗装するのも不安ですが、エアブラシでアクリル塗料ファレフォのダックエックグリーンを吹きます。
一度に吹くと、紙製品なので反っても困るので、2回に分けて軽く吹きました。
またz
乾燥後はシートの反りもなく安心しました。
パーツは手でちぎっても外れそうですが、完成後の見栄えと万が一のことを考え、デザインナイフでシートから切り離しました。
接着剤は指定の木工用ボンドだと、乾燥まで時間がかかってしょうがないので、模型用の樹脂接着剤アクアリンカーを使いました。
説明書を見ながら、組み立てて行きますが、窓枠など塗装が必要な部分が出てくると、その度に塗装をするようにしています。
最初に前面と後面の壁面を組み立てます。
パーツの段階で塗装したので、真ん中で合わせた部分がはっきり見えているのが残念(^_^;)
内側はこのような感じで、外壁、内壁、骨格部分の3枚を貼り合わせます。
塗装は窓枠のパーツを、アルミシルバーのスプレーを吹いたのみで、あとは未塗装です。
側壁部分も、外壁、内壁、骨格部分の3枚を貼り合わせます。
外壁の幕板部分は、グレーサーフェーサーを吹いてあります。
骨格部分も、少ないパーツで良く再現されています。
4面の壁面が完成したところで、ジオラマベースに置いて完成後のおよその大きさを検討してみます。
後方を180oほど拡張することにします。
ちなみに、格納庫内に航空機を並べて見るとどうなるか、試しに置いてみました。
さすがに、F-4、F-15クラスの戦闘機を縦に2機並べてみるのは、スペース的に困難です(^_^;)
F-15とT-4練習機を縦に並べるのがやっとです。
元が海上自衛隊のヘリコプター用の整備格納庫なので、やむを得ないことですが(^_^;)
次回もハンガーの組立を続けます(^_^)