1/144航空自衛隊基地ジオラマ#3 (管制塔の制作#1)  

                                                                       2015年 5月18日更新

 2015年5月16・17日に静岡ホビーショーが行われました。
 事前に技MIXのホームページで情報を収集してみると、目玉となるのは究極のニッパーを擬人化キャラクター通称「ニパ子」をデザインした「究極の戦闘機 ニパ子専用 F-15GH アルティメットイーグル」(限定品)という架空機で、航空自衛隊基地ジオラマを造ろうとするものにとっては、脱力感を感じるものでした(^_^;)

 他にも、自衛隊機の発売情報がホビーショーであるかと思いましたが、架空機ではガーリーエアフォースとエースコンバットのアニメ・ゲーム系の新製品の発表があり、リアル機ではもう全機引退したアメリカ海軍のF-4ファントムのシリーズが始まるそうです。
 いずれも、航空自衛隊基地ジオラマを造るものにとっては、ありがたみのないものですが・・・・・ 

 そんな中、嬉しいニュースは、「空自装備品2」として、以前より試作品が発表されていた大型の給油車と電源車が、今夏に!
 「空自装備品3」として、航空機用の牽引車と牽引バーが、今秋に!

 地上支援車両の新製品のニュースに、ジオラマ制作の励みになります(^_^) 
 



 この航空自衛隊基地ジオラマ制作のきっかけになったのは技MIXの無彩色キット 航空基地管制塔が発売されたからです。

 管制塔の組立は、ジオラマベースが仕上がってからと思っていましたが、造りたいという、やむにやむを得えない衝動に襲われ造ることにしました(^_^;)

 

 技MIXシリーズのコンセプトは
「彩色済み組み立てキット」となっており、プラモデル制作を躊躇させる要因であった「彩色作業」を簡略化。タンポ印刷等の工場生産技術を駆使することによってデカール貼り付けや細部の塗り分けなどの煩わしさを解消し、さらにデカールの厚みによる精密度の喪失など手作業の限界を超えたリアリティを実現しました。
 

 と、なっていますが、こちらは技MIXといってもスペースクラフトシリーズと同じく、無彩色のキットで上級者向けのキットとなっています。

 
 
 定価5,000円(税抜)の原価のうち、大きく占めるのがこのエッチングパーツのコストになるでしょうか。
 かなり厚みのあるエッチングパーツになっています。 後でプライマーとサーフェーサーを吹くことにします。

 



 最初に行うのは壁面の塗装ですが、このキットの塗装説明書の指定では外壁はグレーになっています。グレーにしているのはモデルとしている入間基地の管制塔の外壁がグレーだからです。

 入間基地は輸送機中心の航空基地ですが、戦闘機部隊が配備されている航空基地の管制塔はグレーではなく、外壁はグリーンのイメージがあります。
 調べてみると、戦闘機部隊が所属している航空基地の管制塔でグリーン系なのは、千歳基地(ただしこれは旧管制塔で、共用管制塔は白系)、百里基地(共用管制塔)、小松基地、築城基地です。
 グレイ系、ホワイト系の管制塔は三沢基地(アメリカ空軍管理)、新田原基地、那覇基地(国土交通省管理空港)になっています。
 戦闘機部隊の所在する4基地の管制塔がグリーン系なので、実戦部隊らしい管制塔の色のグリーン系の外壁(訓練部隊が所在する松島基地もグリーン系ですが)にしたいと思います。
 というわけで、説明書の塗装指示は一切無視して制作を行います(^_^;)

 色見本としては、技MIXの管制塔に似た、百里基地の旧管制塔を参考にします。

 

 現在は茨城空港として共用飛行場用の、共用管制塔に建て替えられて、旧管制塔は取り壊されました。

 




 組立方は、鉄道模型のストラクチャーの作り方をそのまま踏襲します。 というより、パッケージにも1/144のこのキットは、1/150の鉄道模型と近似スケールなので、鉄道模型のストラクチャーとして使えます。と書いてあるので、鉄道模型のストラクチャーとして扱います。



 外壁の塗装は、ランナーに付いたままの状態で行います。

 中国製のキットのパーツは剥離剤が付いているかもしれないので(ちょっとスベスベしすぎ)、最初にプライマー入りのグレーサーフェーサーを全体に吹いておきます。

 それからエアブラシで塗装します。塗料は明るいライトグリーンになりますが、調色して色を作ると、管制塔以外の建物を造ったときに塗装するときに同じ色にするのに苦労するので、市販の塗料を使います。ファレホAirのエッグダックグリーンが航空自衛隊の管制塔の外壁の色に近いので、これを使うことにします。

 ランナーに付いたままエアブラシで2回塗装しました。

 

 ランナーから切り離して、スミ入れと細部の塗装に移ります。

 スミ入れは、コンクリートブロックのコーキング部分に、タミヤのスミ入れ塗料 ブラックを使います。
 以前は、筆の先に付けて流し込みでやってきましたが、最近は簡単な方法を使っていまして、タミヤクラフト綿棒の三角形に先が尖ったものにスミ入れ塗料を付け、掘り込んである溝に沿ってなぞればスミ入れ塗料が溝に入り、かつ少しボケた感じになるので、こちらの方法を使っています。

 あと、建物の裾の部分をダークグレーで塗装して汚れ防止とします。
 パイプやケーブルのカバーやスイッチボックスなどのが再現されているので、これも塗装の必要があります。

 

 窓のサッシやドアはチタンシルバーで塗り、スイッチボックスはタンで塗り、ケーブルカバーはライトグレーで塗装しました。
 壁面のケーブルは、面相筆でフラットブラックを細く塗りましたが、はみ出てしまったので、面倒筆でエッグダックグリーンを塗って修正しました(^_^;)

 

 窓ガラスは、ペラペラの透明フィルムが一枚。これは窓の形に合わせて切れ込みが入っていて、カッターを使わなくても手で外れるので便利です。
 壁の裏側に接着しますが、接着剤はジオラマ模型用のウレタン樹脂系接着剤 アクアリンカーを使いました。
 これなら透明なパーツも汚れることなく貼れます。 

 

 1、2階の塔部分のみ今回は終了しました。
 
 写真で見ると面相筆でブラックを塗装した壁面のケーブルがうまく塗れていません(>_<)
 これは塗装によるものではなく、0.3oのプラ丸棒をブラックで塗装したものに置き換えようと思います(^_^;)

 

 次回は、塔部分の壁面と、屋上部分の組立から行います。
 エッチングパーツを使うので、苦労する楽しみが味わえます(^_^;)

 ベースの緑に塗った部分は芝生なるので、ターフを蒔く前に下地として、フラットグリーンを塗っておきました。 

 


 

 今週の航空機の組立は、百里基地 第501飛行隊のRF-4E偵察機と、戦闘機のF-4EJを偵察機に改造したRF-4EJ偵察機です。

 

 今回は4機を同時に組み立てました。
 さすがにF-4ばかり組み立てているので、今では説明書なしでも組み立てられます(^_^;)
 うち、手前のRF-4Eだけ、F-4オープンキャノピーのセットを使い、オープンキャノピーにしてあります。
 飛行準備のシーンのジオラマを造りたいので、ゆくゆくは4機ともオープンキャノピーにする予定です。

 

 第501飛行隊の部隊マークはウッドペッカーで、このマークの付いた機体を並べたいというのも、ジオラマ作りのモチベーションの一つです(^_^)

 

 航空機を並べるだけではなく、飛行準備を進める整備員の人形や、消火器などの地上装備も並べたいと思います(^_^)



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